帰還、加減と1つまみ
はい、ただいまー!我が家よぉーー!!って、家はないし木ばっかりのただの森なんですけどね!
私に気が付いたのか、正面からルカくんが突進してきます。
それ、受け止めれる気がしません!
ってて、うおおぉぉおー!!!
先に横からディアさんの衝突を食らいました。
ズザザーーッっと言う土煙を立てながら私を引き連れ止まります。
〈…大事ないか?愛されし子。〉
「《………………大丈夫じゃないですー。》」
ディアさんに潰されたまま、スリスリ攻撃ももらいます。まぁ、それだけ心配してくれたんですよね。
「《た、…………ただいま。ディアさん。》」
「ガウッ!《うむっ!遅いぞ!心配した!》」
「《ごめんなさい?》」
「《よい!呼ばれなかったが、こうして戻った。十分だ。》」
どぉん!!
遅れてルカくんがディアさんに衝突しました。
見えていなかったのですが続々家族が続きます。
でぇん!ぼふん!!どごぉおおん!!!
………ハルちゃん、ユイちゃん、レイさんの順でした。フェンリル団子です。一番の下敷きになった私は身動き全く取れませんが、潰されても余裕有りなワタクシ。もしかして結構力持ちなんじゃないでしょうか!
「「…………………………。」」
〈ふむ、熱烈な歓迎よなぁ。〉
呆れ顔のサイス、驚いた顔のランドルフさん。木の精霊さんですら唖然としてます。
と?あれ??誰か他にもう一人おらっしゃいます?
「………フェンリル様!その子供をお離しください!!…っというか、そんなにお子さんいらしたんですか?!」
サイス達の後ろに隠れる用にいらっしゃり?さらに距離を取り叫んでおります。
その子供って、私のことですかね?襲われてると勘違いしてるようです。
〈何を勘違いしてるかわからぬが、彼女もまたあやつの最愛の娘。再開を邪魔してやるでないわ。〉
木の精霊さんナイスです。でも、その人誰なんですかね?あっ、迎えに来るって言ってた人ですね!ってか、1人で?ええーっ???
「し、失礼致しました。」
木の精霊さんの姿に気がついて謝った人もそうですが、サイスやランドルフさんまでも片膝を床に落とし頭を垂れております。
なんでしょ?木の精霊さんやっぱりエライお方なのでしょうか?
〈かまわん。ただ。奴らについては別だ。話をしようではないか?〉
奴らとはサイスとランドルフさんの事でしょう。
………おぉー。世に言うO・HA・NA・SHIってやつですね。リアルは初ですわ。
「《…モエ、何があった?「人間嫌い」になるほどの事だったのだろう?》」
そうだ。…そうだった。称号…ディアさんに全部お話ししなくちゃ……。
キッ
「……!!」
あ、圧力!サイスからです。こ、怖い…っ!全身が震え身構えます…が
「ガウッ!!!」
ディアさんが毛を逆立てて怒鳴るかのように一喝すると、その圧力が止まりました。その後も唸るようにサイスを見つめています。
「《ふん。若造が粋がりよって。》」
片膝をついていたはずのサイスは四つん這いになり、舌打ちをします。私は圧力から開放されほっとしました。
すると、ディアさんが不思議そうな顔をします。
「《モエほどの魔力があれば圧力に臆する事はないはず。モエ、箱を切り離してしまっているのではないか?》」
「《切らないとダメなんじゃないの?》」
「《ふむ、当たりか。確かに切らねば我らばモエが最も強い存在として恐怖しよう。ただ、モエは普通ではない》」
鼻をわたしにスリつけゆっくり話かけてくれる。やっぱりディアさんはお父さんです。
「《1つしかないはずの箱を2つ使っているだろう?よくわからんが我らが感じ取る事ができるのは1つ目まで。どうにかして2つ目と繋げる事ができていれば……たぶん臆する事はないはずだ。》」
ううーん?1つ目と2つ目を繋げる?繋げる……。
あー!だるま落としでしょうか?!
1番下から1つずつ飛ばしても2つ目以降が残って繋がってますよねー。頭までいけたことないんですけど…失敗すると全部吹っ飛んじゃうんですよねー。
そ、そこは一段ずつしか落ちない用に1段目以降を完全固定してしまえば………!
ほら!完璧じゃないですか?!
早速チャレンジー。……でけた!
「《………どう?ディアさん。》」
「《何がだ?》」
「《繋げ終わった。成功してたら、きっともー平気?》」
「《………ふむ、変わった用には思えんな。やはり1つ目しかわからんのか、…重ねただけで繋がっていないのではないか?》」
……オーマイガー。確かに上に乗っけただけでしかなさそうに見えてきました。
え、ええーっと。あっ、砂時計みたいなのなんてどうですかね?砂が上の段半分以上埋ってるような。
下から魔力を使うと、上の魔力が落ちてきて使えるーみたいな?
下の使える量は一律になるし上への境い目はザルみたいなのでせき止めてそれより上を結界で認識遮断……が出来れば出来る気もします。
ザルの位置をずらせば圧力もかけられそうです。
完全に異世界脳ですね……。結界を普通に使うようになるとは。ま!必要事項です!!
「《モエ、それは全力の魔力で加減してるだけとしかいえん。すぐに2つに戻せ。》」
「《はぁい。》」
ダメでした。2つに戻しまた考えます。
うーーん、ううーーん。ナビさん一緒に考えてー!
【………自在に変えれるのですから固定せず鑑定にて相手に合わせるのがよいと思われます。
相手との差が50%以上ある場合不快。110%以上だと恐れ。200%
以上だと畏怖、または接触してはならない者として認識されます。
また、高い人と低い人がいる場合、高い人の同等少し下にするのがよいでしょう。】
鑑定……?あぁ、鑑定。そういえばディアさんやレイさんもバンバン使ってましたよね。
私の名前当てるために…。
それでは!ディアさんの30%オフで!!
残りを密封ー。完璧ですね!キラリ!
と、顔を上げては見たものの。皆様お顔が真っ青です。
「《全開を一度でも見れば、まぁこうなる。》」
なるほど……。
すみませんね、皆様。
「《今の状態でさっきの加減を半分のところでしてみるといい。》」
ほーほー。
「《それを誘拐犯に向ける。》」
うんうん。サイスに向ける。
「………ぐっぁあっ。」
ん?くそ苦しそうですが?
「《おお、間違った。人間には5分の1のところで、加減せねばならんのだったなぁー。》」
……………わざとですかね。ディアさんや?




