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Soul Keeper(s)  作者: HalTo


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4話 難事自らを知れ

初めまして、HalToと申します。

過去に投稿した9話~10話を再編したものになります。

よろしくお願いします。

「これが……『proto-Z』の新たな姿……!!」

九条の前にはバリアのような()があった。

さながら4本しか骨のないビニール傘のようだ。

二の陣形フォーメーション・ツー護る者(ガーディアン)!!!お前の攻撃はもう効かんぞ廻 喪介!!」

「痛って……。」

喪介は右手に痛みを感じ、見てみる。

「何だこりゃあ……これじゃまるで俺が攻撃食らったみてぇじゃねぇか……。」

拳には血が滲んでいた。

「ダメージをも弾き返す盾か……だが分かったことがある……これなら……。」

突然、()が飛んできた。

「なっ!」

間一髪、避ける喪介。

「まだ行くぞ。戦いは終わってない。」

飛び交う2つの盾。

刹那、避けきれず喪介の頬を掠めた。

「痛って!」

(マズい……これは()なんかじゃない……最早一種の()、さらに迂闊に反撃もできない……どうする。)

また飛んでくる盾。

避ける喪介。

その時、()へと姿を変えつつ軌道を切り替え飛んでくる。

「何!?」

「勝った!!」

流石に避けきれず、拳が直撃する。

「ウガッ!」

喪介は拳ごと10m以上ふっ飛び、壁にめり込んだ。

粉塵が立つ。

「とどめを刺してやるよ……。」

そう言い、土煙の方へと向かう。

「……ん?なんだ?」

ゴゴゴと音がする。

「一体何の音だ!?」

九条は辺りを見回す。

その時、地面を突き破り、背後に喪介が現れた。

「はぁ……これで当てれる!!」

「クソ!『proto-Z』!!」

が、来ない。

「来ねぇよ!かなり向こうへお前が(・・・)ふっ飛ばしたからな!」

「お前……壁にめり込んだ瞬間、避けたというのか!!だが!!」

喪介の左から2つ目の拳が飛んでくる。

「ふん!!」

左の拳を突き出し、止めた(・・・)

「なッ……。」

「ぐぅっ……オラッ!!」

喪介はそのまま左手で九条を殴った。

「あがっ……はあッ!」

九条も殴ろうとする。

「何ッ!!……動けん!!まさか……その左側(・・)!」

「ああ、止まる(・・・)パンチだ。」

「これで……とどめ!月兎拳・兎と亀ラビットパンチ・レーシング!!!!」

喪介は殴る。

「おりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

増える(・・・)右手と止まる(・・・)左手の拳が九条にダメージを与える。

「はぁ……Get the(とっとと) hell out!(失せな!)

そう言い、指を鳴らすと止まって(・・・・)いた間に蓄積されていたダメージが動きとなってフィードバックされていく。

「ぐぬぬぬぬぬぬぬ!!」

九条は衝撃で後方へ押し下げられる。

「クッ……。」

九条は悔しそうに睨む。

「……俺も負けてたかもしれねぇ。」

喪介は笑う。

「ハッ……。」

そのまま九条は意識を失い、前方へ倒れた。

「痛てて……。」

喪介も倒れた。




「……てて、おはよ……。」

「ちょっと2人とも!!!何で道端で寝てんのよ!!馬鹿じゃないの!?」

喪介が目覚めるとそこは家で、茉由がいつになく怒鳴り散らしていた。

「悪いな、すぐ帰る。」

「え!?九条 界人!?」

そこには九条もいた。

「当たり前でしょ!一緒に倒れてたんだから!」

「誰かさんのせいでな……。」

皮肉っぽく九条は言う。

「いやいや、挑んできたのはどっちだよ!馬鹿か?」

言い返す喪介。

「なんだ……まだやる気かよ……。」

「やる気なのはそっちだろ!表出ろ!」

言い合う2人。

「飯だぞ~。」

そこに現れた橘。

「お、君も食べるかい?君大きいから苦労したよ~。」

橘は腰をひねる。

「いや、お構いなく。帰ってやらなきゃいけないことあるんで。お世話になりました。」

帰り支度を始める九条。

「あ、そうだ廻。戦っているときの俺はお前にどう映っていた?」

九条は問う。

「信念を持っている感じだった……が、明らかに狂っている感じもあった。」

「そうか……いや、新学期の前日に歩いていると……「煙の男」に一瞬の隙を突かれて何かを吸わされてな……そこからの記憶が曖昧なんだ。」

「吸わされた……というよりは入ってきたに近いな……。まあ気をつけろ。」

九条は言う。

「じゃ、帰るわ。」

九条は玄関から去っていく。

「あ、おい!!」

喪介も後を追う。

「……なんだ、気持ち悪いな。」

「いや、そこまで見送るだけだよ。」

「構うな……それにしても綺麗な半月だな……。」

九条は空を見上げ、言う。

「……半月?」

「ああ、半月……。」

「やべぇ!急用思い出した!!じゃあな九条!」

喪介は急いで家の中に戻った。

「お、おう……。」




「橘さん!!!わかったよ!俺の能力(・・)!!」

「本当か!?」

驚く橘。

「まあ食べながらでも話してくれ。」

「あれ、茉由は?」

「あぁ、ずいぶん前に食べ終わって風呂だ。」

「なるほど、いただきます。」

喪介は食べ始めた。

「で、なんだ、その能力(・・)は。」

「俺の能力は月そのもの。月と連動できる(・・・・・・・)能力。」

「ほ、ほう……?」

喪介は続ける。

「今日の月は半月、1週間前……丁度本田と戦った日の月は満月。」

「そして俺の今のミタマ……。」

左半身が黒、右半身が白の兎のミタマが出てくる。

「……本当だ。これが……『モナ・リヒト』の能力……。」

橘はスマホをいじりながら頷く。

その画面には月齢が映し出されていた。

喪介は思った。

(問題は1週間後の新月だ……本田の言っていた日から丁度1ヵ月だ……果たして。)

5話(旧11話)に続きます。

評価・感想など楽しみにしてます。

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