012/100 白薔薇の天剣
この時間に投稿するのは初めてだ!
——その後ファリスさんから聞いた話によれば…
ここはホビットの村らしい。
確かクロフォードさんはホビット族と交流があった。
それで結界を通してもらえたんだと思う。
ファリスさんはお姫様だっこで…。
気を失っていた僕はというと…
シャルルがここまで連れて来てくれたらしい。
シルフの力で浮かせて引っぱってくれたみたいけど…
戦いの後より傷が増えてるのはなぜ!?
ガチャ。
扉が開きクロフォードさんが帰ってきた。
普段着のクロフォードさん珍しいな、鎧姿しか知らなかった。
詩人の帽子もとっても似合っている。
「ようやくお目覚めかい坊や。
それにしても、久しぶりだねぇ。
剣術を教えてください!と訪ねて来た時以来かな?
一日で弱音をあげて来なくなったのは君ぐらいだよ?
アルトっち」
「クロフォードさん、すみません。」
「ふふ、顔を上げてくれアルトっち。
状況はシャルちゃまから聞いているよ。
色々大変だったみたいだけど、よく頑張ったね」
「おい!その気持ち悪い呼び方はやめーい!
この金髪ハゲ野郎めー!!」
「シャルル、金髪はそうかもしれないけどクロフォードさんはハゲてないよ。」
といった僕を見てみんなが何故か黙る。
「アルトっち。誰よりも先に蘇生してくれた事はとても光栄に思う。
だがね、君は大きな過ちを犯した」
クロフォードさんからこれまで感じた事のない殺気を感じる!
だめだ、これは殺される!
そしてクロフォードさんは帽子をとった!!
…え?
ない!!
そこにあるはずのモノがない!!?
頭のてっぺんだけ髪の毛がなくて河童みたいになっている!!!!
これは…
はっ!!?
まさか!?
蘇生中に一瞬だけ気が散ってしまった時か!!
やってしまった!!!!
僕はベッドから飛び起き、最大限の土下座をした!!!
べっ、別に土下座する事に慣れている…訳じゃないからね。
「クロフォードさん!
本当にごめんなさい!!
今すぐ頭だけ蘇生しなおします!!!」
「は!?そんなの無理ですよ!
バカなんですか!?
ご主人様!!
そもそも髪の毛は後から生えてきますよ!
ほっときましょ!」
「クロフォード、アルト君をあまりいじめるな。
わざとでもその殺気は彼の体調に良くない」
「はっはっ、ファリスはアルトっちの味方か。
悲しいねぇ、私のファンはこの世界に一人もいないという事か」
クロフォードさんは帽子を被り直した。
「アルトっち、ありがとう。
気持ちだけ受け取っておくよ。
その力はもっと大事な事に使ってくれたまえ。
それに…、髪は生えてくるさ!」
クロフォードさんのその言葉に僕はすこし笑ってしまった。
きっと、どんな状況でもこうやって周りを気遣って来たんだろう。
改めて僕はクロフォードさんの事を尊敬すべき人だと思った。
——そしてクロフォードさんは、椅子に腰掛けて話を始めた。
さっきまでとは雰囲気が違う。
「——アルトっち。
その剣を持っているって事は、姉さんの最後を見たんだね」
僕は少し戸惑った。
「えっと、この剣は魔族に襲われた時に近くに落ちてて…
それで無我夢中で拾った剣です」
僕の覚えている限りで答えた。
「ふむ、では質問を変えよう。
伝令係の君だ。王国軍、特にCランク以上の者の名前は全員分かるはずだね?」
「もちろんです!」
すこし自慢げだったかもしれないけど、知識だけはある方だと思う。
「それでは我ら王国、最強の第一騎士団…
白薔薇の天剣の異名を持つ、その騎士団長は誰だい?」
その言葉はまるで…、僕の胸に突き刺さる刃物の様だった。
答えようとしたけど、答えが見つからない。
おかしい、騎士団長の名前を忘れるわけがない!
僕の額に細い一筋の滴。
その滴は次第に無数となり止まる事を知らない。
どうしてだろう…涙が溢れてくる。
とてつもなく大事な何か。
心の隅々まで探しても…
僕の中には何も残っていなかった。
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