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誰かと誰かの話

「冬休みはどうだった?ヒロインの馬車が故障しているところをベルンハルトが助けるんだけど、そのうち雪崩が起こっちゃって、二人で寮に戻ることになるの」

「雪崩もイベントだったんですか?」


「うん。荷物が多すぎて約束の時間までに寮を出ていなかったルイーゼと、元々残っていた同級生のクリストフルと一緒に過ごすことになるんだよ。それで冬休みの間にベルンハルトとフレドリクの好感度を上げるの」

「…どうやって?」


「ルイーゼのわがまま放題に困っている男性陣を見かねて、公爵令嬢相手に真っ向勝負するんだよ!クリストフルがいいサポートをしてくれるんだよね!」

「…真っ向勝負ですか?」


「そうだよ。それで言うことを聞かせちゃうの!それで男性陣の好感度がうなぎ登り!」

「そんな人はいなかったので、ルイーゼ嬢は婚約者候補から外されました」


「ああ、うん…。そうか、やっぱりいなかったか。ヒロインちゃん、いったいどこにいるんだ」

「もう少し具体的な情報はないんですか。弟がいる令嬢が多いんです」


「あ!新学期から、剣術演習の授業を取るよ。女子は少ないからかなり絞れるんじゃない?」

「結構いますよ」


「うーん。あ、そうだ。ヒロインは令嬢なのに基礎がしっかりしているの。それでアルフォンスが興味を持って仲良くなるはず。スヴェンルートの一部だから起こるかどうかはわからないけれど、ルイーゼが婚約者候補から外れて元の流れにまた沿ってくるかも?」

「…そんな令嬢はいないですね。真面目にやっている人がそもそも…」


「えっ?」

「今年は希望者が多くて抽選になったのですが、抽選にもれたんじゃないでしょうか」

「え…。ヒロインちゃん、本気でどこにいるの…。もう二年生だよ…」


「ちなみにエルヴィーラ嬢とイザベラ嬢がアルフォンスに追いかけられていました」

「えっ。何だそれ。誰でもいいんかい」


「立派な騎士にしてやる、と追いかけ回していたそうです」

「何だそれ。普通の侯爵令嬢が騎士を目指さないことくらい、私でもわかるわ。転生悪役令嬢くらいだわ。…エルヴィーラ、もしかして?」

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