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僕のお母さんは△▽女優  作者: kyonkyon
第24章 雪と温泉とウィンタースポーツ

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月下に灯るメイド長 15話

メイド喫茶がオープンして、もう2週間にもなる。

それぞれが関係性ができてきて、連携もスムーズになり売上や客足もさらに伸びてきた。


しかし、私の中にはモヤがかかるというか……とにかく違和感に溢れていた。


「おかえりなさいませ〜!また来たんや〜。」

「…………。」


このように時折、変な客が何回も来たりしている。

キャストの子が頑張って会話してるのに一切それに応じないのだ。


「お?くるみちゃん飲める?」

「はい!飲めますよ〜!」

「えーどうしよっかな〜普通にビールでもいいけど。」

「シャンパンでもいいですよ!なんて〜。」

「いやいや……流石にそれは遠慮しとくよ。まあでも、ビールとかでもガンガン飲んでよ!」


あちゃー、くるみちゃん。

また気が走って売上あげようとしちゃってるな。

これだとコンカフェじゃなくてキャバクラなのに……。


すると、その様子を見た男はスマホで何やら文章を書きだした。


他にも、メアちゃんが残り物のご飯を捨てたり、飲み終わったシャンパンの瓶を捨てるところを見ては何か書いてたりと、明らかに不審な行動が目立った。


………嫌な予感がする。

結局、その日は何ともなかったのだが事件は数週間後に起こった。


☆☆


それから数週間が経った頃だった。

休みの日の出来事だった。

私はソファーで寝ていると、ある電話がかかってきた。


「……もしもし。」

「あ、ことねさん!今大丈夫ですか?」


電話の主は舞衣ちゃんだった。

何やら酷く慌てた様子でただ事じゃない様子が即座にわかる。


「……なんかあったの?」

「キュートローズが……炎上……してます。」

「……え。」


舞衣ちゃんのからリンクが飛んできた。

内容は「新店舗メイド喫茶キュートローズ!衝撃の裏側」というネット記事が送られる。


内容は、ほとんどデマだったのだけど時折事実を盛った内容がいくつも記載されていた。


・未成年が多い。21時以降も働かせている!

・実質ぼったくりキャバクラ!客に高額のシャンパンも煽る様子も。

・客が必死に稼いだシャンパンの瓶を平気で捨てる!これがメイドからみた客の価値!

・カリスマメイドの裏の顔、死んだ目でタバコを吸うオーナーことね!

・アイドルみたいなことをして平気で彼氏とデートする様子も!

・客を30分も並ばせる!飲食店として最低限の能力もない。


挿絵(By みてみん)





「……なにこれ、酷すぎる。」

しかもその様子が写真付きだった。

(お気に入りの喫煙所でセブンスターを吸ってる様子も丁寧に書いてある。)


それに対して記事は拡散され、キュートローズとXで検索すると私たちに対する批判で溢れていた。


「私、クールビューティなことねさんが好きだったのにタバコとか無理……推しやめます。」

「メアちゃんたちを夜遅くまで働かすのはコンプラ違反!」

「実質ぼったくりなんだなぁ……プロ意識とは。」

「ことねさんをAV堕ちカモン!」


心臓がバクンバクンと、今まで以上の心拍数と空っぽになった頭が私を支配していた。

私のアカウントにも罵詈雑言のリプライが一面に広がっている。

酒をたらふく飲んだわけではないのに、胃酸が喉まで逆流してるのがわかった。

冷や汗もかいている。


さらに、自分の店舗のレビューもかなり下がっていた。

元々4.5だったのが3.0までの大暴落。

売上は上がってるのに、私の店舗の評判は一気に地まで降りてきたのだ。


「ことねさん、私……どうすれば。キャストの子達も攻撃されてて。」


私がどうすればいいか聞きたい状態だった。

でも、この責任の当事者は私だ。

キャストの子も店も全てを守るのはまさ私の義務だから、その上にしっかりと立ってなきゃいけない。


ここまでうっすらと違和感を感じてたのに、それを対処しなかったのは誰のせいでもない。

私のせいなのだから。


「……舞衣ちゃん。一旦はSNSは見ないようにして。今から対策を考えるから。教えてくれてありがとう。」

「分かりました。」

「……心配しないで、いつも通り何とかするから。」


そう言って、私は空っぽの根拠と自身で電話を終わらせる。


これまでも掲示板で悪口はあったけど、それは別に見ないようにすれば一生知ることはないけど、今回は嫌でも目に入る事ばかりだった。


ちょっとしたデマで炎上している。

おそらく前のメイド喫茶の人間が少し前の私の写真を上げたりとか、整形前のメアちゃんの写真も提供されたり、舞妓さん時代のすずのちゃんや、キャバ嬢時代のくるみちゃんなんかも晒されてて、さらに火に油を注ぎ炎上は止まらなかった。


全身が震えた。

私が傷つくのはいい……でも、大切なキャストまでも炎上対象になっているのだ。

結局、その日は一切頭が働かないまま一日を終えてしまった。


正直今何が良くて何が悪いかも分からない。

私は一体……どうすればいいのだろう。


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