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寄生勇者  作者: BrainOfKeios
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1/7

寄生虫は追放されました(意味深

ネタバレになりますが勘違い系勇者の物語です。

できる限り努力してきたし、頑張ったつもりだが俺はもう限界かもしれない。

俺は、勇者の付き人をやっている。ここで一番の問題なのは付き人ってことだ。

戦闘にも一切参加しないというか能力不足で足手まといになる。


なんでそんな人間が勇者の付き人をやってるかと言えば、幼馴染である勇者の

お情けによってだ。親親族が一切いないおれを幼馴染は憐れんで、付き人に

任命して養ってくれている。


最初はあまりにも情けないので断ったが、村にいたときも幼馴染に頼って生きていた

俺が生き残る道はそれしかないのと、勇者のたびについていけば、レベルアップ

して少しはましになるかといった打算もあった。


そして、いまのステータスがこれだ


レベル 1

職業 *******

HP 10/10

MP 10/10

ATK 1

DEF 1

MID 1

INT 1

AGI 1

状態 *******


もう笑うしかない。職業は読めない文字で書かれているし状態も読めない文字で書かれている。

すべて 1 何をやってもうまくいかずレベルも一切上がらない。

それに対して勇者はこれだ 


レベル 61

職業 Brave(*)

HP 10000/10000

MP 10000/10000

ATK 9999+

DEF 9999+

MID 9999+

INT 9999+

AGI 9999+

状態 ****


各種パラメータは9999を超えて既に表示できないレベル

これじゃ俺が寄生虫って言われているのもしょうがない。

勇者の職業や状態にも読めない文字があるが、特別な勇者で

あることを示しているといわれている。


明日には、魔王の住むという魔大陸へ行くために、

最後の港町につき、大聖堂からわざわざやってきた

教皇により祝福が行われるらしい。

俺は付き人だから、参加できないから関係ないけどな・・・



*******************************************************


最悪だ・・・教皇の祝福と鑑定によりとんでもないことがわかったからだ。

それでわかったことは、勇者の状態に書かれていたのが、魅了***というステータスだったからだ。

いったい誰が勇者にということで調査された結果、俺が怪しいということで古代の文献により

俺のステータスの読めない文字が一部だけ解読された。


職業 寄生*****


まだ読めない文字はあるがその名前は致命的だった。寄生虫という職業がある、それは力あるものに取り付き、

文字通りその寄生虫として生きていく最低の職業で過去の勇者に取り付きその冒険を邪魔していたことが

あるらしい。恐らくそれであろうと。


俺の職業欄は完全に解読されていないので最後の情けとして、処刑はされず無一文の状態で放逐された。

すべての国や都市への入国も禁止されたのでまあ事実上の処刑に変わりはないのだが…


*******************************************************


とりあえず俺は、山のふもとにある森に向かうことにした。俺は弱いが、なぜか襲われない。

それどころか無視されてみんな逃げてしまう。そのせいで狩りもできない。

生き延びるには山で食料を探して食つなぐしかない。そして冬には凍死しかけたが、

奇跡的に生き延びて1年を少し超えた。


*******************************************************


その日はいつも通り、木の実を拾いに森を散策していたのだがいつもの採取場所に向かう途中で

人の悲鳴が聞こえた。

まあ魔物に襲われていようが、盗賊だろうが、俺が行っても、無駄死にするだけだとは

おもっていたのだが、ここで無駄に生きて死ぬより、たとえ無駄でも誰かのために

戦って死ぬのもいいかとなぜか思って、その場所に向かうことにした。


そこには、前後を頑丈な馬車で挟まれた、豪華な馬車の車列があり、その馬車から降りた幾人もの騎士と、

馬車の車上から魔法を使う魔法使いたちが、とても強そうなアンデッドに見える骸骨に率いられた

骸骨軍団と戦闘を繰り広げていた。


戦況は、人間側が劣勢で、何人もの騎士が倒れ、魔法使いが放つ魔法はすべて届く前にかき消されていた。

こんな状況に俺がかかわっても無駄だとは思ったのだが、戦場は、谷の底の道で、俺はその谷の上で

一番強そうなアンデッドのほぼ真上にいる。


岩でも投げつけれればいいのだが俺のステータスでは無理だ。まあ寄生虫ごときが無駄に生きていても

しょうがないし、一瞬でも時間を稼げれば、人に役に立って死ねるかもと思って、飛び蹴りというか、

はたから見ればそのアンデッドめがけて飛び降り自殺した・・・


したはずだったんだが・・・


なぜかそのアンデッドに足が当たると、そのアンデッドが一瞬で灰となりなぜか、ほかのアンデッドもすべて

灰になりにそのまま怪我一つなく普通に降りれてしまった。


全力で奮闘していた騎士たちは相手がいきなりいなくなって転倒したり、空振りで自分を切ってしまったり大惨事だ。


何が何だかわからないし、さすがにいたたまれなくなりつい逃げてしまった。


なんか後ろのほうから「勇者様~」とか声が聞こえるが俺は寄生虫なので別人のことを言っているのだろう。

まあ俺がアンデッドを倒せるなんておかしいし、怪我をしなかったのもおかしい。

つまりあそこに勇者がやってきて俺を助けてくれてアンデッドも何かの魔法で倒したのだろう。

さすが寄生虫、自分が死なないために勇者を召喚するとは、とりあえずまた山にこもることにした。

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