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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
アグムルーベ街道戦
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解釈

 二人のやりとりは続いた。

「そのとき周囲に味方は?」

「いいえ、私一人でした」

「どのようにそこまで突破できたのだ?」

「それは何とも――幸運だったとしか言い様がありません」

「戻りは?」

「岩陰でやり過ごしました」

 その後もルドヴィクスは質問を続けたが、肝心なところになるとパウルスは決まって、幸運でした、の一点張りだ。

 ルドヴィクス自身、幾多の戦地を経験している。

 単独で敵集団に臨み、大将を討ち、生還する。これだけでも通常考えられないのに、あろうことか目の前の新兵は無傷なのだ。彼は何かを隠している――。

 だが彼が決して口を割らないであろうことは、その態度が物語っていた。

 ルドヴィクスは、彼が超人的な剣術、もしくは策略、あるいはその両方をもって今回の事を成し遂げたのであろうと、そう解釈し、最後に尋ねた。

「名は?」

「パウルスです。パウルス・シルウァルム」

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