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父が最初に試合をしたのは新人であろう、まだ若い青年だった。

緊張をしているのがこちらにもよく分かる。

父は青年相手に真剣な面持ちで手を抜くことなく、剣筋を見極め模擬剣を受け流しながら懐に入って首元ギリギリに模擬剣を止める。

「止め!勝者、リーグ副団長!」という言葉と同時に拍手が起こる。

父と青年は握手をし、父が何やら声を掛ければ青年は笑顔で頷いて返事をする。

格好いい!


他にもクラフィマ家の大黒柱、サグマさんが二刀流で試合をしたり、ダージル団長が渇を入れてから猛攻したりしていた。

父も着実に決勝に進めていき、ダージル団長と決勝で戦うことになった。

ダージル団長の剣筋が何本も残像で残るほど素早い攻撃に守りだけを貫いているように見えるが、父も隙を着きながら反撃している。

数秒か数分か、魅いられる攻防が続いていたが、ダージル団長が大きく動き父が攻撃を流したかに見えたが、その流れを利用したダージル団長が模擬剣の背を叩き、体勢を崩した父の首元に模擬剣を突き付けられた。


「勝者!ダージル団長!」


その言葉が言われた瞬間、割れんばかりの拍手と声が二人に送られた。

父の勇姿を目の当たりにして少し惚けてしまって、緩く拍手していた私の頭を撫でる母。


「お父さん凄かった」


父は自分を卑下していたようだが、私から見れば充分優れていると思う。

高みが目指せるし、私からして見れば卑下し過ぎだと思う。

今はそうでもないみたいだけど。


「そうでしょう」


母と笑顔で見つめ、再び父を見ればこちらに手を小さく振っている。

姿が見えなくなるまで振り返し、次は団長と女性騎士一位が戦うこととなった。

団長は先程と同じように猛攻し、女性騎士は防ぎきれているかのように見えるが、所々攻撃が入っている。

そして、隙を見て団長が踏み込み首元に模擬剣を突き付けた。

拍手喝采を受けながら、団長もリリーナちゃんに手を振っている。

リリーナちゃんも嬉しそうに身を乗り出しながら手を振り返しているのが見える。

団長も格好いいな!


その日、やっぱり剣を習いたいと思い、父と母に話したら、稽古をつけてくれることとなった。

やったぜ!



 

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