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転生先は戦国時代でした。ただそろきゃんして、おいしくウィンナー食べたいだけだったのに  作者: 熊ごろう


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13「焼き芋、赤いきつねと緑のたぬき」

ほくほくしているの美味しいけど喉が渇くんですよね。お茶がおいしい。

遊佐さんと別れて10日ほどが経った。

あれから毎日余ったお金で砂糖を買いだめしつつ、拠点づくりに励んだよ。

とりあえず見える範囲の草はすべて刈り取っておいた。さすがに森の中は手付かずだけどね……こっちも少しずつ木を切り倒しているから、いずれ半径200mは見通しの良い平原になるんじゃないかな。


それとキャンピングカーのことでいくつか判明したことがある。

まず登板性能について、45度以上の傾斜でも登れることが判明した……実際測定してみたら60度ぐらいだったので下手すると崖みたいなところでも登れるのかも知れない。怖くてさすがに試せなかったけどね。


ただ物理的に無理なところは登れないので、いきなり垂直な崖を登ろうとしてもバンパーが先にあたってしまい登ることはできない。


あとは耐久性も……異常なまでに頑丈だと分かった。

これは先ほどのいきなり崖を登ろうとしてもってところに関係するのだけど、崖に結構な勢いで正面衝突してもバンパーがほんのちょっぴり凹む程度で済んだ。


パワーもかなり上がってると思う。

頑丈なのも合わさって、俺の胴体ぐらいの木であればへし折りながら進むことができたよ。


んで、一番重要なのは自動で傷を修復してくれるってこと。

一晩経ったら凹んでいたバンパーが元に戻っていたのだ。


以上のことから無理だと思っていたキャンピングカーに乗って町に行くことは実現可能だと判明する。

大騒ぎになりそうだから、本当に必要な時しか行かないけど……行きたくないと行けないでは大分違うから色々分かって良かったよ。


そして今何をしているかというと。


「紅あずまか紅はるか……ほくほくしたのが食べたい気分だから紅あずまだな」


良い感じに落ち葉が集まったので、お昼に食べるように焼く芋の選定中だ。

ひと昔前ならそんな悩むほど選択肢はなかったのだけど、今は本当に色々なサツマイモがある……とはいえ金銭的にあまり高いのは買えないので、割とよく出回っている品種から選ぶことにはなる。


春になったらサツマイモも植えてみようかな? 調べた感じ苗もお手頃価格だし……ありだな。メモしておこう。


「甘い匂いがしてきた……」


熾火にキッチンペーパーとアルミホイルで包んだサツマイモを放り込み、上から落ち葉を被せじっくり焼き上げる。

次第に甘く香ばしい匂いが漂ってきたので、竹串をぶすりと大きめのやつに刺してみる。


「焼けてそう」


すっと串が入ったので中まで火は通っているね。

ただなるべくじっくり焼き上げたほうが美味しくなるのと、まだ1時間経ってないのでもう少しこのまま置いておくかな。

楽しみだな。焼き芋最後に食べたのいつだろうか……10年以上は食べてないはず。

美味しいんだけど1本はさすがに多くてね。食べたいなと思うことはあっても、なかなか手に取れないでいたのだ。


ま、今なら2~3本は食えるはず。

今回焼いたのは6本と多めだが、余ったら冷蔵しておいておやつにすれば良い。


1本はそのまま食べて、残りはバターつけたりアイスクリームつけてもいいな。

アイスなら1個100円で買えるし、追加で購入しておこう。


焼ける前に注文済ませておこうか。



「落ち葉を燃やしているのか?」


立ち上がった直後、背後から急に掛けられた声に心臓がはねる。

毎度心臓に悪い……絶対気配消してるよね。


「あ、遊佐様おひさし……ええと、お連れの方は」


振り返ったら遊佐さん以外にも男が数名居た。

俺はこれだけの人数が後ろに近づいていたのに気づかなかったのか……全員忍び足してた? ひどい奴らだ。


ま、それはさておき、遊佐さんと一緒にいるってことは例のあれだよな。


「紹介しよう。板津屋と白江屋の主人で例の品を見せたらぜひ取り扱いたいと申し出てくれてな」


「ご紹介に預かりました板津屋の赤井木津衛と申します」


「同じく白江屋の緑谷他縫です」


あ、やっぱそうだったね。

うん、なんというか二人ともすごく胡散臭い。

ぱっとみは……そうだね、赤い狐と緑の狸って感じ。名前もなんかそれっぽいし、ぜったい裏であくどいことやってるぜこの二人!



「御子神です。お二人が商品を買い取ってくれるのですね。まさか主人自ら来ていただけるとは……そちらの方は護衛でしょうか?」


戦国時代の商人だし、うさん臭くてあくどいのは仕方ないよねってことにしておこう。

んで、その商人二人のほかに完全武装した男が二人いるんだよね。目つき悪くて体にいくつも傷跡があって……護衛と聞いたけど、ほんと護衛かこれ?


「うむ。さすがに護衛をつけろと言われてしまったな……ああ、それで買い取りたいと申し出自体はほかにもあったのだが……」


「? 何かありましたか?」


二人以外にも居たのか。

でもここには来ていないと……なんだろうね、出し抜こうとして血なまぐさい事件でもおきた?

砂糖と蜂蜜でもダメだったか。ある程度出回ってそうなんだけどなあ。




「……ここに近づくことが出来なくてな」


「……なるほど」


おおっとお?

そうきたか。


それらしい商人が見つからなかったので、思い付きでつけた名です。

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