1話
戦場での銃声音が響き渡るなか爆発音が銃声すらかき消すにする。
そんな中で首にはチョーカーのようなものがつけられた、全身防具の部隊が局地へと追い込まれていた。
「おい!このままではみんな死ぬぞ!!応援は?」
1人の兵士が必死に訴える。周りは呆然としており、冷静を保てていない。
訴えはほとんどの兵士の耳に届かないほどにだ。
「ドローンの援軍が来るって聞いていたが何をしている」
青白い顔をした兵士が腕につけられた端末をみて確認したあと愕然とする。
「おい、お前ら端末を見てみろ...で、電波が遮断されている」
「いつからだ!いつから!!」
「ただでさえ窮地に追い込まれるってのに応援すら呼べねぇのかよ」
追い込まれた兵士たちは必死になりながら方法を考える人もいれば怒りで他の兵士にあたる者、投げやりで突撃する者、恐怖で縮こまる者、どうでもよくなり錯乱して味方へ発砲する者までいた。
「誰か...誰か救援を!!」
これで無線は途絶えた。
【司令本部】
「...生体反応なし、司令官、ぜ、全滅しました」
司令官はイラついた表情を浮かべながらも別人かのように笑みをこぼす
「到達地点までの距離は?」
「現在、a-654、b-342が到達地点にて合流、回収を始めています」
部下の報告を聞いた司令官はますます口角が上がり、手を叩き、称賛する。
「時代はロボットよ。出費はでかいがこの成果と考えると安くきたもんだ。それに比べて人間兵隊くんは...装備をあの偉大なSC様から出しているのにこれだとは人殺しのレッテルは飾りかな?フフッ」
司令官は兵士を馬鹿にしたあと満足そうな笑みを浮かべてその場を後にした。
「うれしいことがあれば機嫌よくするジジイ疲れるよ」
「おもんねー、くらー、だりー、女しかいねー」
司令官が後にした途端に部下の愚痴が飛び交う。
「いや、俺男なんだけど」
「まーじ女しかいねー」
「聞けよ!」
「きょうみねぇー」
「殺すよ??」
【司令塔 F3通路】
「あら、お偉い司令官さん。こんなところで奇遇ですね」
「こんな宇宙ステーションで奇遇も何もないよ。さくらくん」
司令官の同年代の秘書であるさくらはタブレットを出し、慣れた手付きでロボットの管理システムを表示する。
「回収完了。a-654、b-342が帰還。これだけやってくれるSCのロボットがいる中でなんで歩兵なんて出すのよ。意味なんてある?」
司令官の口角が上がる。
「意味なんてないさ。流石に2体だけじゃ数には勝てないからねぇ。しかもガチガチ武装だ」
戦略がわかったのか秘書は呆れた顔をする。
「歩兵を使って紛争を行い基地に兵士が少なくなったところでロボットに襲わせたってわけね。じゃあうちの歩兵は...」
司令官は手元にある端末をいじりながら口を挟む。端末には【罪人制御装置】と記されている。
「どちらにせよ全滅にさせたさ。我々が兵隊に選抜するのは訓練もなにも受けていない人殺し、ここ使えないようじゃあ罪は償ってもらわないと」
「昔から効率重視のサイコパスよねあんたは...明日はSCのCEOが新しいロボットと共に挨拶にくる忘れないでよね」
司令塔の窓から地球を見つめている司令官に呆れてさくらは残りの仕事を済ませるため執務室へと向かった。
【監獄c】
「ここで眠っとけ!」
罪状(殺人)罪人のはるとは看守に牢屋へ投げ飛ばされた。
「お、おお!新入りがきたねぇ!」
わくわくする声とはるとに興味津々な動きをする女にはるとは絶望する。
「なんで女二人と一緒な独房なんだ」
「ここの刑務所は基本男女二人なんだぁ。なにしろ殴り合いとか殺し合いとかが起こらなくなるとか、誰が決めたかわかんないけど」
女は向かいの独房を指差す。
「まぁ罪人って狂ってるから、ほらあそこレイプしてる」
はるとはため息をしてベットに横たわり、あたりを見回す。
独房から脱獄する方法はない。正面はがら空きで看守や多くの囚人に見られる。床はコンクリート、穴を掘る余裕ないしベットの足が高く設計されており、それを隠すものもない。脱獄するなら休憩時間とかか?
「おーい、新入りくん1つしかない私のベットを取らないでよ。床で寝てよね。って、聞こえてる?」
女は何度も呼びかけるがはるとは脱獄のことに集中しており邪魔にもならない。
「あ〜、なるほど君も脱獄したいのかね。じゃあ私が連れて行ってあげる外の世界に」
「できるのか?」
はるとの興味が女のほうにいく
「君を連れて行くとなると今週...いや、来週かな?一緒に脱獄しよう!新入りくん」
女は手を差し出す。
「私、れなよろしくね」
【れな 罪状 窃盗】
司令官
秘書 さくら
罪状 殺人 はると
罪状 窃盗 れな




