44話 噂をすれば影が唆す
初めまして、HalToと申します。
44話です。
よろしくお願いします。
学校へ戻ると、早乙女の体は元に戻っていた。
「はぁ…倒したみたいだな。」
「ああ。」
「…ところで敵はどうした?」
早乙女は訊く。
「それが…「無音」と名乗る少年が現れて…連れて逃げられた。」
「そうか…無音の目的は?」
「いや、分からない。…!?」
喪介は自分の手が異形の物に見えた。
が、もう一度見直すと…いつも通りの手だった。
「何だ…気のせいか。」
「ん?どうした?」
「あ、あぁ。何でもない、帰るわ。」
喪介は帰っていった。
「なんだ?あいつ…それにしても「煙の男」、「原初のミタマ」に続いて「無音」か…詳しく調べてみないとだな。」
その頃、とある場所にて。
大きな骸骨がどこからともなく現れると口を開いた。
そこから2つの魂のようなものが出てくると人の形になった。
「収穫はなしか?」
無音たちの前には男が1人、座っていた。
「うん、「皇帝」。」
無音は続ける。
「でも霊力の凄く強い「うさぎのミタマ」が居たってところだよ。」
「ほう…そいつは俺が機を見て取り込むことにするよ。」
皇帝と呼ばれた男は立った。
「それより…だ。こいつ、能力は強いんだがやはり精神面で問題があったみたいだなぁ。」
パシン、と男の頬をはたく。
「ん…ヒ、ヒイィ!!」
気絶していた男は目覚めた。
皇帝は首を掴んで男を持ち上げた。
「ぐえ…た…助けて…!」
「この間手に入れた能力を試してみるか…。」
皇帝の手が光った。
「フン!」
男の頭にその手を突っ込むと、そのままグチュグチュと弄り始めた。
「あ…あがが…。」
「今日からお前は…そうだな、「道化」だ。」
男を放り投げて言った。
「…はい。」
翌日 屋上にて。
「はー。」
「どうした?ため息なんかついて黄昏れて。自分に酔ってんのか?」
考え事をしていた喪介を茶化す九条。
「いや…な。いろいろ敵が多すぎるし実態は見えねぇしミタマ協会としてはやることが定まんねーな…とよ。」
「聞いたぞ、また妙な奴が現れたってな。ほれ」
九条は喪介にジュースを投げる。
「おっ、サンキュ。…つかそもそも「煙の男」の目的って何なんだよ。」
「…さあな。まあ確かに疑問ではあるが最近音沙汰ないからな…ん?」
「どうした?」
九条の視線の先には校庭と…そこを歩く人間が1人居た。
「いや、保護者か業者か。」
「いや待て九条、あいつなんかし始めたぞ。」
その者は地面に手をつくと、腕から煙を出し始めた。
「あいつ「煙の男」か!!」
「行くぞ廻」
「ああ。」
45話に続きます。




