33話 煙に魔く
初めまして、HalToと申します。
33話です。
よろしくお願いします。
煙の男は脇腹を押さえながら大男の方向へと向かった。
その時、紅蓮のエネルギーを纏って大男が突進してきた。
「出たな…殺してやる!!楽喜威主賭好!!死ねぇ!」
男は拳に砲丸サイズの煙を纏い、大男を殴りつける。
煙は小規模ながら核爆発の如く盛大に爆発した。
大男は…突進をやめることはなかった。
「何ィ!?」
エネルギーを限界まで溜めたであろう構えた両拳を一気に突き出す。
「烈怒牛!!!」
「ごわあぁぁ!!」
直撃した煙の男はふっ飛んでいく。
「煙の体を持っているわけじゃない、攻撃が当たったその一瞬、煙に変えてるだけだ…!」
大男は言う。
「ゴハッ…やるなあ…その通り、その通りだ!!だが…仕組みが分かった所で!!簡単に当てられる訳がない!!それを…それを1度ならず2度までも!!初めてだよ…!」
煙の男は言う。
そしてポケットから煙草を出し、火を点けた。
「第2ラウンド…だよ。」
煙草の煙が巨大な人型になっていく。
「羅悪…ここで終わらせる。」
羅悪は大男に殴りかかる。
「行くぞ…!炎龍拳!」
大男は青白いオーラを纏うと海蛇より腕をさらに高速で突き出す。
やがて腕からは炎が噴き出した。
「効くか!!」
羅悪は腕を増やし、炎のラッシュに対抗する。
「はあああっ!!!」
炎を一気に噴き出し、羅悪は火だるまになった。
そして大男は姿を消した。
「どこに…ハッ!!」
一瞬の隙に大男は羅悪の懐に入っていた。
「雷音!!!!」
轟音を上げ、電気エネルギーと共に消滅する羅悪。
「まさか…ここまでとは。」
煙の男の目の前に高速で大男は近づき、雷の拳を振り上げる。
「とどめだ!!…グウッ…。」
拳が男の鼻先まで来たとき、大男は膝をついた。
「やっと楽喜威主賭好の毒が回ってきたか…フンッ!!」
大男の顔を蹴り飛ばす。
「何…ガハッ…。」
大男は血の混じった咳をした。
「この毒は猛毒だ!!君を蝕み細胞をズタズタにする!君はあと1日も生きていられない!!フハハ!!」
煙の男は高笑いをあげた。
タッ、タッ、タッ、と誰かが走る足音がする。
「おやおや…今日はここまでのようだ。私はもうここを立ち去らなければいけない…。」
煙の男は外套を羽織った。
「また会おう!七剣使いよ!」
煙の男は煙とともに消えた。
「秋本さん!!大丈夫ですか!?いったい何が…。」
早乙女が駆け寄ってきた。
「あ、ああ…はい、それより猛毒をモロに食らってしまいました…毒抜きと七剣使い全員の招集をお願いします…。」
秋本と呼ばれる大男は気を失った。
「分かりました…!」
早乙女は七剣・『巨人』を秋本にあてがう。
「ダメだ…ミタマによる攻撃だから私の物質操作じゃどうにもならない…。」
そっと秋本を床に寝かせると、能力で修繕の作業を始めた。
34話に続きます。




