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最高で最悪なかんちがい  作者: セアロク
第1章  1部 始めての関わり
17/20

最高で最悪なかんちがい(5話 2)

 食事中に見ないほうがいいです。

 前振りじゃなくて!!

 外に出た僕は何をしようか迷っていた。なにしろ勢いで飛び出してしまったのだ。

 まずは持ち物を確認しよう。

 

 お金(2000円)スマホ(充電100%)装備ジャージ


 どうしよう。1日も持たずに力尽きてしまう。ある狩猟ゲームと違ってネコがキャンプには戻してはくれない。天に召されてしまう。……もしかしたら地獄かもしれないけど。

 瞬間、僕は感じ取った。

 

 トイレ行きたい


 今から家に戻るか? お母さんに鼻で笑われる様子が目に浮かぶ。こんな僕でもそれなりのプライドはある。女の子にカッコつけようとしたような。

 僕は公園の公衆トイレで済ませることにした。

 

 徒歩5分の公園に着いた。僕は真っ直ぐにトイレに向かった。

 

 「くっ、くっせぇぇぇぇぇぇ」

 

 想像を絶する臭さだ。少年たちの尿の匂いが蓄積されている。これは作り出してはいけない匂いだ。

 今度、役所に抗議の電話をいれようと、固く胸に誓った後。鼻の機能が停止し、新たな境地に踏み入ってしまう前に、急いで用を済ました。


 「お前もっとちゃんと投げろよー」

 「ごめんごめんー」

 僕が深呼吸をして綺麗な空気を堪能していると、声が聞こえてきた。どうやら公園のグラウンドで野球をしているらしい。普段は少年野球のチームが使っているが、今日はどうやら遠征に行っているようだ。

 と、その時少年たちが僕に気がついて口々に叫んできた。

 

 「うわっ、ぼっちだ!」

 「こっち来るな! ぼっちが感染するぞ!」

 「早くどっか行けよ!」

 そこから始まったどっか行けコールに僕は耐えきれずに叫び返した。

 

 「おい! 調子に乗んなよ、高校生様だぞ」

 「はぁ? 高校生なら部活行けよ、もしかして帰宅部ですか〜。何分で家に帰れるんですか?」

 顧問が旅行に行くため、部活がなくなったとは言いにくいため僕はそれを無視して、ある提案をした。


 「僕と野球で勝負をしないか?」



 「よーし、投げるぞー。高校生様が俺様の球を打てるかな〜?」

 なめんな

 子供には舐められないようにするのが一ノ瀬家の決まりだ。

 ウォーミングアップ中の僕に、まんまと挑発にのったバカガキがなめた事を言ってくる。この前の試合は腰の痛みが引いていなかったため、ノーヒットだったが……

 これでも一応……中学校も……レギュラーだったんだ。

 打席に入るとなんだかいけるような気がした。ウォーミングアップを張り切りすぎて少し疲れてしまったが大丈夫だろう。

 バカガキが腕を思いっきり振って投げた。

 フォームが変な為タイミングをとりずらいがさっき投げてたのを見てタイミングはつかめている。

 投げた球はど真ん中にきた。


 もらった!!


 僕は普段しないフルスイングでバカガキの球をレフトに叩き込んだ。

 

ちなみにレフトはキャッチャーからみて左方向のことです。

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