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106話 ロボットは生きていなくとも

 

「これがロボット、それが本当なら元から誰かの命令で動いていたことになる」

「最初から裏切っていた?」

「逆だ、ロボットは命令されたことしかしない、そして出来ない」

「???」


 首を90度まげてフクロウのようになるレイニー。

 ロボットというものはエネルギーを使って誰かが操る人形である。

 存在としてはホンイツが操る人形のようなものの為、裏切るも何もロボットからすればない。

 色々と説明して納得はしてくれたが。


「友だちになれたと思っていました……なのに」

「いいじゃんロボットの友だち」

「え?」

「ちいさな頃は俺にもいたんだ」

「ロボットの……友だちが?」

「裏切った訳じゃねー、造り主に文句言え、あとロボットなら多分俺の【スキル:書き換え】で―――」


 周りの動いていなかったロボットが一斉に赤く光り出した。

 やっちまった、これスキルに反応して敵対モードになってしまった、ぽい。

 顔のような部分に表示された〈10:00〉は〈9:59〉と減っている。


「【スキル:――】」

「待てッ!!スキルを使わずに戦えないか!?」

「この程度なら余裕ですよ」


 空き缶のようにロボットを潰していくレイニー。

 何十という数が沸いて出てきたが俺にたどり着いたロボットは一体もいない。

 ナナゴさんに手をかけようとしたので、とめた。


「ナナゴさんを遠くに投げてくれ!! 壊れないくらいの加減で!!」

「……えーと」

「今は攻撃させられてるだけなの!!」

「この程度のパンチ喰らっても私は平気ですので抱えています」


 ナナゴさんを抱えたままでは流石にちょっと動きが鈍るレイニー。

 そうは言ってもまだまだどこからともなくやってきたロボットを蹴散らしていた。

 俺はレイニーの後ろでしっかりと〈何もしない〉役目を果たしやがてロボットは電源が切れた。


「これ……死んで?」

「元から生きてないぞ」

「もう話せない、のですか?」

「カミノに持ち帰ったら、また話せるように頑張ってみるけど」

「とすれば結界を作っている四天王を倒す必要がありそうですね」


 二人と電源が切れたロボ一体でドライブ(そのへんにあった車で)

 免許証は持っているが車は自動運転であり、アクセルやブレーキはない。

 スキルを使う訳にいかないのだが灯りにしていた松明がもう消えてしまった。

 車の【光】と書かれたボタンを押すと車そのものが光り出した。


 ドアもタイヤもピカピカに光っている、お祭りでもここまで派手なもの見ない。


「あれ、でしょうね」

「ほんとうだロボット帝国とはとても思えないキモい巣がある!!」


 ホラー映画にしか出てこないような昆虫の巣。

 垂れ下がる蜘蛛の糸のようなものに肌色っぽいぬめぬめしたものがうごめく。

 車から降りて直接ドクドクと脈打つ部分に触れるレイニー。



「特殊なものも感じませんしスキルさえ使えば一瞬で片付きそうですね」

「じゃあ一瞬でやりきってくれ」


 ロボット帝国を観光したい気持ち<<<<<寒い。


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