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12|アンテイア|楽園の片隅|エルザ


### パート I


みんなが笑っているあいだ、私はそのすべてを必死に飲み込もうとしていた。


たった今日一日が終わるまでに、自分の一生を共にする相手を選ばなければならないなんて、どうやって受け止めればいいのだろう。


しかも、それは短い人生ではない。

私には想像もできないほど長い人生だ。


レディは、まるで私の考えていることが分かっているかのように、まっすぐ私の目を見つめながら話を続けた。


そして実際、彼女には分かっていた。


「この必要があるから、アンテイアでは誰ひとりパートナーなしでは生きないの。しかも、あなたたちは大きな心の傷を負っているから、ユナイテッドを選ぶことはできない。経験のあるセクヴェンスを選ばなければならないわ。つまり、ひと組のカップルをね」


「私とミシェルとディーンみたいにね」

アイミが自然に言い添えた。


自分がいつ息を止めていたのか、気づきもしなかった。


それは、私が自分に望んでいたものではなかった。


私はずっと夢見ていた。

自分だけの王子様を。

私を選んでくれて、私を理解してくれて、私という存在そのものを欲してくれる愛を。


なのに突然、私の運命は他人の手の中にあった。


胸の奥に、苦くて重い怒りがふくらんでいくのを感じた。


「息をして、エルザ!」

母が口を開いた。幼いころからの私の癖を止めるように。

「もしこの子たちがパートナーを選ばなかったら……死ぬの?」


「死ぬわ」

レディは、避けようのない事実を口にする人の静けさで答えた。


「でもルーシィとジュヴィアはまだ子どもよ!」

母が抗議した。


「ルーシィには年齢に合ったパートナーが与えられる。ジュヴィアは、あなたたちの基準ではもう十六歳でしょう。私たちにとっては大人よ。私たちの集合意識に結びつけば、彼女はシムファーに入り、その反応を安定させるためにパートナーが必要になる。同じことがエルザにも起こるわ。パートナーのいないシムファーは苦痛をもたらす……そして死。結びつきの欠如は抑うつをもたらす……そして死。パートナーの不在は狂気をもたらす……そして死。だから……立って、自分のパートナーを選びなさい」


選択肢などなかった。


見知らぬ相手と“結婚する”か――死ぬか。


胃がねじれた。

私はもう一度、救いを求めてイェヴァを見た。


けれど彼女がくれたのは、最後の一撃だった。


「エルザ、ジュヴィア。私も一緒にセクヴェンスの村へ行って、あなたたちが選ぶのを手伝うわ。あなたたちの両親はここに残って、他のみんなと結びつく。そのあとで向こうへ行くの。ルーシィはそこで自分の相手を選ぶことになるわ」


私は凍りついた。


人生が、自分の手の届かないところで回っていくのが見えた。


まるで地球で一度死んで、別の存在として目を覚ましたみたいだった。

そこでは、私の望みなんて何ひとつ重要ではなかった。


「行きなさい!」

母が命じた。声はしっかりしていたけれど、その奥ではひび割れていた。


母はただ、私たちに生きてほしかったのだ。


私は唾を飲み込み、砕けた勇気をかき集めて、イェヴァと一緒に移動装置へ向かった。


苛立ちは拳のように胸を打っていた。


「イェヴァ、どうやって自分に合う人が分かるの? こんなの狂ってる!」


「心配しないで、エルザ。誰を選んでも、その人はあなたを完全に愛してくれる。あなたはその人たちのものになり、その人たちはあなたのものになる。あなたが死ねば、その人たちも死ぬ。自分の心にかなう相手を探せばいいの。みんな若くて、とてもきれい。でも勘違いしないで。母屋に住んでいる者たちは、二千年以上生きているのよ」


とても処理できる話ではなかった。


イェヴァがすでにこれを経験していたのだと思うと、私は尋ねずにいられなかった。


「じゃあ……あなたも結婚したの?」


「カレルとスザンヌと」

彼女はため息をついた。

「地球にいたころから、私はもうカレルに何かを感じていた。もちろん、あの人たちは気づいたわ……そういうのにすごく敏感だから。それでスザンヌまで、私に無理やり押しつけてきたの」


「それを受け入れたの?」

私は憤って尋ねた。


「受け入れるしかなかった。誰にも選択肢なんてないの。セクヴェンスが誰かを選んだら……それで決まり。でも私はあなたたちより時間があった。あの感情に抵抗していたのよ。そこへ、あの啓示めいた傲慢さを持つシェラントが、身を任せろって言ったの。そうすれば、自分が探している以上のものに出会えるって」

イェヴァは懐かしそうに微笑んだ。

「彼は正しかった。うまく説明できない。これはただの愛じゃない……もっとずっと大きいものなの」


ジュヴィアが一歩前へ出て、口を挟んだ。


「イェヴァ、うちの父は、私たちがユナイテッドだって知られるのを怖がって、私に恋人を作らせなかった。私、一度も彼氏がいたことないの。キスだって誰ともしたことなかった……」


イェヴァは、やわらかな悪戯っぽさを浮かべて彼女を見た。


「でも、よかったでしょう?」


その問いに答えたのは、ジュヴィアではなく私だった。


「……よかった」

頬に熱がのぼるのを感じながら、腹立たしさまじりに認めた。


「みんな最初はそうなのよ、エルザ。とにかく息をして、人と出会いなさい。もうみんな、あなたを愛してる。あなたの心が反応したその人が……その相手よ」


私たちは、より小さくて、透明で、信じられないほど速い船に乗り込んだ。


セクヴェンスの村までは四千キロ以上あるのに、たった十分で着くという。


待っているあいだ、イェヴァが私の手を握り、唇にキスしようと近づいてきた。


私は目を見開いた。


親友のイェヴァが……私に口づけをしようとしている?


私は反応しようとした。

体に離れろと命じた。

でも、体は従わなかった。


私の中の何かが、そのキスを欲していた。

必要としていた。


イェヴァのキスはやわらかかった。

でも力強かった。


その優しさが私の肌を伝い、内側から私を崩してしまうような平穏を押しつけてきた。


数秒のうちに、抵抗はすべて消えた。


そして私は、ただもっと欲しくなっていた。


一瞬、彼女が私の心を操っているのではないかと思った。


疑うように彼女を見ると、イェヴァは私の混乱を面白がるように笑った。


そのあと彼女はジュヴィアにもキスをした。

ジュヴィアは嬉しそうに大きく笑い、さらにもう一度キスをねだった。


私は引きたかった。

でも、意志はもう私の体の中には住んでいなかった。


すでに自分の一部になってしまったものと、どう戦えばいいのだろう。


私はすべてに恋をしていた。


それが、たまらなく怖かった。


---


### パート II


風景がゆっくりと現れ始めた。


木々。

草原。

森。

湖。

そして海。


それは、古い地球が、さらに鮮やかな楽園として生まれ変わった姿を見るようだった。


人々が、美しい動物たちのそばで野を駆けていた。

色鮮やかな鳥たちが、空を横切っていった。


「ここに住みたい」

ジュヴィアがうっとりしながら言った。


「ここは“楽園の片隅”よ」

イェヴァが教えてくれた。

「ナターシャが初めて来た時につけた名前。ミレナも、レディも、もう知っているみんなもここに住んでる。私もね。ここはすべてのセクヴェンスの家なの。ほら、ミレナを見て」


彼女が指した先には、木の下の草の上に座る若い女性がいた。


「覚悟して。彼女のキスは強烈よ。私がまだ人間だったころは、触れられるだけでも倒れてたんだから」

イェヴァが警告した。


ミレナは立ち上がり、ほかのセクヴェンスたちと一緒に私たちのほうへやってきた。


みんなが私たちを抱きしめ、口づけた。


どのキスにも、愛とぬくもりと守りが込められていた。

それだけじゃない。私をくらくらさせるような、包み込む欲望まで。


私はもっと欲しかった。

必要だった。


でも、自分に何が起きているのかさえ理解できなかった。


そして、ミレナが来た。


彼女のキスは、本当に私の足元を奪った。


一瞬、私は体を失った。


自分の名前を忘れた。


私はただの感覚になっていた。


心は抵抗しようとした。

けれど胸は腕を広げ、私は自分の運命に身を委ねるように、彼女の中へ落ちていった。


感情の力そのものに押されて、私は草の上に横たわった。


私は笑っていた。

長いこと感じていなかったほど、幸せだったから。


ミレナは美しかった。

私は完全に魅了されていた。


あの人が欲しかった。

あの人の愛が欲しかった。

あの人の一部になりたかった。


あとで知った。

彼女は、私たちをいきなりシムファーに連れて行かないように、ほとんどすべてを抑えていたのだと。


その幸福は、あまりにも常軌を逸していて、危険にさえ思えた。


その瞬間、私は理解した。

なぜセクヴェンスがひとりで生きないのかを。


これほどまでに感じることは……人を殺しかねない。


頭をくらくらさせながら、私たちは彼女の声を聞いた。


「心が命じるままにしなさい。自分の望むパートナーを選ぶの。あなたたちは私のキスで、もう少しでシムファーに入るところだった。もしそうなったら、私が自分であなたたちの相手を選ぶわ」


「あなたがミレナ・リーベ?」

ジュヴィアが尋ねた。


「そうよ、私の天使」


「じゃあレディは?」


「レディは私の心よ」


ミレナはレディについて少し話してくれた。

彼女が一度死んだことがある、とさえ。


でも、その幸福が私の中であふれ返っていて、とても言葉に集中なんてできなかった。


私たちはそのまま草の上で眠ってしまった。

彼らの愛情に包まれながら。


風が吹いていた。

その中の少し強い一陣が、私たちを目覚めさせた。


周りにはたくさんのセクヴェンスがいた。

眠っているあいだに、みんなが私たちにキスしたのだと分かった。

その気配が感じられたから。


「イェヴァ」

ミレナが言った。

「この子たちを母屋に住まわせたいのね」


「私のそばに置きたいの」


「そのようにしましょう」


「ミレナ、どうやってお礼を言えばいいの?」

私は尋ねた。


「幸せでいてちょうだい、私の天使たち。立って、自分のパートナーを選びなさい。たくさんの人がキスしに来るわ。話しかけに来るし、恋をしに来る。こんなにきれいな娘たちの相手になりたいと、みんな願っているもの」


ミレナは、その場のすべてを照らしていた。

彼女を愛さずにはいられなかった。


ほんの数分のうちに、私は確信していた。

ここでなら幸せになれる、と。


セクヴェンスであることは、望まれ、守られ、限りなく愛されていると感じることなのだ。


私は、これから永遠をともに生きる男を選ぶ準備ができていた。


私たちは、地面を這う植物に覆われた低くて円形の建物へ向かった。


三つの構造がつながっていた。

何百人もの人々を収める二つの巨大な家。

そして、幾層にも重なる広大なホール。そこでは誰もが楽しんでいた。


プール、コート、ダンスフロア……そして、数えきれないほどの笑顔。


私はキスされ、抱きしめられ、愛情に囲まれた。


ほどなくして、自分が何をしにここへ来たのかすっかり忘れてしまった。


そこで私はアイカに出会った。

切れ長の目。心地よい笑い声。ジュヴィアを思わせるようなやわらかな甘さ。


私たちは長いこと話した。

プールのそばで裸の体が行き交うのを眺めながら。


彼女がミシェルの実の娘であることも知った。

でも、ここでは誰もが皆の子どもだった。


私たちが座っていると、イェヴァが後ろから私を抱きしめ、耳元でささやいた。


「もう相手は決まってるわよ、エルザ」


「違う!」

私は絶望したように言い返した。

「みんなきれいで、みんな素敵なの! どうやって選べばいいの?」


アイカが笑ってから言った。


「イェヴァが言いたいのは、あなたが私を気に入ったってこと。ライリーと私はパートナーなの。私たちは一つの存在。私を気に入ったなら……ライリーのことも気に入っているってことよ」


私はうまく理解できないまま微笑んだ。


そのとき、農場へつながる通路から若い男たちの一団が現れた。


そして、私は彼を見た。


私の心臓は、みんなに分かるほど激しく打った。


彼が誰かなんて知らなかった。

でも、欲しいと思った。


女の子たちは笑った。


「あれがライリーよ」

イェヴァが明かした。

「あなたの未来のパートナー」


「じゃあ、エルザはアイカが好きだったからライリーも好きになったってこと?」

ジュヴィアが尋ねた。


「そうよ」

アイカが自然に答えた。

「ライリーと私は二つの体を持ってるけど……一つの存在なの。あなたたちにはまだ私たちの結びつきは分からない。でも、すぐに理解するわ」


私は口を開けたままになっていないことを確認した。

でも、彼がこちらへ歩いてくるあいだ、どうしても目をそらすことができなかった。


ライリーはまずアイカのところへ行って、彼女に甘いキスをした。

それは私がまだ受けたことのない種類のキスだった。


セクヴェンスは嫉妬しないと言う。

でも、私はそうではなかった。


その感情は私を内側から食い破った。


あの男の子は、私のものだった。


彼はイェヴァに、恋人にするみたいにキスをした。

ジュヴィアにもキスをした。


そして最後に、私にキスをした――胸の中で心臓が爆ぜた。


私はどうしても笑ってしまった。

たぶん、唇まで噛んでいたと思う。


彼は挑発するような笑みを浮かべたまま、私の目を見つめて言った。


「こんなにきれいな子をパートナーに迎えられるなんて、本当に嬉しいよ」


誰にも言われていないのに、彼はもう知っていた。


そして私は完全に溶けた。


何が起きているのかは分からなかった。

ただ彼が欲しかった。


彼の体が自分の近くに欲しかった。

もう一度触れてほしかった。


ふと、私たちが見られていることに気づいた。

その中にはミレナもいて、彼女は空中にキスを飛ばして私へ送った。


彼女は、私が認める前からすでに私の選択を知っていた。


しかも今の私たちの聴力なら、そこにいる全員がとっくに分かっていたに違いない。


ライリーは私の隣に座り、頬と首筋をなでた。


それだけで、私は今まで感じたことのないほどの興奮へ連れて行かれた。


やがてその触れ方は、もっと穏やかで、もっと親密なものに変わった。


私はアイカを見た。

その瞬間、強い恥ずかしさが押し寄せた。


でも彼女は輝いていた。

本当に幸せそうだった。


もし私が彼女の立場だったら、嫉妬で身をよじっていただろうに。


「私も嫉妬したわ」

イェヴァが私の思考を読んだように言った。

「でも、その感情はいずれ消える。それまでは、自分を抑えることを覚えなきゃ。ライリーは私たちみんなと恋をする。あなたもまた、私たちみんなと恋をすることになる――私とも、あなたの姉妹とさえ。これはただのキスじゃない。人間の恋愛とは違うけれど、ちゃんと恋なのよ。性がなくてもね」


私は答えなかった。


でも、心のどこかでは理解していた。


私の体はいつだって、もっと多くを求めていた。

キスも、触れ合いも……すべてが必要へと変わっていった。


「残るはあなただけね、ジュヴィア」

イェヴァが言った。

「あなたたちの感覚ではまだ十代かもしれないけど、私たちと結びつけば大人になる。私たちの子どもたちは、あなたの年でシムファーに入るのよ」


「私、もう相手は決めたよ」

ジュヴィアが言った。


「誰を?」

私とイェヴァは同時に聞いた。


「レディ」


「レディ?!」


私とアイカとイェヴァは目を見開いた。

ホール全体が静まり返った。


誰もが、その説明を聞きたがっていた。

それは“感じ取られた”ものではなかったからだ。


ミレナが近づいてきて、妹の隣に座り、興味深そうに尋ねた。


「どうしてレディなの、ジュヴィア?」


「最初はあなたを選ぼうと思ったの」

ジュヴィアが話し始めた。

「だって、あなたは愛も、情熱も、幸福もあふれ出してる。何もかもがきれい。でも、あなたはリーダーでしょう。リーダーの人生は、私には重すぎると思った。それに、一人の相手を好きになったら、もう一人のことも愛するようになるって分かったの。誰を選んでも、みんな同じように私を愛してくれるってことも。私はレディが好き。彼女と一緒にいるのがすごくよかった。彼女が欲しい。彼女がみんなにとってすごく大切だってことも分かってる……でも、セクヴェンスの望みはすべて尊重されるべきなんでしょう。私はセクヴェンス。だから、私はレディを望むの」


ミレナは輝くような笑顔を見せた。


「こんなに賢くて、ユニオンに参加しなくても私たちの生き方をこれほど理解してくれる子がいるなんて思っていなかったわ。レディもクリスティアンも、新しいパートナーをきっと喜ぶ」

そう言ってリーダーはジュヴィアの膝に頭をのせ、うっとりした微笑みで彼女を見上げた。

「それだけじゃなくて、もっと多くのことに気づいているはずよ。聞かせて」


「クリスティアンは強くて、守ってくれそう。もし彼が前に私たちと一緒にいたら、あんな男たちはあんなことできなかった。レディは夢の中に入ってくる……それがすごいの。それに、あなたが彼女は一度死んだことがあるって言った時……守ってあげたくなった。あと、彼女の唇はとても柔らかいし」


私たちは笑った。

その明晰さにまだ驚いたままで。


私はライリーのほうを向いた。

彼はまだ私の手を握っていて、私たちのつながりと欲望をさらに深める感情を流し込んでいた。


私は話さなければならなかった。

自分を保たなければならなかった。

息をしなければ。


「じゃあ、あなたはアイカのパートナーなの?」


「君のパートナーだよ。そして、彼女のパートナーでもある」


「すごく変……理解するのが難しい」


ライリーは、それだけで私のすべてを揺らしてしまうような笑みを浮かべた。


「ユニオンをすれば、君の心は開く。そうすれば、僕がどれほど君を美しいと思っているかも分かるようになる」


彼はゆっくり近づいてきて、唇で私の唇に触れた。


顔じゅうが熱くなった。


---


### パート III


ミレナはレディとクリスティアンを呼ぶように言い、さらに、誰も彼らにキスしたり、彼らと結びついたりしないように頼んだ。


驚かせたかったのだ。


ライリーのやさしい気遣いに包まれながら、私はアイカの目を探した。


二人のことをもっと知りたかった。

もし永遠に私のものになるのなら、彼らがどんな人たちなのか理解しておかなければならなかったから。


私は簡単なことを聞いた。

どうやって出会ったのか。

何が好きなのか。


自分が生きているこの不可能な現実を、少しでも理解しようとしていた。


数分後、レディとクリスティアンがやって来た。

二人は周囲の妙な静けさにすぐ気づいた。


「何が起きてるの?」

レディが尋ねた。


ミレナは、意味ありげな笑みをジュヴィアへ向けた。

妹はすぐに理解した。


ジュヴィアはレディのところへ歩いて行き、そのまま口にキスをした。


それからクリスティアンにも同じようにした。


見事な一撃だった。

二人は完全に言葉を失った。


「あなた……私たちをパートナーに選んだの?」

レディが驚いたように聞いた。


「あなたたちが欲しい」

ジュヴィアは言い切った。


レディの顔に広がった笑顔が、その表情を明るく照らした。

それと同時に、私の体まで反応してしまった気がした。


レディはジュヴィアを強く抱き寄せ、熱を帯びた腕で包み込んだ。

そしてもう一度彼女の唇に触れ、喜びで声を震わせながら言った。


「あなたは永遠に私のものよ」


「楽しみ」

ジュヴィアが息を弾ませて答えた。

「聞いた限りじゃ……きっとすごく素敵なんでしょう?」


クリスティアンは彼女を抱き上げ、揺るぎない確かさを込めてキスをした。


ジュヴィアは何のためらいもなく身を委ねた。

それを見て、私は嫉妬した。


どうしてジュヴィアはこんなにも簡単にセクヴェンスを受け入れ、理解できたのだろう。


それ以上に、私はジュヴィアが受けたのと同じようにキスされたかった。


私はライリーとアイカを探した。


ジュヴィアを真似るように、考えず、ただ感じるままに、今まで自分には足りなかった大胆さで二人にキスをした。


イェヴァは、私がそこまで身を委ねたことに驚いて目を見開いた。

でも、そんなことはどうでもよかった。


それは甘く狂った出来事だった。


キスを終えて顔を上げると、ジュヴィアがレディの手を取り、そのレディがクリスティアンの手を取っているのが見えた。


ジュヴィアの心臓は激しく打ち、その目は脈打つ光のように輝いていた。


一人ずつ、皆がつながっていった。

生きた接触の列ができていく。


ライリーの手が私の手を包み込んだ。

もう片方はアイカが握った。


私たちは、みんなひとつにつながっていた。


そして……私は飛び込んだ。


私のものではない記憶を見た。

生きたことのない人生を歩いた。

イェヴァの目を通して自分自身を見た。


言語。

技術。

経験。


いつか必要になったときのために、どこかに蓄えられていた知識が私に流れ込んできた。


心臓が跳ね上がった。

肌が熱を帯びて燃えた。

欲望が火のように駆け上がった。


触れ合いが欲しい。

愛が欲しい。

ユニオンが欲しい。

今すぐ。


つながりが解けたとき、ライリーが私のうなじに触れた。


すると、荒れ狂う海のようだった感覚の雪崩は、深い愛情に満ちた海へと変わった。


それでも欲望は消えなかった。

激しく、鋭いままだった。


体の匂いは変わっていた。

熱を帯び、挑発するように。


私は、一人ひとりの恋に満ちた鼓動まで聞いていた。


私たちはシムファーに入っていた。


---


### パート IV


クリスティアンの膝の上で、ジュヴィアは熱にとらわれたように唇を噛んでいた。


私はそれを見ようとした……でも、自分の体も燃えていた。


苦しくて、救いを求めていた。


私はパートナーたちを見た。

かすれるような声で、この苦しみから救ってほしいと願った。


ライリーは私を抱き上げ、そのまま急いで部屋のひとつへ運んだ。


アイカは少し前を行き、すべてに興奮したように、甘い笑いを漏らしていた。


私は震えていた。

恐れと欲望がぶつかり合っていた。


ユニオンは、この先に何が来るのかをすでに私に教えていた。


シムファーの中では、私はパートナーたちを全身で抱きしめなければならない。

肌と肌をぴったり重ねて。


服は命を隔てる障壁だった。


アイカとライリーは、自分たちの服を脱ぎ、私の服も脱がせた。


私は裸をほとんど意識していなかった。

目に映っていたのは、これから私のものになる体の美しさだけだった。


二人に抱きしめられた瞬間、自分の世界が正しい位置に戻るのを感じた。


彼らの感情が、力強く私を包み込んだ。

愛。

やさしさ。

切迫した欲求。


私はそれを、同じ強さで返した。


それは欲望以上のものだった。

彼らと共に在ることそのものが必要だった。


ライリーの最初の親密な触れ方が、すべてを燃え上がらせた。


アイカのキスは、一つひとつが新しい宇宙だった。


私の体はすぐに覚えた。

心も同じように。


アイカは、どうすれば受胎を防げるのかを教えてくれた。

卵子を解き放つ弁を制御すればいいだけだった。


生殖は私たち自身の選択だった。


たとえこれが私の初めてだったとしても、ずっと前から彼らのものだったように感じた。


まるで、私の人生のすべてがこの瞬間に導かれてきたみたいに。


でも、性よりもさらに激しかったのは……


その場で、私たち三人だけでもう一度結んだユニオンだった。


終わりのない快楽。


絶対的な安らぎ。


完全な帰属。


すべてが終わったとき、私は疲れ果て、ライリーに身を寄せた。


まだ息を弾ませたまま微笑んだ。

彼らの命が今や私のものであり、私の命もまた彼らのものになったことを知りながら。


数時間後、私はアイカの裸の体を抱きしめたまま目を覚ました。


彼女の温かな呼吸が、自分の肌にかかるのを感じた。


天使のようだった。


甘い笑い声を持つ少女。

しかも、二千年以上生きている。


彼女は私のものだった……でも、それだけでは足りなかった。

彼女がどれほど特別かを、みんなに知ってほしかった。


ライリーは私の背にキスをし、献身に満ちた手つきで私をなでた。


私はアイカの唇にやさしく口づけし、二人が存在してくれることに感謝した。


私たちはまた眠った。

共に。

満ち足りたまま。


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