第二十一話 激突!
ダジボーグは戦線を離れていた。
「やはりアンノウンの反応はなしか。
シーマス艦長、戦況はどうなっていますか?」
「スヴァローグ様がエルドクロイツの一機と遭遇、何とか勝利し機体修復のため帰還。
ペルーン様とヨシュア少尉もエルドクロイツ2機と交戦中、スヴェル将軍も先程エルドクロイツの一機と遭遇しました」
「そうか…また何かあったら報告を頼みます」
通信を切り目を閉じるダジボーグ。
「その機体、三神の一人か」
ダジボーグは通信から聞こえた声に驚きセンサーで探索する。
「(この機体はデータにない。エルドクロイツでないなら…)そういうあなたはメスト大佐ですね」
黒と金色の機体が隕石の陰から姿を現す。
「アンノウンを探していたのだが、まさか三神に遭遇するとは喜ぶべきかな」
「クルード最強の男に喜ばれるとは光栄ですよ」
「しかし出会ってしまったなら戦うしかないようだ」
メストの機体の頭上に光りの輪が浮かび赤く輝く翼を広げる。
「では手合わせといきましょうか」
ダジボーグは翼から輪を飛ばしメストを取り囲む。
「面白い武器だ。
だが」
メストは機体の指先からワイヤーを伸ばし回転させ輪を切り裂く。
「ただのワイヤーではないみたいですね。
迂闊に近付くのは危険…なら」
再び輪を飛ばし自分の周囲に集めビームを照射するダジボーグ。
「セオリー通りの戦い方だ」
ビームをかわしながらダジボーグに近付き、メストはワイヤーを振り下ろす。
「さすが…しかし」
ダジボーグがワイヤーを束ねた輪で受け止めていると、突然メストが後方から攻撃を受けた。
「ぐっ!隕石で輪を隠しながら背後を狙っていたか」
「もう少し楽しませてもらうとしましょう」
輪を分解し槍と盾の型へと変えメストに襲いかかるダジボーグ。
「フフ…退屈しなくて済みそうだ」
メストは二本の剣を抜きダジボーグへと斬りかかる。
「くっ、さすがクルード最強。
簡単には墜ちないですね」
激しい攻防が続いていた時、二機のコックピットのアラームが鳴る。
「アンノウン!無所属の戦艦が二隻…新手だと!?」
「別の物を呼び寄せてしまったようですね」
二隻の戦艦が戦場へと近付いていた。




