第十話 開戦
ハイド皇国とクルード帝国の中間に位置する島に両国の主力軍が集結していた。
「各員、今回は激しい戦闘になるだろう。
全体の指揮は私ダジボーグが地上はスヴァローグの指揮に、空はペルーンの指揮に従ってくれ。
必ず勝つぞ!」
スヴァローグの乗った黒い機体に近付くスヴェル。
「スヴァローグ様と共に戦えるとは光栄です!」
「スヴェル、お前の腕がどこまで上がったか見させてもらうぞ!」
「はい!」
一方、上空ではヨシュアが何度も深呼吸をしていた。
「大丈夫かい坊や?」
「ペルーン様!?
いつもの戦場とは違う空気のような気がして…」
「今後を左右する戦いだからね。
安心しな、あたしらが付いてるしあんたの相棒がいるだろ?」
「はい!
スピルターを改造したこいつがいれば大丈夫…絶対生きて帰る!」
「全軍攻撃開始!」
ハイド軍は一斉に前進する。
「メスト大佐、ハイド軍が進軍を開始しました!」
「先に動いたか。
よし!こちらも進軍開始!
各員、エルドクロイツの指揮に従え!」
上空の部隊にはバナールとハルシュがいた。
「私が蹴散らしてくれる!
新たな力を得たワグナーでな!」
「突っ走りすぎるなよバナール」
「悪いがお前のメルフィスの出番はないぞ!」
「そう願いたいものだな。
行くぞ!」
地上にはレイスとダールスの二人が部隊を先導する。
「レイス、上の二人より先に主力艦落とそうぜ!」
「油断はダメだよダールス。
敵の主力艦は新型らしいからね。
まあ、負ける気はしないけど」
「なら飛ばしていくぜ!」
二人は一気に速度を上げ進んでいく。
「ダジボーグ様、あと20秒後に地上部隊がクルード軍と接触します!」
「わかった。
いよいよか(いつ出てくる…アンノウン)」
その頃、戦場から少し離れた小島に身を潜めているラウド。
「始まったみたいだな」
「今回は骨が折れるぞ」
「分かってる。
新しい装備が十分に試せそうだ」
以前より一回り大きくなったガルエンヴィがモニターに映し出されていた。




