82/361
変化
山川が少し言い辛そうにした。
「良いわよ?言いたく無い事まで私、聞かないから」
美里が言うと、
「やっぱり・・さあ。俺は競翔家の一員だから、叔父が成功してる血統で、それを使翔すると言うのは、抵抗あるじゃない。それに・・こう言えば、都合の良い方を選ぶ人間なのかって思われるかも知れないけど、叔父から風神系を貰って来たのは、浦部系導入よりかなり前だし、実は・・交配する候補も未だ決まらなくてね。若鳩だった事もあるし、それに・・その鳩は叔父からレースに参加してくれって貰った鳩だったんだ」
「まあ!それじゃあ・・」
「ああ、その程度でしか無いんだよ、俺って。小さい男だろう?それを言ったら、君がやっぱり断るって言うかと思って・・」
「まあ・・ふふふ」
美里が笑った。
「何だ・・あの2人って・・仲良いんじゃん」
・・少し離れた所で、2人を見ていた田辺が呟き、少し急いでそこから離れた。
「はは・・」
山川も笑った。




