第18話/初めてのプレゼント/Limited_NAGI
砂浜に勢いよく突っ伏す少年。
口に砂が入る。
アネットの素足が視界の端に入る。
ミトハロ到着から六日目の朝は砂の味から始まった。
アネットとの特訓だった。
アネットの部屋へは折を見て行っていた。
気になる事を聞いたりといった短い時間だ。
纏まった時間を過ごせるのは少年にとって嬉しいものだった。
一緒に過ごすだけで自分が勝手に成長してるような錯覚さえあった。
突っ伏したナギの背中に優しい手の平の感触。
「はい。これでまたナギ君死亡。」
安堵感から眠くなってしまうような柔らかい感触とは裏腹に残酷な現実を突きつけてくるアネット。
最初は素足で踏まれていた。
手で触れるようになったのは度重なる敗北にアネットなりに気を使っての事だろう。
「ちょっと休憩しよ。ナギ君さ、マナステーション点けてみない?買ったんでしょ?
私初めてなんだ。知りたくて。お金出すから。」
「うんうん、いいよ。お金はいらないよ。」
砂浜から起き上がり、ルントの道具屋で購入したマナステーションを使ってみる。
青白く淡い光を放つ。
ぼんやりとした球体が辺りを舞う。
「力が漲ってくるって感じではないね。」
微笑みながら座るアネット。
ナギも腰を落とし注意深く球体を見つめる。
手を伸ばしても届かない距離で座る二人。
試しに翳したそれぞれの手がマナステーションに伸びる。
「うん、何も感じない。」
「休憩がてら、復習しようか。」
「うん。」
この日行っていたのは魔法の〝つかむ〟の練習だった。
相手の〝つかむ〟は素手では触れない。
しかしそれを魔法でつかむ事は出来る。
アネットの〝つかむ〟を引っ張られる前に素早く〝つかみ〟、引っ張り合いをするという練習だ。
〝師〟の魔法発動は早すぎる。
自称弟子は毎度驚かされていた。
掴まれる前に事を起こすのは到底無理だ。
そのため掴まれた後に〝つかみ〟、そこから引っ張り合いとなるのだった。
「〝つかむ〟は素手では掴めない。武器でも切れない。魔法で掴める。
魔法の紐?帯ってイメージが強いかな。
それが〝伸びていく〟んじゃなくてイメージした位置に発動する事が出来る。これはいいね。」
「うん。」
「〝つかむ〟は先端に判定がある。帯の部分は発動者だけ素手で触れる事が可能。」
「帯でもわかるけど鞭っていうイメージもする。初めて見たアネットの〝つかむ〟が撓ってたから。」
「わかった。じゃあナギ君はそれね。」
ナギに一度目を合わせるアネット。
復習を続けた。
「次が重要。〝つかんだ時〟が発動判定。だから掴んでから別の魔法を唱えることが出来る。」
ナギが付け加える。
「でも、掴む力は一気に弱くなる。だから相手は動けるようになっちゃう。掴む意識が薄れるから。」
「そうだね。だから〝つかむ〟だけの方が効率が良い。…良い事が多い。」
ポニーテールが風で揺れた。
ナギは真剣な表情で聞いていた。
「引っ張り合いの強さは腕力じゃなくて、魔力依…。えーっと。
魔力次第。敵に〝つかむ〟は原則使っちゃダメ。」
「だから、ブローチには使わなかった。」
毎日反芻している風景を少年は口にする。
アネットの顔は曇らなかった。
「そう。相手が格上の時に掴んじゃったら引っ張られた時に対処ができない。
対処は出来るけど、その分支払うコスト、使う魔法って無駄だよね。」
アネットは不意打ちで〝つかむ〟で引っ張ってみせる。
ナギの体がぐわんと揺れるが眉一つ動かさない。
頭につけたハイビスカスが落ちた。
「厳密には、魔力だけじゃなくて術の練度だったり掴んだ対象の物理的な重量も関係してくる。
だから参考程度…、ふーんって感じで留めておいて。」
「わかった。」
「あと〝つかむ〟だけじゃなくてほとんどの魔法に言えるけど、
避けるには座標…位置だね。ズラしまくるしかない。とにかく移動する。」
ナギのブローチ反芻を看破したかのようにアネットは話をスライドさせる。
「ブローチ戦、あれはかなり稀。最上級なんて言葉じゃ表せない程の練度、発動スピードだったと思う。
意志と発動がまるで同時みたいだったし。」
「うん、なんかわかるよ。最初にあれを見れてよかった。」
ナギに反応せずアネットは続けた。
「魔法を発動する時の座標の取り方は意外と〝はなれて〟の練習が効く。
移動する自分にかけてみたり、枝とか石を投げて空中で当てたり。
〝はなれて〟自体にも痛みはあるから慣れておいた方がいい。」
こういう応用の説明、知識をスライドさせたアネットの説明がナギは大好きだった。
頭が良くなる気がした。
思考を限定させない気遣いが有難かった。
「この街のシューズ履いてる人の〝つかむ〟とアネットの。どっちが強いかな?」
質問が漏れる。
「うーん、わかんないけど。」
アネットは頭の中を探るように首を傾げる。
「パッと見た感じ、この街の人達は〝つかむ〟ってよりも
〝自分を引き寄せる〟方が大事なんじゃないかなあ。
独自で作った基準で滑るって行為に価値があるんだと思う。
でも〝引き寄せる〟スピードには拘ってない。
それよりも、どの角度でシューズを壁面に当てるか。
着地の入射角だったり体の使い方、体重移動とかを探求してる気がするね。」
散々見たレイルを思い出すナギ。
たしかにと声が漏れる。
「〝ひっぱる〟って魔法もあるんだ。
〝つかむ〟で引っ張るよりも、掴んだものを早く引っ張れる。
でもそれを使っているのを見ないのは独自の拘りがあるんだと思う。
滑って跳んだ時に〝まわれ〟も使わずに体を捻ってる所を見ると、
あの人達の哲学みたいなのがあるんじゃない?
ごめん、哲学ってわかりにくいよね。外道ラインみたいな?反則技っていうか。」
「魔法って会話みたい。」
「そうだね、でも会話ってより〝情報戦〟。あとは〝読み合い〟かなあ。
〝つかむ〟ひとつでも研鑽具合も分かれば拘りもわかる事がある。
会話っていう優しい表現も好きだけどね。」
アネットは微笑んだ。
「アネット〝かえすね〟って何?」
ぼんやり舞っていた光が止んだ。
マナステーションを持ち上げ、様子を確認してアネットが答える。
「発動から一度だけ魔法を反射する。そう言われてるけどブローチのは〝相手が放った魔法の操作〟の域まで到達してたと思う。」
「使いまくると進化するんだね。」
「正確に言えばする。でも人間の寿命であそこまで出来るのかって言ったら、
よっぽど認識が変わらない限り難しいと思う。
完全に私の予想だけど、千年生きるって事は時間の感覚がまず消失するから〝あたりまえ〟を疑いやすい。
時間が消失するって事は距離、空間の概念も疑いやすい。
全てが最適化される…、ん~。ここ難しいかも。」
言葉を選んで再び口を開く。
ブローチの話をするアネットの口調に曇りはなく、滑らかだった。
「あらゆる事の行きつく先が〝同じ事〟に見えるから他愛のない事に没頭しやすいのも魔法学にとっては強み。」
「行きつく先が〝同じ事〟ってどういう事?」
「私も千年生きたわけじゃないから師匠の受け売りと合わせた推測だけど…。
なんて言ったらいいかなあ。ナギ君はリサと居て楽しい?」
「うん、楽しいよ。たまにむかつくけど。」
「じゃあ宿の人…、キューさん?といたら楽しい?」
「楽しいよ。新しい事知れたりするし。」
アネットは小刻みに頷いた。
「今の例えだとブローチには、おそらくリサとキューさんが一緒に見えるの。
結局〝楽しい〟に帰結…、そこに落ち着く。ん~。難しい。」
言葉を選ぶアネット。
「〝楽しいって感情に繋がるだけ〟ならどっちにも差はない、どっちでも良い。変わらないって考え方になってると思う。感情が消えてる状態に近いね。自分の反応を数えきれないくらい見るから、自分の心の反応にすら飽きる。
だから自分が知らない事を知ってるならキューさんに話しかけるけど、楽しいって感情を選択したいならどっちでも良い。どっちも同じ。みたいな感じかな?」
「あ~なるほどね。」
ナギの言葉に眉間に皺が寄るアネット。
「わかるの?」
「わからない。でもなんとなく、言ってる事はわかるよ。ぼんやりとだけど。
多分明日にはまたわかってない。ちなみに、なんでそれが魔法学で強いの?」
「フラットだから。感情に左右されない。
後は、構造だけを認識できるから。
現象だけ見つめられるから固定観念が潰しやすい分、些細な変化に気づきやすい。
進化のキッカケとか些細な変化を認知しやすいんだよね。」
理解度を察するようにアネットが言葉を変える。
「ナギ君はこの数日、私に魔法を教わってどう思う?」
「楽しい。勉強になる。嬉しい。」
微笑むアネット。
「ありがと。裏を返せば、それは私から教わった事が〝正しい〟と思い込みやすい状態でもある。
千年生きる過程でそういう見方がなくなったとしたら、ただの情報として受け取りやすいって事。」
「こないだの意味づけの話に繋がった気がする。」
「そうそう、そんな感じ。だから自分が周りと常軌を逸した……なんて言ったらいいだろ。
自分が変わり者だって実感した瞬間から、魔法の練習効率って爆発的に上がってると思うよ、ブローチは。」
「ふーん。感情を消すと魔力が上がるのか。」
「そうじゃないよ。」
声色が低くなった。
ナギは素早くアネットを向く。
「ナギ君、感情を消してはだめ。人は人に成らないといけないから。
わからなくてもいいから言葉を選ばずに言うね。」
大きく肩で息をするポニーテールが揺れた。
「感情は消せない。消したと思った時は見て見ぬフリをしてるだけ。
見て見ぬフリをすると人は感情や不安に百パーセントのまれる。」
一拍置いて言葉を重ねた。
暗唱しているかのような、しかしゆっくりと丁寧な口調だった。
「のまれると、自分の事を見つめる事が出来なくなって世界に自分を映し出すの。
でも世界は世界。それは自分じゃないから絶対に答えは見つからない。
そこからパニックになって人は世界を彷徨って自分を探し続けるんだ。
でも自分を見つめる事ができないから探しても見つかるわけなくて、永遠に世界を彷徨う事になる。」
優しい、しかし力強い声で続ける。
普段と異なる様子にいつもよりも耳をそばだてるナギ。
アネットは話しながら自分を見つめているかのように聞こえた。
「その状態って、一見、人の自由意志に見えるけど意志ではない。
特定の感情や不安に対して決まった反応を繰り返しているだけ。
そうなっちゃうと戻ってくるのは大変。
その人は広い世界を生きていると思っていても。
実際は小さくて狭い、手のひらサイズの暗い木箱の中にいるようなものなの。」
何かを追憶しながら言っているような口調だった。
「そんな木箱から悲鳴を上げたって誰にも届かない。
外から声をかけられても聞こえない。
手を差し伸べられても取り合えない。
差し伸べられた事にすら気づけない。
気づけたとしても、その手が攻撃にすら見えてしまう。」
大きく息をしてナギを見据えるアネット。
「だから、感情は消してはだめ。
感情には向き合い続けないといけないんだよね。
見て見ぬフリをしても絶対に向き合わなければいけない時が来るから。」
「うん。」
ナギもアネットの目をまっすぐ見た。
「あのブローチでさえも、感情は消してなかったでしょ?
〝感情という反応を自分が楽しんでる〟みたいに全開だったはず。」
「たしかに、爆笑したと思ったらすごく怒ったりしてた。」
「ね。今は感情は消さずにコントロールするもの。
感情は選ぶもの。って事がわかっていれば大丈夫。
全部わからなくてもいいから覚えておいてね。絶対に役に立つから。」
「わかった。感情は選ぶもの…。」
「そう。わからなくなっちゃったらまた聞―――」
アネットは少し固まって言い直す。
「そろそろ再開する?」
「うん、ありがとう。やろう。」
二人は立ち上がり〝つかみ合い〟の練習を再開する。
少年は相変わらず前に突っ伏していた。
はい、また死亡。アネットは優しい声で言った。
*
その日、アネットとの特訓が終わると、ダガヤ・クルーの拠点へと向かうナギ。
フライパンの一件をなんとしても直接謝罪したいとダーガから念を押されていた。
昨日同様、埃っぽい部屋のソファに座る。
目の前にはダーガ、その両端にパル、マークと呼ばれる少年。
首からゴーグルのようなものをかけ、右手首にはオレンジ色のアンクルをつけていた。
目に少しかかるくらいの長さの黒髪だった。
「ナギ君、この度は本当にすまなかった。」
ダーガはマークにお辞儀を促す。
「ごめん。」
少年は慣れてなさそうに頭を下げる。
「大丈夫です。全然気にしてないですよ。」
ナギは微笑んでいた。
「これ、あげるよ。」
腰からフライパンを外しテーブルに置くナギ。
「いやいや、それはよくない。ナギ君。」
ダーガに静止されるもナギは続ける。
「次は売らないでね。まあ、もうキミのだから好きにしていいんだけど。」
顔を上げ、驚いた様子のマーク。
ゴーグルが跳ねた。
「いいな~。」
横からパルが呟く。
ミトハロではフライパンが人気なのだろうか。
ナギにはよくわからない。
「本当にいいの?大事なものなんじゃないの?」
「うん、大丈夫ですよ。もし必要になったらどっかで買います。」
ダーガの確認に快諾するナギ。
「盗めばもらえるって思わないでよマーク。」
パルが前からマークを覗き込む。
ナギが口を開く。
「僕も村にいた時、近所の家の庭からフルーツを盗んじゃった事があるんだけど。盗む人の方が損してるよね。」
意外そうな顔をするマークと目が合った。
「だって、その人がどんなに凄い人だって後からわかってもさ、自分から話しかけにくいじゃない?
凄い人じゃなくてもさ、その人と話してたらなんか知れたかもしれない事とか、
そういうのナシになっちゃうのって損だよね。」
マークは俯いていた。
「僕は今回の事怒ったりしてないから、本当大丈夫だから、話しかけてね。別に凄い人じゃないけど。」
アネットのように声をかけるナギ。
サディナの顔が頭に浮かぶ。
再度ダーガがマークと頭を下げ、部屋から出る一同。
パルはナギの腕を掴んで足を庇いながら歩いていた。
一階の隅の椅子に腰かけたパルの足に〝いやすね〟をかけると嬉しそうにしていた。
足早に建物を移動する人の忙しない音、笑い声。
食器が擦れる音。
一階には賑わいがあった。
カウンターの男性が飲み物を持ち、近づいてくる。
ミルクとアップルジュースをテーブルに置きながら依頼料はカウンターで渡す旨を伝えてくれた。
置かれたミルクを手元に引き寄せながらパルが口を開く。
「ねえあたしにもなんか頂戴。」
「あげられるものないよ。」
無料で飲むジュースは美味しかった。
「なんでもいいからなんか頂戴。」
ナギが思う〝会って二日目の距離感〟ではなく、
ますますパルが小さいリサに見えてくる。
(そう言えば、初めて話した時リサはどんな感じだったっけ。)
思い出せなかった。
「いや、ほんと僕なんも持ってないんだよ。
ドミヌスに絡まれた時、リュックサックから全部とられちゃったし。」
しまったと口を閉じる。
こんなに人がいる場所で話す事ではなかった。
「ドミヌスに殴られただけじゃなくて!?全部!?お金も!?」
声を張るパルを素早く見ながらナギは自分の口元に指を立て制止させる。
隣接したテーブルにいる人間の視線を感じた。
「別にそういう事が言いたいんじゃないよ。大丈夫だから。あ、マーク来たよ。」
話を逸らす。
パルが何か言いかけるが階段を下りてくるマークに手を振る。
それに気づいた少年は近寄り、パルの隣に座った。
ダーガにさらに絞られたのか落ち込んでいる様子だった。
「ごめん。」
体をナギに向け、俯きながらマークが言う。
腰にはフライパンがぶらさがっていた。
「うん、いいよ。」
改めてナギは自己紹介をした。
「マークもなんか飲めば?」
ミルクに口をつけながらパルはあっけらかんとした様子。
ゴーグルを首にかけた少年は無言で立ち上がりカウンターへ向かっていった。
「所属してる人にはお金かからないの?」
「ううん、かかるよ。でもあたし達は家みたいなもんだからかからない。」
「ここに住んでるの?」
「うん、あたしとマークとダーガはそうだよ。
でも、いつもそれ以外の人が誰かしらいるから、もうそういう感じ。
二階に部屋あるの。小さいけど。」
関係が気になるが深追いはやめておく事にした。
「ねえ、ナギはレイルできるの?」
ミルクを一気に飲み干したパルが聞く。
「全然できないよ。シューズ履いた事もない。」
「じゃあ教えてあげるよ。明日ね。余ってるシューズもあるし。」
「いやいいよ。やめとくよ。僕運動神経もないし。」
「絶対に大丈夫。あたし上手いから。明日、シューズ用意しておくから。」
露店に突っ込んだパルが上手いとは思えなかった。
マークがオレンジより薄い色のジュースを手に戻る。
味が薄そうな色だったが何やら甘い香りがした。
パインジュースらしい。
高級である事を咎めるパルと反論するマークのやりとりを眺めていた。
(二人は僕よりも年下だろうな。その頃の僕やリサとは似てるようで全然違う。
お金や揉め事の話をしたり。物を盗るってのはいけない事だけど、リスクも高いのに。
うまく言えないけど、迷惑をかけたいとか。自分の力をアピールしたいとか。そういう理由じゃない気がする。)
自分の育った環境とは全然違う目の前の二人を見てナギは考えた。
マークのしおらしさから、ドミヌスの三人組の〝それ〟と同じとは思えなかった。
「パル、じゃあ明日。レイル教えてくれる?」
壺が勢いよく割れたような大きく高い感嘆の声が響く。
白目になるのをこらえながら二人に挨拶し席を立った。
カウンターの男性から回復一回分の依頼料を受け取り
パルとマークにもう一度声をかけてダガヤ・クルーの拠点を後にする。
帰り道、数年前の自分を思い出す。
村では一人でいる時間が多かった。
偶にジョージと話すくらいだ。
塞ぎ込んではないが人と交流をしたかったわけでもない。
ぼんやり過ごしていたわけではないはずだった。
しかし、今思えば曖昧だった。
何故自分は一人でいる時間が多くなったのか。
考えてもその理由が思い出せない。
ブローチに聞かれた〝願い〟を時折考えていたナギ。
過去の自分すらもよく分かっていない自分に肩を落として歩いた。
宿に着き、自室で恒例の〝同調〟と〝ブローチ接敵〟を反芻する。
気づくと眠りに落ちており、誰かが扉をノックをしていたような気がした。
微睡んでいたので対応出来なかった。




