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020/100 阿修羅さん

さーさーのーはーさーらさらー 

のーきーばーにーゆーれーる


おーほしさーま きーらきらー

きーんぎーんすーなーごー


七夕です。

「アルト! お前達は先に行け!

 ここは俺達が引き受ける!!」


 くっ…、怯んでしまった僕は喉が詰まり返事が出来ない…


 王都の近くにこんな強い魔物がいるなんて聞いた事がない!


 これも魔王軍の仕業なんだろうか…


 ナーガ・ラミア、とてつもなく悪を感じる。


 体全身が恐怖に支配されていく。


 いつの間にか僕の膝は落ち、尻もちをついていた。


 ナーガ・ラミアはこちらを舌なめずりをしながらじろりと見ている。


 まるで用意された料理をどの順番で食すか吟味しているようだ。


「あーらぁ、もしかして生き残りちゃんかい?

 私はなんてラッキーなんだい!

 久しぶりのご馳走じゃあないかぁ!!」


 言い終わると同時に粘度の高い緑色の毒酸液を口から吐き飛ばしてきた!!


 避けないと死ぬ。 


 でも足が言う事を聞いてくれない…


 辛うじて動かせる腕で剣を盾にし前面に構えた!


 ズバッ!!

 

 僕の目の前をサクの斬撃が横切る。 


 なんだ!?


 サクの鞘に目をやると毒酸液でドロドロに溶けている!!


「アルト! お前の剣ではその酸には耐えられない!

 ハナ、アルト達を守れ!!」


「はい、兄様。


 月の精霊ルナよ 我に従い 全てを弾く装いとなれ!

 月光ノ衣!!」


 僕達の周りに美しく輝く光の衣が出現した!


 その衣は毒酸液を僕達に当たる寸前で次々とかき消した。


「すごい、これがハナちゃんの魔法の力なんだね」


「アルトさんに褒めてもらえてうれしいです、はい」


 光の衣のおかげかすこし落ち着いた僕は立ち上がる事が出来た。


「サク、ありがとう。

 危うく溶けて無くなってたとこだよ…」


 …ん?


 返事がない。


 さっきまでとすこし雰囲気が違う…?


「鞘が溶けてしまっては仕方ないのうサクよ…

 そこの蛇女…、わしの刃の餌食にしてくれよう。」


 何か様子がおかしい…


 よく見ると鞘は酸で溶けて無くなってるけど刀身は健在だ。

 それに刀全体から淡い赤紫の魔力が溢れ出している。


 確か、サクは魔法が使いないって言ってたけど…


「なんだーい、あんた?

 威勢のいいホビットだねぇ。

 私に立ち向かって来たホビットは初めて…

 いいじゃない、あんたから先に食べてあげるわぁ」


 興味が僕からサクへと移ったみたいだ。


「おい蛇女よ、わしをその様な下等と一緒にするでない。

 わしの名は阿修羅、鬼じゃよ」


「なるほどねぇ、刀魂が持ち主を支配する術ね。

 あなたとっても興味深いわぁ…、早くその血の味、教えてちょうだい!!」


 サクの首元を噛みちぎろうとナーガ・ラミアが体を波打たせ飛びかかる。


 ひらりと余裕を持って回避するサク、いつも以上の身のこなしを感じる。


「ふむ、血の気の多い奴め。

 じゃが…、久しぶりに楽しめそうじゃの」


 サクの刀とナーガ・ラミアの爪が激しくぶつかり合う。

 

 それにしてもこれが上位ランクの戦いなのか…


 僕が立ち入れる隙は一切ない。 


「えーっと、まずいです、はい。

 あの刀は妖刀で一度抜いてしまうと、兄様は当分正気には戻りません」


 え!!


 なんて危険な刀を使ってるんだよ!?


 そうか…


 だからずっと鞘のまま戦っていたのか。


「とても激しい戦いになります、です。

 危険なので(わたくし)達はこのまま王都へ向かいましょう」


「ちょっとまってハナちゃん!

 サクを一人残して大丈夫なの!?」


「ご主人様が残っても確実に死んじゃいますって!

 ここは任せて先を急ぎましょうよ!!」


 む。


 僕達が言い争っている間にも戦いは激しさを増す。


「兄様なら大丈夫です、はい。

 妖刀阿修羅さんの力でワンランク上の動きが可能となります、です。

 ですので、見ての通りAランクの魔物とも戦えますよ」


 確かに見ている限り互角、いや…すこし優勢か?


 じゃあハナちゃんの言葉を信じて僕達は先に進んでもいいのか…


「アルトさん、兄様のご心配ありがとうございます、です。

 湿地帯を抜けたら私は兄様の援護に戻ります、それで問題ないですか?」 


 湿地帯を抜ければ魔物もスライム程度…


 今の僕とシャルルなら多分なんとかなる。


 サクの方もハナちゃんの援護が加われば…


「ご主人様!早く決めてください!!」


 僕達がこの戦いに加わっても足手まといにしかならない… 

 なら最短で写真を手に入れてここへ戻ってこよう!


「よし決めたよ、シャルル! 

 行こう王都へ!!」



マックのソーセージマフィンおいしいやばい…

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