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2日目 後編

待っていてくださった方ありがとうございます。

大変お待たせいたしました。読んでくださったら嬉しいです。

「ねぇ?ア「アル!今日も来ちゃいました♪」…え?」


この王宮の中に庭になぜか平民の少女が、パタパタと淑女にはあるまじき姿で2人の男性を連れて走ってきた。


「護衛の方!今すぐ王子を守りなさいっ!!王子今すぐ私の後ろへ!拙いですが護身術を心得ております。最悪私が盾になりましょうっ!」


「えっ?…ルー?」


すぐさまドレスの中に隠してあった暗器を持ち、アルの前に立ち、周りの護衛騎士に指示を出す。

2人のお茶会ということもあり、少し離れた場所から見守っていた侍女や騎士が武器を片手にわらわらと平民の少女達を囲んでいく。



「えっ?アル?…何これ?助けてっ!怖いのっ」

騎士達の中から、昨日聞いたイチカ様の声が聞こえた。



「待ってくれ!みんな、彼女は僕の友達だ。警戒を解いてく「ダメです、アル様。それは聞けない願いです。」…ルー?何故…」


「分かりませんか?あなたは王子です。そしてここは王宮です。昨日とは状況が違います」



「アル…助けて。どうなってるの?…あのっルクシア様は知らないかもしれませんが私…何度もここに来てアルとお茶してますっ!ノルンもレオンもそうだよね?ね?だからあの。皆さん武器を下げてください。いつもみたいにお茶するだけです!!」


「イチカ様。貴女は何故王宮に入っているのですか?」


「そっそんな…私が平民だからですか?平民は王宮に入ることすら許されないというのですか?」


「えぇ。そうです。ただの平民は王宮に立ち入ることは許されていません。特別許可証は見たところお持ちでないようですが。…もう一度言います。何故ここにいるのですか?」


「…アルが王宮の仕事で疲れるからと、私がお菓子を作って、ノルンとレオンと一緒にお茶をするのです。…いっ…いけませんか?」


「いけません。ここは王宮です。アルは王子です。毒見のされてないものを口にすることは許されませんし、ましてや王子に走って近づくなど、暗殺を企むものしかいませんわ。」


「そんな!暗殺なんて!アルがいて嬉しくて走ってきただけで!」


「王宮には淑女しかいません。走るなんてことをする女性は騎士の方か危険時しかないのですよ」


「私は平民だからマナーは…」


「アルの側にこれから先もいたいのならマナーは必須ですよ。」


「えっと…でも皆は。アルは…このままの私が好きだって!そう言ってくれたんです!」


「…イチカ様はどうしたいんですの?」


「私はただ…あのっ…アルのことが好きで…でもそれは迷惑だからっ」


「そうですね。迷惑です。ちゃんとわかっているようで安心しました。私これでもアルが心の底から愛している人ができたら側室、もしくは妾を作るのも覚悟しておりました。」


「ならっ私も!!」


「…イチカ嬢。それは…無理なんだ。側室や妾になるには貴族位が必要だ。それにはどこかの家に養子に入らなくてはいけない。だがそのためには教養とその家にどれだけ貢献できるかが必要になってしまう。…すまない。僕たちが君の未来を潰してしまった。」


「アル!それなら今から頑張ればいいんだよ!何で無理なんて言うの?アルだって私のこと可愛いって、そばにいて欲しいって!」


「イチカ様はアルたちと近い距離にいすぎたのです。私はイチカさんのことを見て娼婦を目指しているお方なのだと思いました。とても養子になり、貴族になることを夢見ている方には見えませんでしたわ。学園の生徒たちも大半がその認識をきっと持っているでしょう。そして生徒から親にそのことは伝わっています。誰も養子に欲しがらないでしょうね。」


「…っノルンとレオンの家は?ねぇ!私を養子にしてくれるように頼んでよ!ノルンとレオンはずっと私の味方だって言ってくれたでしょ?辛い時は頼ってくれって!!」


「イチカ様。ノルンとレオンの家は実力主義の家です。どちらの家も能力があれば養子にしてくれるでしょう。…ただ魔力騎士団長と王家騎士団長の家です。どれほどの実力が必要かは分かりますね?」


「本当に…すまない。昨日まではたしかにその明るさも笑顔もとても素敵だったんだ。そしてそれに確かに救われていた。だが、ルーと話していくうちに今までの自分がいかに甘えていたのか、こんなに自分を好いてくれていた人がいたのかと。申し訳ない。今そばにいてともに歩んで行きたいのはイチカ嬢ではないんだ。」





「そんな。…嘘っ…嘘だ…うそだ!!!おかしい!!こんなのおかしいじゃん!!設定になかった!!こんなん設定になかったじゃん!!!!!!!!!!!!」



イチカ様がぶつぶつと呟き、胸についていた赤いブローチを無理やり引きちぎると急に大きな音と共に膨大な魔力を溜め始めました。


そしてそれはアルを庇う形で立っている私の方に膨大な魔力の塊となって飛んできました。!!!!!!!!!




「ルー!!!!」


爆音と激しい煙が


「ルー!…姿が元に!!どこも怪我はないか?…無事でよかった」


「なんで?…なんでなんともないのよ!!」


「これはこれは、何が起きるのかと慌ててきてみたが、珍しく面白いものが見えましたな。」


「…魔力騎士団長?「父上…」


「いったい何なのよ!!」


「ルクシア様はとても高い魔力量をお持ちになっています。そのため今回は、とても強いストレスから魔力巡回経路に異常をきたし暴発し魔力枯渇になったことから、子供の姿になっていたようですな。そして先ほどそちらの少女から殺傷能力の高い呪術がそのブローチから放たれたように見えました。」


「ルクシア様は今現在強い魔力枯渇であったため、呪術を一瞬で自分の魔力にしたのでしょう。そのブローチよりもルクシア様のほうがお強かったようですな!まさか呪術を魔力にかえるだなんて。…ルクシア様お加減はいかがですかな?」


「…気分はとても最悪ですわ。淑女として隠してきましたものがこのような醜態をお見せすることになるなんて。恥になりましたわ。」


「ハハハッ!お加減よろしいようで安心しました。人生恥のないものはおりませんよ。誰もけががなくてよかったですな。…殿下と愚息共はどうだ?やっと完全に目が覚めたのではないか?」


「すまない魔力騎士団長、状況が全く分からないんだが。」


「簡単に言いますとそこの拘束されました女は、あの砕けたブローチを使い殿下たちを魅了し、ルクシア様や各々の婚約者が不快になる、禁忌の精神呪術を使っていたようです。お子様になられたルクシア様が呪術を常に吸っていたようですな。段々とその女への好意が薄れていったのではないか?しかし…なかなか気付くことができず申し訳ない。魅了魔法にかけられたのではと思い殿下を見たところで魔術痕が見つからず。…まさか呪術を使うなど思ってもみなかった。」


「…呪術ですか?」


「主に魔族が使うものだから油断しておりました。いったいどこで手に入れたのでしょうね?」


「知らないわよそんなの!必須アイテムだから取りにいっただけ!本編がそこからスタートなんだから当たり前でしょ?!…こんな展開あり得ない!おかしいわよ!…」


「その女を連れていきましょう、有益な情報を持っているかもしれないのでね。…それでは殿下、後ほど王よりお話があると思います。愚息共も各々家長より話があると思うので心しておくように。…ルクシア様お手数をおかけし申し訳ありませんでした。また後程わかり次第詳細を伝えさせていただきます。」


イチカ様は何やらこちらを凄い形相で睨み叫んでいましたが、王宮の優秀な騎士たちの手によって連れていかれてしまいました。


「…ルクシア。…いや、ルーと呼んでもいいか?」


「…もちろんです。アル様」


「この度は本当に申し訳ないことをした。確かに魅了はされていたとは思う。ただルクシアは変わってしまったなど思っていたのは事実だ。自分の考えが子供のままでいただけなのに、何も変わることなく僕のために一生懸命頑張ってくれていたルーをただの幼稚な考えで傷つけてしまい本当に申し訳なかった!子供時代のルーと話すたびに自分の小ささ、幼稚さを痛いほどに気づかされたよ。」


「…アル様。私も今回子供になり分かったのです。今までは心を外に出すのは淑女の恥だと思っていました。ですが!話さなければ伝わらないことも、共に歩んでいく人ならば心を出してもいいのだと。」


「ルクシア、こんな僕だけど傍にいてくれないだろうか。もしかしたら父上、いや…陛下には今回のことで王太子を外されるかもしれない。ルクシアとの婚約もなくなるかもしれない。だが何とかして話す。王子を外されようとルクシアといたいんだ。ルクシアは王太子でなくなった僕とでもいっしょにいてくれるだろうか。」


「アル様もちろんです。私が魔力枯渇を起こすまで癇癪を起こしたのはアル様だからですわ。」


「アル様一緒に成長していきましょう?」





―――――

その後事態をしっかりと反省し、迷惑をかけたと態度でしっかり示したことから王太子は厳重注意を受けるに留まり、ルクシアからの強い希望により婚約関係もそのまま継続することになりました。

ユーリもノルン様もレオン様も反省し厳重注意を受け、それぞれ己を律し婚約者とも話し合い前に進み始めたようです。

イチカ様は残念ながら知らぬ間に魔族と契約になっていたようで、取り調べ中にブローチについて話していくうちに亡くなってしまったそうです。最後はどうせ間違っちゃったからいいや!と笑っていたようで腑に落ちない嫌な幕引きになってしまいました。



ですがアル様はとても反省し王になった今でも自ら若干私の尻にしかれているようです。

お母様が言うにはそれくらいのほうが円満らしいのです。

淑女としてはあの時の私は恥ずべきことが多かったのかもしれませんが、あの二日間のおかげで私は幸せになれたのかもしれませんわ。



更新しなくて申し訳ありませんでした。

完結していなかったことがずっと心残りで、やっと完結することができました。

待っていてくださった方、最後まで読んでくださった方本当にありがとうございます。


タイトルを急に3日から2日に変更する形になり予定より短くなってしまったのも申し訳ないです。


更新が止まってから感想を頂いた皆さんにもとても感謝しています。感想をくださったおかけで、最終話を書くことができました。ここでお礼をさせていただきます。


もしまた次回作ができましたら、

次回作で会えたら嬉しいです。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かったです。 ☆⌒(*^∇゜)v
[一言] 更新されて楽しみに読んでみましたが、急ぎ足で終わらせた感がつよく出ていて残念です。 次回作に期待します。
[一言] 姿が元に戻れば着ている服や靴に締め付けられて骨が折れたり服が破れたりするんじゃないかな。と、それが気になりました。
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