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第37話:別れと誓い
カルナスの城館前。
復興した街の人々が行き交う中で、黒狼の幹部たちが見送りに集まっていた。
ライオネルが大剣を背負い直し、低く声を響かせる。
「カイ……この街を救ったのは紛れもなくお前と仲間たちだ。我らは傭兵ではなく、カルナスを守る者として生きることを決めた。だが……もしお前に危機が訪れる時は必ず馳せ参じよう」
ジムも隣で頷く。
「剣を交えた時にわかった。お前は背を預けられる男だ。俺も部下も、その誓いは違えない」
サーシャは微笑みながら
「黒狼のバッジを持っていて。カルナスと黒狼が、あなたを仲間だと証明する証よ」
俺は強く頷いた。
「……ありがとう。必ず力に変えてみせる」
しばらくして。
背後から駆け寄ってくる軽い足音。
「カイ!」
金髪の青年――ルカが、息を切らしながら現れた。
「僕も……旅に出ることにしたんだ」
驚いて振り返る俺に、ルカは真っ直ぐな瞳で告げる。
「一人前の情報屋になるために、僕は僕の道を行く。でも……」
小さく笑い、続けた。
「いつか胸を張って一人前になった時、必ず君の夢を手伝わせてほしい。国を作るっていう、その夢を」
胸が熱くなる。
「……ああ。必ずだ、ルカ」
肩を叩き合い、俺たちは互いの未来を誓った。
こうして俺たちはカルナスを後にした。
次なる地平を求めて――。




