42話 弁彗の立ち往生
初めまして、HalToと申します。
42話です。
よろしくお願いします。
兵士のようなミタマはまたも地面に潜った。
「クソ!またか!」
早乙女はそう言いながら鞄から金属の塊を取り出した。
「創造!」
それを空中に放り、ハンマーで叩くと一瞬にしてガトリング銃に姿を変えた。
「えっ!」
「銃の機構ぐらい把握している。」
そう言ってジャラジャラと弾を上にある穴に放り込むと構えた。
「潜れる環境ごと…ぶっ放す。」
ズガガガガガガガガガと脱靴所の壁、床を破壊していく。
すると、ミタマが姿を現した。
「出たな!!」
早乙女は宙に浮いた瓦礫を足場にしてミタマの所へ辿り着く。
「終わりだ。」
ハンマーを振るう。
『ラッツァツァー!』
刹那、凄まじいスピードのミタマの剣が早乙女に命中した。
「ぐあ…。」
2撃、3撃。
瞬く間に5回も早乙女の体を貫いた。
バラバラになって落ちていく。
「早乙女ぇぇ!!!!」
叫ぶ喪介。
「…いや、大丈夫だ…ただ…全く動かない。」
早乙女は生きていた。
「奴の能…力は…物体を布に変え、布を自在に移動できる能力…。」
「何…!」
よく見ると切り口が布になっていた。端の方に糸を引き抜いたような跡がある。
『ドゥリヤタッタッター!!』
ミタマが早乙女のハンマーを狙う。
「チッ、『モナ・リヒト』!!!防御しろ!!」
円盤を飛ばし、早乙女をミタマから守る。
「こ…れ…。」
喪介の足元に何かが飛んできた。
瓦礫からは岩の手が生えている。
「霊石は…霊力を蓄える…性質が…あ…る…。」
早乙女は意識を失った。
「…なるほど。さっき撃った弾は霊石だったってことか。それを加工してこれに…。」
足元に落ちたそれは2つの指輪だった。
「受け取った。」
指輪を中指にはめる。
「さあ、いくぜ。」
先端には霊石が付いている。
高速でミタマのすぐそばに移動し、殴り付ける。
『ティアタタ!!』
ミタマはふっ飛ぶと同時に地面に潜った。
「させるかよ…さっきお前には絶対的な引力を与えた。」
喪介は左手を開いて前に突き出す。
「こっちへ…来い!!」
『ヤーパーン!?』
地面から引きずり出された。
まるで喪介の左手に引き寄せられるように。
「本体にダメージのフィードバックはない…だがマーキングはフィードバックされる!!」
ミタマの頭を右手でぶっ飛ばした。
ぐんぐんと喪介から離れてどこかへ消えた。
「こうすれば!!」
瓦礫の一部を持って殴った。
「月兎からの贈り物!!!」
隕石のように火を噴き、飛んでいく。
「あっちか!」
円盤を足場に跳んで追いかけて行った。
43話に続きます。




