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派遣
事の始まりは、ブラナテラの同盟国、スクドゥマ王国が宣戦布告を受けたことだった。
スクドゥマの相手国は、その隣国、カエロヌ大公国。
宣戦布告の内容は、スクドゥマ領内の都市、レクスパトリアへ向けて侵攻を行う、というものだった。
ときに、四年間に渡る平穏により、ブラナテラの兵力は回復しており、また食糧の備蓄も、相当に豊富な状態にあった。
そこでブラナテラ王国は、スクドゥマ王国へ物資の援助と、少数ながら軍を派遣することとなった。
派遣された軍の中には、将軍クリストフォルスや、剣術士ヤコブ、そしてパウルスの姿もあった。
スクドゥマ軍は開戦にあたり、レクスパトリアの街を背に布陣を敷き、カエロヌ軍を迎え撃つ形をとった。
スクドゥマ軍が立てた作戦の概要は、次のようなものだった。
まずは市街地の外にて交戦を開始したのち、次第に後退、市街戦へと導く。
そして市街中に潜ませた伏兵の手によって敵軍を撹乱、それに乗じて攻勢に出る、というものであった。
そうしてブラナテラ兵は、数多配置される撹乱部隊のいくつかを任されることとなり、かくして、交戦は開始された。




