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119話 遊園地ダンジョン2

 

 ゲートをくぐって軽く調べてみれば、看板に『案内板』と大きく書かれたものを発見。

 持っているスキルだけで頑張る必要があることも説明されていた。

 さらには男だけ、あるいは女だけで挑むアトラクションがある。


「『男だけで行くようなところじゃない』ってこういう意味か」

「レイニーの説明し忘れる癖、変わってへんなぁ」

「アタシからの提案、あそこに見えるアトラクションをまずはクリアしましょう」


 ティラノの言葉に多くの者が賛同した。

 昔きた時にこれが一番、楽だったらしい。

 建物に入ってみればかなり広い屋内プールのような印象。

 中央にはキノコのような赤、青、黄色、緑とカラフルな土台がいくつもあり高くなったり低くなったりと動いていた。

 そして落ちればプールに泳ぐサメ系魔物の餌食になりそう。



「前に俺が倒したアイツ?」

「その10倍ぐらい大きさがあるわ」


 確かに言われて見ればデカい。


「強い?」

「ウルフでさえ一撃で彼方に飛ぶ相手」

「まぁウルフさん1人でもなんとかなるでしょうね」

「ウルフ1人で倒せる程度やな」

「確かに俺でも倒せるけどさぁ……」


 ウルフの尻尾が垂れ下がる。

 戦闘力5の俺に1億とと1000万の違いを言われてもな。

 次元が違いすぎるから分からん。


『ブー!!人数が足りていません』


 パーティー全員がいなければ挑戦できないとブザーが鳴った。

 仕方なく一度建物を出る。

 ホンイツを運ぼうとしたが重い。


「成人男性の体重って思ったよりある――」

「【スキル:ひきよせ 天空の迎え】」


 死ぬほど高くホンイツが飛び上がった。

 しばらくして落ちてきたけど鈍い音がしただけでまだ寝ている。

 皆でシャックを見る。


「もっと重いのかと思って強く持ち上げすぎたね」

「こんなもん俺が運べば解決すんだろ」

「せやな」


 ウルフが運ぼうとするとガゴリグさんが静止した。


「やめろ」

「どうした?」

「……起きてる」

「あ、本当だ」


 目が空いてる、ぱっちり。

 ゆっくりと起き上がってこっちに近づいている。

 他の人が焦るなかで俺は同窓会のノリで片手を上げた。


「よっ、久しぶり」

「今度は何に巻き込んだの?」

「ダンジョンの攻略」

「唐突に人をさらうのいいかげんにしてほしい」

「お前が言うなよ」

「あと、僕があげたスキルカード燃やしたね?」

「うん」

「……【スキル:ドール カードクリエイト】はい」

「パンジーさんの前で受け取れないんだわ」


 どんな映像が流れるか分からない。

 もしもエッチなシーンが映されればセクハラになってしまう。

 俺は伸ばしかけた手を引っ込めた。


「チッ!! 気付いたか」


 仲良くしゃべってたらサカネさんに釘をさされた。朝食の支度があるから早くしろと。

 俺も太陽の光が強くなる前に、レイニーを城に連れかえったほうが良さそうだ。


「ほら行くぞホンイツ」

「はいはい、どうせ断れないからね」


 アトラクションに全員で入ると『ゲームを開始します』というアナウンス。

 思ったよりもキノコ型の土台が高くあがり驚いて尻もちをついた。

 でも開始直後にティラノが動いた。


「こういうのは結局、先に倒したほうがはやいわ」


 ひゅん(テレポーターで移動した音)、ドカ!!(サメを蹴り上げた音)、バキッ(サメを壁に蹴りつけた音)、グチャ!! (サメが壁に蹴りつけられて真っ赤になった音)


「さすがティラノやな」

「す、すごい!! あれAクラスの魔物ですよ!?」

「空腹な筈なのにティラノさんはいつでも頼りになりますね」


 皆がティラノを絶賛しているが、空腹でいるのはまずい。

 叩き込まれたサバイバルの知識。

 こういうダンジョンに腹を空かせて挑んではいけない。


「朝食つくるか」

「どうやんねん?」

「【スキル:アスパラ槍】」


 アスパラとレイニーの【スキル:ろくろ】で作った鍋にいれて【スキル:ガスコンロ】で煮る。

 皆にちょっとずつ配ったしホンイツにも渡した。

 レイニーはというと倒したぐちゃぐちゃの鮫を指でつついている。


 子供ってこういうのつつきたがるよね。


「服が汚れるからやめなさい」

「はい」

「こういう血は洗ってもなかなか落ちへんねんなー」


 次のアトラクションは大きな岩がふってくるだけ。

 パンジーさんは怖そうに、ケロリンパさんは救助隊をしているだけあって慌てている様子はない。正しくは多分、彼らの強さを知っているから焦る必要がないなのだろう。


 ――ゴゴゴゴゴゴゴ!!!


 ……とバカでかい音と共に岩が降ってきた。


「【スキル:ツタ ハンモック】」


 パンジーさんのスキルを軽々ぶち破る巨大な岩。焦るパンジーさんとは裏腹にレイニーが手を叩いたのでとめた。


「シャックに任せるんだ」

「私にだって砕けます」

「砕いても水と砕かれた岩が降ってきちゃうから!!」

「【スキル:ヒキヨセ 反転重力】」


 岩が遙か彼方に吹っ飛んでいった。アニメならここでキラーンと光るエフェクトが入るだろう。っていうか改めてシャック強いなと感心する。レイニーがふてくされてしまった。

 また口がMになっている。


「よしよし、次で活躍しような?」

「……はい」


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