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僕のお母さんは△▽女優  作者: kyonkyon
第22章 天野家とみんなとハッピーニューイヤー

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天野家とみんなとハッピーニューイヤー 6話

新年早々……今の若者は何をすると思う?

俺はソーシャルゲームを開いてボーナスを貰うことである。


案の定、ボーナスを引いたのでガチャを引いたのだが……俺は全く大吉を引けなかった。


「むぅ……全然ダメだ。」


そんなことはさておき、俺たちは最寄りの神社に行くと、何人かは暗闇の中神社でお参りをしていた。

少数とはいえ、夜にこういったお参りをしたい人は他にもいるようで安心した。


俺たちは勉学の神様を中心に二礼二拍手一礼をして願いをする。

まあ、お願いは健康と医学部受かりますように……ってとこだな。

願いはシンプルでいつでもいえるように、忘れないようにした方がいい。


みんなもお参りを済ませると神社を出るのだった。


「次は……寺行くぞ寺!」


そういって、散歩中のチワワのように瑞希は先導していく。どこかそこがあどけなくて、相変わらず愛嬌に溢れてるなと思った。



「そういえば、年始って神社と寺だけど……アレなんでだろうな?」


そういって飯田が当たり前のことに疑問を呟く。

確かに……仏教と神道でルーツは違うのに何故だろう?

俺はすぐに調べた。


「へー、どうやら明治時代以降は神仏習合ということで明確な区別をしなくなったらしい。そうでなくても、日本は年末年始に年神様を迎えて1年無事であったことを感謝すると……。」


それを聞いて……俺は少しヒヤッとする。

去年は結構臨死体験とかしたからな〜本気で感謝しなければ行けない気がした。


そして、俺たちは寺へ着くと列が並んでいて、除夜の鐘を鳴らし続けていた。


「あれ!あれ鳴らしたい!」


そういって、瑞希は好奇心旺盛なチワワのように駆け足で鐘へと向かっていく。


「あいよ、行ってこい。」

「おい!お前も行くんだよ、直輝。」

「はいはい……。」


みんなで一列で並んで鐘を鳴らす。


「見てろよ〜私のパワーで鳴り響かせてやる!」

「ぶっ壊すなよー。」

「へっへんー、せーの!……あれ。」


コォーン。


最後の最後で力の入れ方を間違えたのか粗末な音が鳴り響いた。

そして、瑞希はこちらを睨むけど……俺はそっぽを向いた。


「おい、今笑ったろ。」

「絡むな、列がつかえる。」

「ぐぬぬ……やっぱお前ムカつく!」


そういって……瑞希はプンスカと彩奈の方に逃げていった。


そしてすぐに順番が俺に来る。

お坊さんが俺に一礼をして話しかけてきた。


「明けましておめでとうございます。浄めの塩を手につけてください。」


どうやら、手を塩で清めるらしいそんな風習が面白いと思いつつ、俺は冷たい綱を握った。


そして、後ろに引っ張り慣性の法則に則って力が前に押し出されるのでそこに力をいれる。


ゴオォーーン!


ふむ、我ながら壮大な音である。

まあでも、大人とか色んな人に比べたらどんぐりの背比べもいいところだけど、自分という存在を示せた感じが心地よかった。


俺の後ろにはいつものみんながいた。

でも、1人だけちょっと気をつけるべき人がいた。


「ま……舞衣、手加減なるべくしてな!まじで!!」

「……なんで私だけ注意喚起?」


そういって、恐る恐る舞衣の順番が巡ってくる。

ほかの悪友はやはり普通だったけど彼女だけは違った。



ゴゴゴォォォォォォォォーーーン!!


鐘がぶっ壊れそうな音がする。


「なんだ!?いまの誰が鳴らしたんだ!?」

「え、女子高生?」


……言わんこっちゃない。辺りが酷くざわついてしまって俺は手をおでこに当てて俯く。


「……手加減って難しいな。」

「え、今の手加減の範囲内なの?」


手加減を知らないブロリーか何かだろうか?


なぜ注意喚起をしたのは、舞衣が馬鹿力なので目立つか鐘をぶっ壊すかもしれないとおもったけど……どうやらそれは心配で留まることは無さそうだった。


身体はどんどん冷えてくる。

少し息が上がり胸の内は暖かいのだが、やはり足から冷えてくる感覚にはどうにも抗えなかった。


特に足の指の感覚はもうほとんど無くなっていた。


次の神社も参拝を終えると、時刻は既に1時を回っていて俺たちはゆっくりと自宅へと向かっていった。


「そういやぁ、みんなは神様に何お願いしたんだ?」

「唐突だな、飯田。」

「なんだ?直輝……お前まさか人には言えないエッチなお願いとか……。」

「健康と勉学系だよ!お前みたいにスケベじゃねえんだこちとら!」

「あはは、冗談だ。俺は公務員か、美容師……ちゃんとどっちを目指すか結論を付けたいな。」

「……飯田。」


どうやら、彼なりにきちんと決めることが目標みたいだった。


「お前はホントいいよな。もうやりたいことがあって。俺はその前段階だ。」

「……いいんだよ、俺もつい最近決めたことだ。」

「今年も仲良くしてくれ、親友。」

「ああ、俺で良ければ。」


そういって普段行かない神社への道は少し迷路のようだったけどちょっとずつわかる道になってきて、急に疲れが出てきた。

あと少しで帰れる。

帰ったら……とにかくぐっすり寝ることを最優先としよう。


肩は重いし、全身が酷く冷え込んでいた。

鼻水は出るし、寒さと眠さでどうにかなりそうだった。


二年参りという非日常は、正直寒いし疲れる。

でもこの時この瞬間しか見えないいつものみんなを……大切にしたいと感じた。




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