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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第64話 再戦もやっぱりこの結果

「待たせたな」


 普通のノーマルな装備、

 これぞ戦乙女シグリヌさんといった感じ、

 いや乙女どころかサキュバスなんですけれどもねっ!


(うん、ほれぼれするカッコ良さだ)


 現に『ガーデンオブリリーズ』も見惚れている、

 マロウさん含めね、って頬を両手で叩いて気合いを入れ直しているな、

 こっちとしては、僕としては勝ちが確定した後の再戦なので、呑気に観ていられる。


「今度こそ負けません!」

「言っておくがこれでそちらが勝っても何も無いぞ」

「いえ、1勝1敗になったら最終戦を」「私の勝ちが変わらないのであれば考えよう」


 ということで再戦、

 シグリヌさんは最初から剣2本を手にしている、

 マロウさんも剣を構え、今度こそはといった表情だ。


「ええっとシグリヌさん」「どうしたセルフィ」

「一応、本当にちゃんと戦ってあげて下さいね?」

「そのつもりだが」「な、なら良いのですが」「もう細工はしない」


 どうやら開始と同時に装備が脱げるとかは無さそうだ、

 審判もそれぞれの顔を見て頷き合う、どうやら準備は出来ているらしい、

 さあ、いよいよ、公平な? 戦いがやっと始まる、静まり返る訓練場、そして……


「はじめっ!!」


 おお、シグリヌさんは動かない、受けだ!

 そこへ剣を光らせながら加速するマロウさん、

 やはり風魔法か、素早さ勝負で一本取るつもりみたいだが……!!


「やあっ!!」


 見えない程の速度で剣が振り下ろされる……が!


 ガキィッン!!


「……見切った」

「そ、そんなあ!」


 とんでもなく素早い振りのマロウさんの剣を、

 左手の剣1本で払いのけたシグリヌさん、そして、

 反対の右手で持った剣で喉元へと突きつける、決まった。


「そこまで、勝者、シグリヌ!」


 なんだろう、

 このハンディをあげたのに勝った感、

 相手がS級冒険者パーティーのリーダーなのに完勝だ。


(ということは、そのシグリヌさん所属パーティーのリーダーこそ最強っ!!)


 ……なんてことに、

 なりませんかねえっていう。


「ふう、楽な闘いだったぞ」


 さっさと僕らの方へ来たシグリヌさん、

 いやむしろ僕の所へやってきた、あっこれ、

 褒めて欲しいやつだ、魔族領でよくあったなこういうこと。


「受けてあの勝ち方、素晴らしいです」

「待ってからの反応だったからな、余裕だ」

「普通の人間じゃああれは、あ、いや、シグリヌさんは普通じゃなかったです」


 危うく人間じゃない前提で話をする所だったよ、

 そして我がパーティーメンバーもお褒めの言葉を。


「素早さすら桁違いでしたわ」

「あの程度なら~、心配いりませんでした~」

「さすがだわ、私も負けていられないんだからっ!」


 いやまあファロラだって負けていない、

 しかもファロラの場合は『全てが出来て』の同列だ、

 そう、魔法使いルビアや僧侶リムラとも……えっ僕?!


(夫です!!)


 アッチ側、ガーデンオブリリーズは、

 パーティー全体がどんよりと沈んでいるな、

 追い打ちをかけるようで悪いけど、確認のためにも……


「お~~いガーデンオブリリーズの皆さん、まだ団体戦が残ってますよー」


 急に表情が明るくなってら。


「で、ではそれに勝てば」「シグリヌ様と、す、少しは」

「またシグリヌ様と手合せを」「何でしたら手以外の部分を合せても」「こら」


 思わず突っ込んでしまった。


「ふむ、では4対4だ、セルフィ」「はい」「ジマーを頼む」

「という訳で一緒に観よう」「はいはい、アタシと手でも繋ぐ?」


 今度はパーティー対決、

 しかもお荷物の僕が居ないからね、

 またもや完勝でしょう、と思って観ていると……!!


「では、はじめーっ!!」


 今度はガーデンオブリリーズの4人、

 全員が一斉にシグリヌさんを狙った!

 いやこれ、どさくさまぎれに揉みくちゃにするつもりか?!


「風魔法ですわ」

「物理防御魔法です~」

「ということで、振り払わせてもらうわ」


 シグリヌさんに集中した4人を、

 ルビアさんが魔法で浮かせリムラさんは物理結界で守り、

 動けない相手をファロラがさっさと剣で丁寧に弾き飛ばしちゃった。


「そこまでーっ、勝者、ホーリーアンライヴァルド!!」


 やはりというか当然というか、

 並のS級冒険者パーティーじゃあ、

 ホーリーサキュバス4体には勝てなかったみたいだ。


(もうこれ、僕を入れてのハンディ戦、要らなくない?!)


 僕の表情を読み取ってか、

 流れからかシグリヌさんが、

 ガーデンオブリリーズのみんなに話しかける。


「もう終わりだ、4人とも、セルフィといちゃいちゃデートの刑だ」「いや刑って!!!」


 いやそんなガッカリしないで、

 ガーデンオブリリーズの皆さんたちー!

 あっ、騎士団の審判さん、ありがとうございました。


(客席もまあまあ、まあ満足……かなっ?!) 

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