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変化
「勿論さ。競翔界の頂点に立つ川上理事の白川系、そして、日下系を改良して、香月系を確立しようとされている香月博士。偶然とは言え、そんな人達と一緒に競翔をされていた浦部系を導入して、君は君で、紫竜号の血統を使翔している。なら、この地で同じ空で、そんな血統と競翔して見たいな・・風神系を交配して使翔させて貰いたいなって思った。」
「分かった・・ヤマさん、それなら私その風神系をお預かりします」
「あ!有難う!花ちゃん」
山川は満面の笑顔で立ち上がった。美里も立ち上がった。
少し山川に対するわだかまりが氷解し、競翔家としての彼を見直した美里だった。
しかし、先程の山川の泣き顔が、深く美里の心に残っても居た・・。
「あ・・ヤマさん、最後に少しだけ聞かせて?」
「うん?何なりと」
「ヤマさんが私の家に初めて来た時、私の血統を駄目だって言ったのは何故?ずっと心に残ってた・・」




