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変化
「今度は逆にわしに質問が来た。じゃあ、若槻君、君は今春何羽スタートだったんだい?と聞く。68羽スタートだとわしは答えた。すると、何だ、68羽もスタートして、たった28羽しか700キロ地区Nレースに参加出来なかったのか。君のゴードン系は、もっと吟味を要するね・・と言われてわしはかっとなって、掴みかかろうとした」
「それは、ひとたまりも無いでしょう、細い葉山さんが」
瀬山が言うと、美里も頷いた。
「あれ?聞いて無いのかい?この事」
若槻が意外そうに言う。
「知らないのかいって?」
瀬山・美里がきょとんとして聞きなおす。
「本当に知らないんだな・・わしは、葉山ちゃんの体に触れる事なくもんどりうったんだ。その時」
「何かにけつまづいてですか?ははは、ドジだなあ」
美里も笑った。若槻が大声で笑った。
「わはははは!はは、違う、違うって。わしは、投げ飛ばされたんだよ、この時身長188センチ、体重160キロのわしがだ」
「・・誰に?」
「決まってるじゃないか、葉山ちゃんにだよ」




