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さてと、まずは初歩的としてウォーターボールを出してみようか。
ようやく自由に動き回れるおかげで、こっそり魔法書を盗み読んだのだが、厨二病な台詞は必要なのよね。
「うぉーたーぼーる」
ぽんっと小さな水の球体が掌上に浮かぶ。
おお、感動!って思った瞬間に弾けてしまった。
うむむ、持久させるのが難しいな。
とにかく、集中。
その後、お母さんが私を探していた為、30分程しか出来なかった。
練習の成果としては、5秒保つのが精一杯。
最低でも1分保てるようになるのが、これからの課題だ。
もう少し工夫というか、コツを掴むようにしよう。
魔法書には持久のことは書かれていなかったが、あくまで魔法に慣れるようになるのが目的だからね。
お母さんが私を探していた理由は、隣の家に引っ越してきた人が挨拶に来たからだ。
クラフィマ家は私の両親の友人夫婦だった。
二歳になる双子の兄弟に、奥さんが妊娠中で後三ヶ月で出産予定なんだとか。
妊娠してて大変なのに引っ越ししたのか?と思っていたら、辺境の守りに派遣されていた旦那さんが戻ってきたのにあわせて一軒家を購入したのだと話していた。
双子は人見知りなのか、夫婦の後ろに隠れてた。
こっちから話しかければ、ひょこっと同じ顔を出すのが可愛らしい。
薄紫のショートカットに、丸い大きな黒い瞳。
びくびくとこちらを伺ってるのが小動物を思わせる。
兄のクエトと弟のシヤルという仲の良さそうな兄弟だ。
幼なじみになるんだし、仲良くしようね!




