第二十八話 宇宙に散る
「ペランディスが破壊されたか…」
「ネスタ」
「心配するなメスト。
私はこれくらいで挫けはせん!」
「爺さん…決着をつけるか」
ラウドとネスタは高速で移動しながら激しくぶつかり合う。
「しぶといなアンノウン。
なら、これを防げるかな?」
触手を束ね、一本の槍に変化させラウドを狙うネスタ。
「これで決める!」
ラウドは両手にブレードを二本持ち、交差させながら槍を受け止める。
「そのまま貫いてやろう!
さらばだアンノウン」
「ブレードが持たない…なら!」
左手のブレードに亀裂が入り砕けた瞬間、左腕を破壊されながらも機体を右にずらし加速してネスタの機体の頭部と右腕を切り落とすラウド。
「ネスタ!」
「ぐっ!
左腕の破壊だけか…十分か」
「終わりだ」
ラウドがブレードを突き立てた瞬間、凄まじいスピードの機体に吹き飛ばされる。
「くっ…ここで出てくるか」
「あなたは私が倒す」
光り輝くルシフェールがラウドの前にいた。
「ハイドの小娘に譲るのは癪だが仕方ない。
メスト、頼めるか?」
「お前を抱えて飛ぶのは何度目だろうな。
アウル王女、後は任せた」
「はい!」
「戦うのは初めてだな。
片手だが相手してやろう」
「あなたは悲しみを生み出す元凶。
ここで終わらせる!」
高速でラウドに何度も切りかかるアウル。
「確かに速いがそれだけだ。
やはり機体が優れていても乗り手が優れていなければな」
「どうして…どうして戦うの?
まだ始まったばかりだけど、世界は一つになろうとしているのに!」
「関係ないな。
俺は俺の望みを叶える」
「あなたの望みって何?」
「…話は終わりだ」
通信を切るとラウドはスピードを最大に上げる。
「ルシフェール…敵を倒すわよ!」
二人がぶつかり合うと周囲に閃光が走り、誰も手出しが出来ず傍観していた。
「スピードに機体が持たないか…」
ラウドはアウルの右腕を蹴りで払うと、逆さまになったまま狙いを定めブレードを振り下ろす。
「ごめんなさいルシフェール」
アウルは左腕でガルエンヴィを掴むとルシフェールから脱出する。
「脱出? なるほど…な」
次の瞬間、激しい爆発がルシフェールとガルエンヴィを包み、吹き飛ばされたアウルはジェミーに受け止められた。
「アウル大丈夫? アウル?」
「大…丈夫…終わった…」




