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人生スタートダッシュは肝心

 けして裕福ではないが貧乏でもない、生きるには困らないが多少の我慢は必要っていうのが今世の俺の家庭環境だ。

 悲しいかな前世の記憶を持って生まれたせいで前世と今世の環境とのギャップで叫びたくなることが多々ある。

 飯の美味しさ、ベットの柔らかさ、医療環境……数えればキリが無い。

 だからこそ、俺は理想の生活を諦めない。少しでも快適な居住環境、生活環境を整えてみせる。


「ルーペック、お父さんにお弁当持っていって」

「はーい!」


 なんて決意を固めていたところ、母親からお遣いを頼まれてしまったため子供らしく元気返信をした。


「お父さんの現場はこの前と変わってないからね、行ってらっしゃい」

「わかった!いってきます」


 サンドイッチもどきを詰めた木箱を母親から受け取り父親へ渡す為に家を出た。


 前世で何歳で死んだのかは覚えてないがそこそこ長生きはしたと思う。けど俺はまだ7歳の子供だ。

 今みたいに手伝いをさせられたりで自由な時間もあんまりない。


 環境改善をするにはお金が必要だが稼ぐ手立てがない。

 冒険者なんて職業もあるが今の体じゃ無理、そもそも子供1人じゃ危なっかしくて城壁の守衛が出してくれる筈もない。


 前世の記憶を使ってなにかしら作ったりできないか?と思うこともあるが元手がない、親に頼んでも遊ぶ金はないと一蹴されて終わっている。


 正直八方塞がり感はあるがやはり諦められない。俺は美味いものが食べたいし、ふかふかのベットで寝たい、家事なんてしたくない。


 だから、絶対に金を稼いでみせる。



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