最終話 『ライバル』と、もう一つ。
『それじゃあ私は報告とかあるから……後はお若い二人だけで、てね。それじゃあアデュー』
巻波支部に戻ってすぐ、そんな事をしれっと言い残しつつ鶴来と鏡華を巻波支部の宿泊室に半ば強引に置いて、何処かへ行ってしまったきらら。
そのせいで二人きり、誰もいない宿泊室の中で向かい合う羽目になった鶴来と鏡華はどちらから示し合わせるでもなく何故か両者共にカーペットの上で正座して、まるで今から見合いでもするかの様に向かい合う。
「「…………」」
だが互いが互いに軽く俯いて視線を逸らしあったまま何も言わない為、部屋の中には気まずい沈黙が流れ続けた。
しかしその沈黙が5分も続くと今度は二人同時に決意したかのように顔を上げ、二人同時に口を開いた。
「「ごめん!」」
無駄に綺麗なハモりである。
「「…………」」
再び気まずい沈黙が部屋に流れ出す中、先に口を開いたのは鏡華の方だった。
「その……最初は、ただの意地だったんだ。こんな姿お前に見せたくないってだけで隠してて……でもその内、お前に嫌われたらどうしようって思うようになって、ずっと怖くて言い出せなかった。だから……ごめん。許されることだなんて思ってないけど、でもせめて謝っておきたかったんだ……」
もともとの身長差と負い目から来る姿勢の引きのせいか、鏡華は無意識のうちに上目遣いになっていた。
眉をハの字に曲げて捨てられた子犬の様な目を向けられた鶴来は思わず目を逸らしてしまう。
その頬は薄らと赤く染まっていた。
「……別に、許すとか許さないとかそういうのじゃないだろ。お前だって大変だったんだから……そんな事言ったらいっつもライバルライバルだって言い張ってたのに全然お前の事気づけなかった俺だって悪いんだし。……実は、その、今日の昼、お前に……こ……お前が、病室から出て行った後にきららさんから全部聞いたんだ。お前が本当は鏡夜だった事も、ネームレスって奴の事も。だからあの鏡夜の偽者から電話がかかってきた時も偽者だって分かって、きららさんと連携を取る事も出来たんだけど、まぁそれはそれとして……きららさんから真実を聞いた時、後悔したよ。自分で自分の事最低な奴だとも思った。どうしてあんな近くに居たのに気づいてやれなかったんだって……女の子扱いして、俺が守ってやらなくちゃって息巻いたりなんかして……もしかしたら、お前の事を気づかないうちにずっと傷つけてきたんじゃないかって……」
「そんな事無い!!」
「鏡、夜……?」
「嫌だった、この体が。力も姿も全部失って、怖い事も凄い増えて……ずっとずっと、その事に振り回されてきた。それでも……それでもお前が側にいてくれたから、私の我侭を全部受け止めてくれていたから、私は何とかここまでやってこれたんだ。だから……だから、そんな風に自分を責めないでくれ……」
鏡華はぎゅっと鶴来の手を握って、祈る様にそう言った。
一方の鶴来は、鏡華と握られた手とを交互に見つめつつ徐々にその頬を赤くしていく。
「あ、あ、あ」
「……鶴来?」
また、上目遣いで見つめてきた。
その瞬間、鶴来の中で何かが千切れる音がした。
「おおおおおおおおお!!」
「鶴来ー!?」
鶴来はバッと鏡華から手を離すとあらぬ方向を向いてから一発、勢い良く床へと頭を叩き付けた。
突然の奇行に鏡華が驚きの声を上げるが、しかし鶴来はすぐにがばりと起き上がって、鏡華の肩をがしりと掴むと切迫した表情で言った。
「もうなんていうかさ……なんなのお前!?何でそんな可愛いんだよ!」
「か、かわっ……ななな何言い出すんだ!……馬鹿」
「ああああだからそういうことするからさぁ!……もう本当に……諦めきれないじゃねぇか……」
鶴来は鏡華の可愛らしい反応にひとしきり悶えた後、額に手を当てて辛そうに項垂れてた。
鏡華がその様子を心配そうに見つめる中、鶴来はばつの悪そうな感じで話しだした。
「鶴来……?」
「……やっぱ最低だよ、俺。お前が鏡夜だって知った今でもさ、お前見てると無性に嬉しくなるし見られたりすると凄いドキドキするし、手ぇ握られたらどうして良いか分かんなくなるんだ。何ていうか、俺にとってお前は間違いなく俺のライバルの鏡夜なんだけど、でも俺が好きな女の子の鏡華でもあるんだ。どっちか一人って訳じゃなくてどっちもお前だっていうか……気持ち悪いよな、こんなの。お前が本当は男だって知ってもまだこんな事思っちゃうなんて……」
本気で申し訳無さそうに思っているであろう鶴来の言葉に鏡華は一瞬、驚いて目を見開いたが……その後すぐに目を細めてふふっ、と微笑んでから呟く様に言った。
「……それなら私も同類かもしれないな」
「え……?」
「……実は帰り道、きららさんに聞いたんだ。No.9の話が本当ならあいつと私の魂との間ではもうリンクに必要な繋がりは切れていて、だから多分もう二度と元の体には戻れないだろうって。そうじゃなくても元々ネームレスが持ってるリンク技術が無ければ戻れなかったんだけどな」
「そ、それじゃあ……」
鶴来の表情を見れば、彼が心配してくれているのが一目で分かる。
鶴来には悪いがそう思ってもらえるのが何だか嬉しいと、そう感じながら鏡華は自分の中の結論を鶴来に提示した。
「うん。そういう事で、これから私は本当に『竜胆鏡華』として生きていこうと思っている」
きららから戻れないと言う話を聞いた後、この結論は自分でも驚くほどあっさり出て、そしてすんなり受け入れられた。
しかしその理由が分からない鶴来は眉を顰めて鏡華に問いかける。
「……お前は、それで納得してるのか?」
鶴来の言葉に、鏡華も彼と真っ直ぐ目を合わせた上で自分の心中を語り始める。
「納得した……というよりは慣れてしまったからな、この体にも。それにどのみち戻れないんだし……多分、戻れる可能性があっても私はもうそれを選ばないと思う」
「理由は……聞いても良いのか?」
「うん……本当に自分でも不思議なんだが、さっきお前がまだ私の事好きだって言ってくれた事……正直、まんざらでも無い気分なんだ。この気持ちをどう表せば良いのかはまだよく分からないけど、それでも……うん。少なくとも、失くしたくはないって思えるから……そして多分、この気持ちは『鏡華』だからこそ感じられる物だと思うから」
「……そっか。それじゃあもう『鏡夜』じゃなくて『鏡華』って呼んだ方が良いのかな」
「そうなる、かな。……でも、一つだけ……いや、これはいいか。もう……」
鏡華は自分の口から飛び出しそうになった願望を、あえて飲み込んで口を閉ざす。
鶴来はああ言ってくれたし自分もそうでありたいとは思うが、やはり今の自分は……鏡華として生きる事を選んだ自分にはその資格が無い、そう思いながら。
しかし鶴来は思いを隠そうとする鏡華の様子を見て何かを察したのか、優しく彼女に語りかけた。
「……あのさ。もう一度言うけど、俺はお前の事が好きだ。でも……その前に、お前は俺の、ただ一人のライバルだよ。それは何があったって絶対に変わらない。だって色んな事があった今だって、結局変わらなかったんだからさ」
「なんで……私はもう『鏡夜』じゃないのに。お前と張り合える程の力も無いのに……」
「……お前って、頭は良いのにたまに馬鹿だよなぁ」
「な、なに言って……わっ!?」
突然、文句を言おうとした鏡華の頭に手を乗せてわしゃわしゃと撫でだした鶴来。
彼はそうやって撫でながら鏡華に言った。
「あのなぁ、前も言っただろ?ほら、お前が部屋の隅で泣いていた時」
「あ……」
『俺は頑張るお前の姿が好きだ、お前はいつも何かに一生懸命で、そんなお前の姿を見てると俺も「負けてられない」って思えるからさ。鏡夜のとはまたちょっと違うかもしんないけど……多分、そういうのも『ライバル』って奴なんじゃないかって、俺は思う』
鏡華が反応したのを確認すると、鶴来は撫でる手を止めて鏡華を見つめる。
「思い出したか?たしかに俺は力でもお前と張り合おうとしていたよ、けどそれ以上に……お前の『心』そのものを尊敬して、追いつきたいって思ってたんだ。『鏡夜』だろうと『鏡華』だろうと関係無い、今でも……お前はやっぱりお前なんだ」
「そうか……ありがとう、鶴来」
本当に自分は良いライバルを持ったと、今更ながらに思う。
鶴来の思いに応えたい。ライバルと言ってくれる彼の為に……違う、そんな恩とかそういうのじゃなくて、純粋にライバルとして何か出来る事は無いのか。
そう思った鏡華の脳裏にふと、あるひらめきが過ぎった。
「そうだ。なら今から一つ、ライバルとして勝負してくれないか?」
「え?」
「1ヶ月――さっき言った、どう表せば良いのか分からない気持ちを、1ヶ月後までにちゃんと伝えられる様、答えを見つけてみせる」
「見つけられたらお前の勝ちって事か?ははは、別に良いけど……それじゃあ俺ただ待ってるだけだしなぁ」
「むっ……」
鏡華が持ちかけた勝負の内容に、鶴来はまんざらでもなさそうな表情をしながらも迷うような素振りを見せる。
それが鏡華の中の対抗心を刺激した様で、鏡華はしかめ面をして少しの間考え込んでから言った。
「それならば、お前があっと驚く方法で答えを示してやる。これでどうだ!」
鏡華が即席で考えたそんな案に、鶴来は待ってましたと言わんばかりの笑顔を見せる。
こういう負けず嫌いなところが本当に良いなぁ、なんて鏡華が知ったら怒りそうな事を内心で思いながら。
「よぉし……乗った!って言っても先に言われてちゃ俺だって警戒するぜ。そう簡単に驚かせられると思うなよ?」
「ふふっ……それでこそやりがいがあるという物だ。この1ヶ月間、せいぜい油断するなよ?」
ニヤリと互いに好戦的な笑顔で向き合う二人。
それは男女間の距離と言うよりかは、親友ないし悪友……いや、正しく競り合うライバルの姿だった。
廃工場の夜から丁度1ヶ月後、9月も半ばに入り残暑すら引き始めて本格的に秋の気候へと突入してくる今日この頃。
時刻は午前7時過ぎ、まだ新しい冬用の黒いセーラー服に身を包みいつも通りのポニーテール姿で玄関に立った鏡華は、廊下で見送るきららに向かって口を尖らせた。
「それじゃあきららさん。私はもう行くけど、鍵はちゃんと閉めてくれよ。こないだ忘れてただろ」
「はいはい……にしても、学生は早いわねぇ。ていうかバスとか電車とか使えばいいのに、毎日歩いて1時間はめんどくない?」
「それが良いんだよ、健康にも足腰鍛えるのにも丁度良いし」
鏡華の言葉に、「ああやだやだ」とでも言う様にきららは首を振る。
その様子に、きららさんも歩かないと老化が早くなるぞと内心で思った鏡華だったがそれを終ぞ口に出す事は無かった。口に出したが最後何が起こるか分からないからだ。
そんな鏡華の思考に気づかないきららは、呆れた様な声で言う。
「一応貴方だってもう華の女子高生でしょうに……それと、何だかんだ言って一番の理由は愛しの鶴来君と一緒に登校出来るからでしょ?」
「なっ…………と、兎に角行って来ます!」
きららの言葉に鏡華はぷいっと顔を背けると、声を荒げながら飛び出す様に玄関から出て行った。
「あら、否定はしないんだ」
バンッと勢い良く閉じるドアの前できららはそんな独り言を呟いた。
『学生生活は勉強以外にも色々学べるから』と、9月から思い切って高校に通わせてみたのだがどうやら鏡華は学生生活を中々に楽しんでいるらしい。
「それにしても、あの子も随分と変わったわねぇ……」
すったもんだの末に一人の女性として生きる事になった、血は繋がっていないけど大切な一人息子……今は一人娘というべきか。
昔はむすっとした無愛想な顔ばっかしてたけど、今では随分と優しげな笑みを浮かべているのをよく見る様になった。まぁ、大体の原因は想像がつくが。
それ以外の感情も随分と面に出す様になったし、何より纏う雰囲気そのものが女性らしくなった様に見える。
本当に昔とは似ても似つかない様だが、しかしそれと同時にこうも思うのだ。
「ま、でも鏡ちゃんは結局、鏡ちゃんって事よね」
家事が得意なところも世話焼きなところも甘い物好きも、そして負けず嫌いで諦めが悪いのも、昔からずっと一緒に過ごしてきた『鏡ちゃん』と変わらない事がなんとなく嬉しくて、きららの顔に自然と笑みが浮かんだ。
「うん……色々と頑張んなさい、若人よ――って流石にこれは年寄りくさいわね…………ってちょっと待って。もし鏡ちゃんが鶴来君とあれがああなったとして、もし家出てかれたら……私、物理的に生活できない自信あるわよ!?こうなったら二人には悪いかもしれないけど、何が何でも転がり込める様に……いや、いっその事その時は美羽のところにお邪魔するってのも……」
なにやら面倒そうな事をぶつぶつと呟く一児の母。
自分が『お祖母ちゃん』になる可能性に気づいて変な叫びを上げるまで、後1分くらいである。
ここしばらくですっかり見慣れた市立巻波高等学校、略して巻波高校への通学路。
澄み切った青空の下、いつもと変わらぬ住宅街の中をいつもと同じ調子で歩いていると、いつもの交差点でいつも通り、巻波高校指定の夏服に身を包んだ一人の男子と合流した。180cmを超える長身と広く頼もしい背中に、赤みがかった茶髪と遠目から見ても結構分かりやすい特徴を持った彼は、鏡華のライバルの赤金鶴来だ。
ちなみに巻波高校は夏冬の制服が季節関係なく自由に着られるので、いつ切り替えるかは生徒次第である。
「おはよう、鶴来」
「よ、よぉ!」
交差点で何やらあらぬ方向を向いて待っていた鶴来に声をかけると、それで漸く鏡華の存在に気づいたらしく変な表情で振り向きながら、何故か裏返った声で返事を返してきた。
「なんか声裏返ったな今」
「べ、別に?特に何も無いし!」
鶴来はそう誤魔化すが、実は鏡華にはその理由に思い当たるところがあった。
「……ああ、そういえばあれから今日で丁度一ヶ月だったな。まぁ良いか、とりあえず早く行くぞ」
「か、軽いなぁ!でも別に警戒なんてしてないんだからね!?」
平然と歩き出す鏡華の後ろから、鶴来が似合わないツンデレ口調で話しながら走って鏡華に追いつきその横に並ぶ。
そのまま二人で最近の他愛も無い出来事を話しながら歩いていたら、いつの間にか高校へ残り20分程度、というところまで達していた。……それまでの間、鶴来は常に若干挙動不審だったが。
しかしここまで高校に近づくと、さすがに二人と同じ制服を着た学生の姿もそれなりに増えてくる。
その中に、見慣れた3人の姿があった。その3人は鶴来達の姿を見つけるとその下へと歩いていきながら三者三様の反応を投げかけてくる。
「鏡華ちゃーん!愛してるわよー、結婚して!」
「断る。というかよく毎朝飽きないな……」
朝っぱらの、学生も多い往来だというのに遠慮無く不審な言葉を発したのは地里兄妹の片割れの、地里このみだ。鏡華とは違い夏用の白い半袖のセーラー服に身を包み、その茶髪を肩ぐらいの長さのツインテールに纏めている。
そのこのみの言動に鏡華がげんなりする中、そのこのみの後ろからもう一人の、このみに似た青年が近づいてきた。彼は地里兄妹の男の方、地里守だ。
冬用の男子の指定制服である学ランに身を包んだ守は、テンションの高いこのみと違って陰鬱そうな表情を見せている。そしてその視線は何故か鶴来へと向いていた。
「おかしいなぁ……俺ここ最近ずっと鶴来の事呪い続けてるんだが……お前なんでそんなピンピンしてるんだ?呪い耐性100%的なスキルでも持ってんの?」
「朝っぱらから友達に呪われてるのを知った事実そのものがある意味呪いみたいなもんなんだけどこえぇよお前。でも俺毎日健康には気を遣ってるからな!やわな呪いなんて効かねぇぜ!」
鶴来はそう自慢げに胸を張るが、はたして呪いと健康状態に因果関係はあるのだろうか。
一方の守は、鶴来の元気そうな様子を見て悔しそうに歯噛みする。
「くっ……クラスの男子ほぼ全員分の呪力を集めても効かないとは……恐るべき馬鹿だぜお前は」
「俺そんなに恨み買ってるの!?一応毎日清く正しく生きる様に心がけてるんだけど!?」
もう何度も見た男子二人の漫才じみた会話を遠巻きに眺めて、鏡華は独り言を呟いた。
「あいつらもまだ朝早いって言うのに元気だなぁ……しかし鶴来はまた何かやらかしたのか?まぁ馬鹿だしなぁ」
「鶴来君と鏡華ちゃん、仲良いからねー。あ、おはよう鏡華ちゃん」
鏡華の横から声をかけてきたのは彼女と同じ様な黒いセーラーを着た、艶やかな黒の長髪を自然に垂らす少女、戸崎沙由だ。
「おはよう沙由。それにしても私と鶴来の仲が良いからって何があるんだ?」
「仲良いのは否定しないんだ……ほら、鏡華ちゃんって男子に人気あるしねぇ」
「いやいやそれは無いだろう……大体私なんて、全然女らしく無いんだし」
手を振って否定する鏡華に沙由が向けたのは『何言ってんだこいつ』的な視線。
「何だその目」
「いや、無自覚なのは怖いなぁ……と」
「?……あ、そういえば」
沙由の言いたい事が分からずきょとんとする鏡華だったが、ふと思い出した事があったのでせっかくだからと沙由と距離を詰めて彼女に小声で聞いてみた。
「余裕無くてすっかり聞くの忘れてたけど、沙由もRWGのブレイカーだったんだな」
「ああ、あの時の……って言っても正式な職員じゃないし鶴来君と違って将来もそこで働きつづけようと思ってるわけじゃあないから、本当にバイトみたいなものだけどね。肩書きも民間の協力者って事になってるし」
「なるほど、道理で知らなかったわけだ……」
「なんか言った?」
「ああいや別に。しかし民間の協力者って事は別にRWGに縁のある家ってわけじゃないだろ?もしかして親も知らないのか?」
「まぁね、守秘義務あるしそこら辺は適当に誤魔化してって感じ。……昔ディザイアに襲われかけた事があってね?その時にRWG助けられてから、色々あって今はそのお手伝いをしてる感じかな」
「そうだったのか……っと、危ないなこのみ。急に飛び掛るなよ」
背後からこっそり忍び寄り急に飛びついてくるこのみの気配を正確に察知して、鏡華はひらりと身を躱す。
すると鏡華をとり逃したこのみは、露骨な舌打ちを一つ打ちながら振り返った。
「ちっ、後ろに目でもついてるのってくらいに避けてくるわね……」
「慣れたからな……いつもいつもそういう事ばっかやってくる誰かのせいで」
鏡華がジト目で見つめると、このみは何が琴線に触れたのか気持ち良さそうな表情で身悶えしだす。
相も変わらず奇行に走ったこのみの様子を見るとそれをそっと放置して、鶴来の側へと戻った鏡華。
そして彼女は鶴来にしか聞こえない様な小さい声で、そっと彼に伝えた。
「鶴来」
「ん?」
「今日の昼休み、屋上に来てくれ。話がある」
その言葉を聞いた鶴来の表情がみるみる変わっていく。
驚きと喜びと一握りの警戒心が入り混じった様な、そんななんとも言えない表情で鶴来が問いかけようとした。
「そ、それってもしかして……」
「それじゃ、先行くからな!」
「あ、ちょっと待てって鏡華!」
しかし鏡華は鶴来の問いを言わせまいと遮って駆け出し、鶴来も慌ててそれを追いかける。
そんな感じで、今日もいつもの調子でいつもの……いや、鏡華と鶴来にとってはいつもとは少しだけ違う一日が始まろうとしていた。
朝の授業が全て終わり昼休みへと突入してすぐ、鏡華は校舎の屋上へと続く古い鉄製のドアの前に立っていた。
生徒が勝手に上がると危険だという事で、屋上はそのドアに鍵をかける事で封鎖されている。
「さてと、誰もいないな……それじゃ、行くか」
辺りを見回して他の人間の姿も気配も無いのを確認した鏡華は、おもむろに虚空へと右手を翳す。
すると彼女の手の中へと何処からともなく現れた光の粒子が収束して、ある一つの物を形作った。
それは一丁の銃だった。
全身をクリアブルーで彩ったポリゴンチックな外観の、ともすれば玩具にも見えそうなハンドガン。
それはNo.9との戦いの後、セイバーを失った鏡華が、ブレイカーに復帰する為にと新しく貰ったセイバーだった。
昔と比べて随分とサイズダウンして頼りなくなったセイバー。
以前と形状が違うのはきらら曰く、鏡華自身の心の変化の影響を受けているかもしれない。との事らしいが、それが正しいなら如実に表し過ぎだろうと鏡華は思う。しかし彼女はそれに……セイバーの変化が表してみせた自分の心の変化に対して、もう負い目や後悔などは微塵も感じていなかった。
たとえどんなに弱くなって、頼りなくなっても諦めなければ案外どうにかなる事を身を持って知っているからだ。
鏡華は手に持ったセイバーを正面のドアへと向けるとトリガーを引く。
しかし音も無く射出された光弾はドアを貫く事は無く、代わりに空間そのものを打ち抜いて鏡華の目の前に世界を繋ぐ穴を空ける。
鏡華が穴の中――つまり反転世界へと入ると、そこにあったのは色彩を失いモノクロと化した屋上へのドアだ。
鏡華はそのドアの鍵へと銃口を向けると数発適当に、銃弾を打ち込んだ。果たしてガンッガンッとドアから打撃音が響き、あっさりと鍵が壊れた。
鏡華は鍵の無くなったドアを開いて屋上へと上がると、セイバーで現実世界への穴を開いて再び現実世界へと戻る。
そして突き抜けるような青い空を見上げたら、セイバーを手から消し両手を組んで「うぅーん……」と気持ち良さそうに背伸びをした。
そうやって一息ついた後、鏡華は屋上のフェンスへと歩き出す。
「ちょっとした裏技みたいなものだからちょっと罪悪感も感じるが……まぁ大丈夫だろ、迷惑はかけてないし」
苦笑しながらフェンスにたどり着いた鏡華は、暇つぶしにフェンス越しに広がる巻波市の街並をなんとなく眺めてみた。
地下にRWGの基地が秘密裏に立てられている、という以外には特筆する様な事も無い平凡な田舎町だが、それでもこうして一望してみるとなんとなく愛着がわいてくる様な気がする。
「悪い鏡華、待たせたな」
と、背後から声がかかった声に鏡華が振り向く。
鏡華の視線の先には、彼女と同じ方法で入ってきたのだろう。愛用の大剣型セイバーを右手に持った鶴来が立っていた。どことなく緊張した面持ちだ。
「大丈夫だ。私もさっき来たところだからな」
鏡華がそういうと彼は手からセイバーを消して、頬を掻いて微妙に言いにくそうにしながらも話を切り出そうとした。
「そっか……それで、話って――」
「もうあれから1ヶ月も経つんだな。なんかあっと言う間だった気がするよ」
「…………」
が、鏡華が大きめの声で話を遮ってしまったせいで鶴来の言葉は尻切れ蜻蛉になってしまった。あくまでも鏡華の話の邪魔は出来ない、それが鶴来という人間だ。
だからこそ鏡華はわざと話を遮った。
(せっかくだし少し焦らさせてもらうか……鶴来の反応も面白いし)
無論、鏡華も鶴居の言いたい事は知っている。が、あっさりその話に持っていくのは何だか面白くない。
せっかくの『勝負』なんだ。その前に精々やきもきしてもらおう、と小悪魔じみた考えの元に鏡華は他愛も無い話を始めた。
「高校生活にも、新しいセイバーでの任務にも慣れてきた……ほら、今はこんなのも使ってるんだ」
そう言って鏡華は腕に嵌めていた白い腕輪を腕ごと上げて翳して見せた。
それはきららから貰いNo.9の戦いでの立役者になった、きらら曰く『簡易セイバー』と言う武装だ。
装着者の意思を感知してセイバーと似た武装へと変化するそれを、鏡華は自前のセイバーと併用して使っていた。あくまでも普通のセイバーの様に能力も無ければ出力も弱いがこれはこれで割と使い勝手が良いと鏡華は思っている。
ちなみに、きららが鏡華に腕輪を渡した時にこのセイバーの機能を黙っていたのは、武装を手にした彼女が下手に戦いに赴かない為。そして万が一に有りうる事柄として『リンク技術』により誰かが鏡華と繋がっていれば『鏡華が武装を持っている』という事実を知られてしまう可能性もあったので、それを防ぐためだった。
しかしその万が一がドンピシャで的中したおかげでNo.9の不意を突く事が出来たのだから、世の中何が備えになるのか分からないものである。
それはそうと、見た先ほどまで口を噤んでいた鶴来も翳された腕輪を見ると懐かしむ様に目を細めた。
「勿論知ってる、それ使ってるお前とも何度か一緒に戦ったしな……本当に、鏡華は良く頑張ってるよ。……あ、そういえばネームレスってどうなったんだ。まだ見つかってないのか?」
「さあな。あの事件以降、忽然と見かけなくなったらしい。結局何者なんだろうな、アイツは……まぁでも私達がRWGにいる限り、そのうちまた出会いそうな気もするが。きららさんから聞いたがあの事件の後、過去の色んな事件を再調査したらところどころでアイツらしき影が関わっていそうな形跡があったって言ってたし……多分、まだアイツの『実験』とやらは全部終わったわけじゃないと思う」
「だったら……次会った時こそ、こないだとかの借りを返さないとな。……勿論、二人でな!」
「ああ!……それと、アイツとも決着をつけないといけないな」
「アイツって……もしかしてNo.9か?」
鶴来の言葉に鏡華は頷く。
「あいつもある意味ではネームレスの被害者みたいなものだ……今はRWG本部の方に拘禁されているが、いつかあいつとも、私自身が面と向かって今後の事をしっかりと話しあいたいと思っている。……たとえあいつがどんな奴でも、私のたった一人の実の兄妹だからな」
「そっか……」
「……さて、それじゃあそろそろ1ヶ月前の約束の話でもするか」
ちょっとしんみりしかけた空気を吹き飛ばす様に、鏡華が突然の話題転換をすると鶴来は一度ぽかんとしたが、すぐに目に見えてうろたえだした。
「え……あ、ああ話が横道逸れてて忘れかけてたけどそういえばそうだった!?あ、これは驚いてるけど話とは無関係だからノーカンだからな!」
「はいはい」
本当に面白い反応するなぁ、と内心で思いながら鏡華は微笑む。
今から自分は想像するだけで顔が真っ赤になりそう……というか何度も想像しては真っ赤にしていた事を実際にやろうというのに、心は不思議と凪いだ海の様に落ち着ききっていた。
一方の鶴来は再びソワソワし始めて落ち着かないのかあちらこちらに視線を逸らしている。
何だかその様子がとても可愛らしく思えて、鏡華はもう一押しだけ、からかってみた。
「ところで鶴来……お前は、私が言っていた『表し方の分からない気持ち』ってどんな気持ちか分かるか?」
「はぁ!?そ、そんなの……その……ワカラナイカナー……」
「本当に?」
「うっ……」
鶴来は分かりやすい棒読みで誤魔化そうとするが、幾ら馬鹿だと言われる彼でも分からないはずは無いだろうと鏡華は思っていた。
なんせ当の鏡華自身ですら『約束』を結んだ時の事を思い出して「ああこれはあまりにも分かり安すぎるな」と苦笑してしまった事があるくらいなのだから。
じっと鏡華に見つめられた鶴来は、たじろいだ後にごにょごにょとバツが悪そうに話し出した。
「……その、だな。なんつうか……あんな事言われたら、期待しない方がおかしいだろ……」
「ふふ、そうだよな。お前だって男だもんな。ふふふっ」
「な、なんだよ……」
期待してくれてるんだ。
そう思ったら今すぐにでも口を緩めてしまいそう……今でも若干緩んでしまっているが、しかし自分にはこれからやらなければいけない事があるのだ。
鏡華はふにゃりと緩みかけてる口を何とか引き締めて、不敵に微笑んで見せた。
「それなら鶴来、お前は私がその気持ちをどうやって伝えると思う?」
「……正直、全然思いつかない。だからとりあえず鋼の心を持とうと毎日心がけてだな……」
「なんだそれ。……別に、そんな難しく考えなくても良いよ。結構単純な方法だから」
その方法を実行する為、鏡華は鶴来の眼前へと2、3歩ステップを踏んで彼の眼前へと立った。
鶴来がたじろいで一歩引くが、鏡華もそれに合わせて一歩動き彼を見上げられる所に立ち直す。
鶴来と交わした約束。それは彼があっと驚く方法で自分の気持ちを伝える事。
殆ど勢いだけで提案したその約束だったが、その方法は思いの他あっさりと見つかった。
気概さえあれば簡単に出来て、そこそこにロマンチックで、何より馬鹿でも分かりやすいのが良い。
「そ、そんな事言われても余計に分からねぇよ……」
上目遣いで見つめると、鶴来は軽くそっぽを向きながらそんな事を言った。そういえば約束を結んだ日の夜も上目遣いにたじろいでいたが、もしかしてこういう角度に弱いのか。
良い事を知った。心のメモに新しい情報を書き加えながら、鏡華は思う。これは新しい始まりなんだと。一人の女の子として鶴来と、大切な人と生きる為の最初の一歩。
鏡夜として鶴来と競り合った過去と、鏡華として鶴来と一緒に頑張った今。鶴来の『ライバル』としての自分と共に鏡華は今、新しい未来への一歩を踏み出そうとしていた。
「鶴来、もう少しだけ屈んで。その後、こっちを向いて」
「あ、ああ。こ、こうか……?」
鏡華がそう言うと、鶴来は突然の言葉に戸惑いながらも自身の頭が鏡華の頭と同じ高さになるくらいまで屈むと、一度彼女の顔をちらりと窺ってから、ゆっくりとぎこちない動きで顔を向ける。
そうして鶴来の顔が向き、彼と目があった直後。
鏡華がその顔を鶴来の顔へとおもむろに近づけ――。
そして鏡華の唇がそっと、鶴来の唇と重なった。
一瞬の交わりの後に唇を離した鏡華の視界に映ったのは、目をまん丸に見開いて完全に固まった鶴来の姿。しばらくすると自分が何をされたのか理解したのか「あ」だの「わ」だの言葉にならない声を震える口から漏らし始める。
鏡華はその様子をしっかりと確認すると――。
「これで、私の勝ちだな」
勝ち誇った笑みで、しかし恥ずかしそうに頬をほんのりと赤らめながら、そう宣言するのだった。
【帰ってきた今日の戯言コーナーァァァァ!】
完結記念と言えば良い感じですが、要するに熱い言い訳タイム。ついでに言えばタイトルのテンション上げた意味は特に無いです。
大体そんな感じの適当さでこぼれ話を書いていきますので、興味の無い方は全然回れ右してもらって問題有りません。
しかしもしかしたら最終回にしてある意味このコーナーの存在意義を真に活用しているかもしれない。熱いね!
ああそれと本当に回れ右する方がいるかもしれないので先に言っておきます。
ここまで読んでくれて本当にありがとう御座いました!
↓でも色々書いてる通り色々とダメダメな作者でしたが、それでも何とか完結できたのはこれまでこの作品につきあってくださった皆さんのおかげです。『誰かが見ている』、『少しでも楽しんでくれている』という自覚が無ければ絶対にエタッてました。本当にお付き合いありがとうございました。
そしてもし、完結後にこれを見つけてここまで読んでくださった方が居たのならば、それはそれで本当にありがとうございます。しかし一気読みしたら文体とか雰囲気とか、試行錯誤の末変わっていった部分が丸分かりになりそうでお恥ずかしい限りですが、まぁそんなのでも頑張っていた事には変わりないので、少しでも楽しんでもらえたのならば幸いです。
はいじゃあ大事な事も言い終わったのでレッツ戯言!
ちなみに一応注意事項。
●本当に適当に書いてます。
●文体も整える気0なので多分読みにくいです。
●あとテンションもどこかしらおかしい。
●無駄に長い。
●Q&A方式みたいになってますが別に誰かから質問が来たわけじゃない。
そんな感じでぼちぼちと。
●『ラブコメ』タグとは何だったのか
違うんです。大体そんな否定から始まる。そう全ては適当にプロット組んだ過去の僕が悪いんです。当初予定してたのは大体↓みたいな感じなんです。
『元々独りでいる事の多かった彼女はそんな生活に戸惑いを感じながらも絆されていき、次第に鶴来と心の距離を縮めていく。
・ぶっちゃけここが本題。戦闘なんて二の次三の次であり、どうイチャコラさせるかが最大の問題。なので戦闘は極力避ける方向で。』(クオリバのプロット(笑)より抜粋)
なんて曖昧な。何が本題だよせめて実用案の二つや三つぐらい書けよ自分!思いつかねぇよ、イチャコラなんて思いつかねぇよ!この頃は「へへっ、書いてればそのうちなんか思いつくだろ」ぐらいに考えてたんだろうけど、もうちょっと自分の脳みそのスペック考えろよバーカバーカ!
というかそもそも同居生活1週間分書いただけで戦闘要素が二の次三の次どころか空気になってんじゃねぇか!
大体そんな感じで「ああこれこのままだったらgdgdした上でネタに詰まってエタるわ間違いなく」と思い急遽予定を圧縮して書き始めた番外編3話だったんですが、空気が違いすぎて書いてる当の本人ですら引いたわ!
しかもシリアスはシリアスで、設定抜けや矛盾が多くそれを埋め合わせたり隠すのに必死になって「うわぁぁぁぁぁ」と毎回身悶えしながら書いてました。しかも例の如くプロットも適当って言うね。
過去の自分は本当に長編と言う物を舐めていましたね。「ある程度の話の流れと簡単な設定さえあれば書いているうちになんとかなるだろ。いやむしろそれぐらい緩い方がいざという時に応用や路線変更が利いて良い(キリッ)」ぐらいのテンションでプロット書いて、4話ぐらい書き溜めて「割と行けるじゃん」とか思って、実際に連載始めたらこれだよ!だから自分のスペック考えろって言ってんじゃんかもぉぉぉ!
ああそういえば昔は1週間更新だったんだなぁ……あの頃の僕は知らなかったんだ、長編を書く辛さを、一定速度で更新し続ける辛さを……。
まぁそんなわけでラブは兎も角コメらなくなりラブコメタグが消滅したわけですね。
ちなみに「え、ラブコメタグついてたの?」「え、ラブコメタグ消えてたの?」っていう読者さんの為に説明しておくとこの作品、最初はラブコメってタグをつけてたんですけど大体番外編4投稿した辺りで消したんですよ。てかこれ普通は出だしで説明するべきな気もしますが、まぁ適当に書いてこその戯言なので気にしなーい!
●ネームレスって結局なんなの
僕が聞きたいです。うわぁ自分で書いといてなんだけどひどい出だしだぁ。
いやね、こいつ自体は元々最初から決着つける気全然無かったんですよ。ただある種の便利キャラとして出しただけなので。とは言え本当はもう少し深い設定を作って話にも食い込ませるつもりだったんですが……例の如くプロットの段階では『マッドサイエンティスト』以外何も考えて無かったんですよ。そして例の如く本編書いているうちに思いつくだろう精神で書いてたら……思いつかなかったね!うん!
そんなわけでアイツの正体は作者もよく分かってません、皆さんの想像次第という事で……。ちなみにNo.9ももう少しなぁ、掘り下げたかったんだけどなぁ……もうどうやって完結までもってくかで精一杯で……ここら辺は自分でも若干心残りかもしれない。
●最後の方の露骨な説明ラッシュについて
自分でもわりとどうかと思うけど、アレ以外にこの作品を纏めきる方法を思いつかなかった。正直、反省も後悔もしてますがまぁうん、No.9は割と楽しそうにべらべら喋ってたしこれはこれでありかなぁと見返してたら若干思ったり。
●昔と文体変わってる気が
自分で見る限りじゃよく分からないんですが、なんとなく変わったかなって自覚はあるので、おそらく変わってるはず。
三人称って難しい。本当に難しい。短編『恋せよTS娘』書いた時に思いましたもん、「ああ一人称って楽だな」って。
どういう書き方が良いんだろうって色々悩みながら書いてますが、未だに悩んでばかりです。まだまだ修行が必要だなぁと、ああでも次はとりあえず一人称で書きたい……。
●て○とく、更新おっそーい!
そういえばあのゲーム止めて久しいけど、し○かぜってまだ人気なんだろうか。
まぁそれはそれとして大体は上記3つのせい。恋せよは2万文字とかあったけど確か1週間足らずで書けたはずなんで。
ああ後、執筆速度も普通に遅いですね。自分が話書く時は細かいプロットを立てずに「まぁ大体ここら辺まで書くか」と適当に見積もって、とりあえず勢いだけで一気に書いて(この時点じゃほぼ台詞のみ。強いて言うならここがプロット代わりか)、それを元にもう一回書き直して形にして、そして最後に誤字脱字を見直しつつ細かいところを書き直して……って形を取る事が多いので、1話ないし纏めて書いても2、3話につき3回以上は見直します。これが本当に手間がかかるかかる。
しかし一度だけで綺麗に書ければ良いんですけど中々そうは行かないからなぁ。どうしたものか……。
それにしても世の中の毎日更新してる人達はアレですかね、人を超えた領域にいるんですかね。もしくは時の流れを制御してるか。作家ってすげぇ!
よしすっきりした!適当に色々書き連ねてみましたが、本当に反省点が多いな……。
とは言えそういうのも含めてやっぱ書いて、書ききって良かったかなと。
そんなわけで圧倒的チラシの裏力の高い、しょうもないおまけコーナーでしたがここまでお付き合いしていただいた方に、もう一度ありがとうございましたとお礼の言葉をば。
次長編書くときは、とりあえずプロットをしっかり練る所から始めなきゃね……。




