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「元の顔に戻す?」
「あなたっ…あたし元の自分の顔に戻した方が良い?」
絶世の美女になった愛子が上目遣いで言うので、俺はにやにやが止まらない。
でも顔を変えても愛子は愛子なのだ。
俺は特別にやにやしたりするべきではないのだろうか?
だって、見知らぬ美女顔にデレる俺の態度は自分の浮気性の証明にはならないだろうか?
「あ、愛ちゃんはどうしたいの!?」
「あたしは…ゆうちゃんが喜ぶ顔が見たいだけなのよっ。でもあたしは元の顔よりもずっと美しくなれた、こっちの顔も結構気に入ってるの。」
「俺は女を顔で選ぶような男じゃないんだよ。だから愛ちゃんがどんな顔だったとしても、俺はきっと愛ちゃんを選んだだろうし、これからもそれは変わらない。俺は愛ちゃんと一緒に過ごしてきた記憶のなかに君を見る。顔なんかどうでもいい。」
「それじゃあ、元の顔に戻す理由もないってことになるわねっ?」
「うん、そうなる。何か面白いね。」
二人は笑い合った。
「あなたは元のあたしの顔を覚えていて、それでこれからのあたしもずっと見守って、よーく覚えていくのよ?そうやってずっとずうううっと一緒にいようねっ?」
絶世の美女になった愛子の温もりはやっぱり何も変わらなかった。




