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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
ネヴライアの会戦
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盆地

 次なる会戦は、ルトゥムの戦いから47日後のことだった。

 宣戦布告を行ったのはリーベルタの側からで、場所と日時の指定も当然、リーベルタによってなされた。

 その場所は、とある盆地。会戦の予定時刻は、夕刻であった。

 ブラナテラ軍が大将ルドヴィクスは、前日の昼間に偵察隊を派遣し、合戦場となる盆地、およびその周辺の地形について、そのおおよそを把握した。

 そして会戦の当日。

 ブラナテラ、リーベルタの両軍は、ともに昼のうちに進軍。早々に布陣を終え、互いに睨みを利かせ合っていた。

 辺りは、まだ昼の明るさを保ったまま。しかし太陽は刻々と動き、会戦のときは近づきつつあった。

 だがそこで、ブラナテラ軍は想定外の出来事に直面した。

 かすかにではあるが、辺りの景観が白く霞んできたのだ。

 それはすなわち、霧の発生――!

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