古に見せつける資格証
爆ぜた尾から取り出したるは2振りの刀、というか太刀ですね。
「な〜んでこんなものが尻尾に刺さるんだか。」
まあ、こんな意味深なものくっ付けといて、このクエストに関係してない訳ないよねぇ。
幸にも竜は爆弾の爆発によって吹き飛ばされた事で、一種の怯み状態に陥っているらしくまともに立つことすら出来ていない。
「立ててないのも当たり前だよねぇ。」
かなり昔の記憶だが生き物の中には尻尾を使ってバランスを保つ動き方をする種類もいると聞いたことがある。無論あそこまでの巨体を誇る禍竜が、完全復活もしてない不完全体でまともな体幹を持ち得るはずも無く、きっと尻尾で体幹の大部分を補ってきたのだろう。いやそれしか考えられない。あんなに重そうな身体を支えるには…
「この刀達重すぎいいいいいい」
とてつもない重量を外付けした尻尾で補ってたとしか考えられない。考えたくないな。そんなこんなで問題発生。僕にはこれが持てません。STRが足りないからということではなく、何故かこの刀達は持ち上げられないという感覚があるのだ。
「な、なんで持てないんだ!?絶対にこれが攻略の鍵だろうがあああああああああ。だめだっ」
持てない
一体どうすれば、いやこんなことしてる場合じゃ無いんだ、持てないものに執着しても仕方ない。なんて考えられるわけないだろ、だってこんなに頑張って尻尾破壊してまで取り出したのにいいいい。
「え?し、システムウィンドウ?」
ーー封印の大太刀ーー
資格を得た者のみが振るうことを許された古の大太刀
ーー封印の太刀ーー
資格を得た者のみが振るうことを許された古の太刀
ーー緊急クエスト発生ーー
【資格の証明砕絶の刀神】
古の刀神に資格を証明しろ
報酬:特定武器の封印解放。
え?
「資格?やっぱりそういう感じなのか。いやでももう出来ることあんまりないですけど…」
砕絶の刀神?なるものは今の戦いでも満足はしていないらしい。僕が戦闘職じゃないから?それとももっと違うアプローチが足りてないのか?
と、キョーカが焦りを抑えられずにいると大神殿の入口方面から声がしてくる。
「…さん!キョーカさん!無事ですか?助けに来ました!!姉はもう大丈夫です!」
「フィナ!!助かっ、こっちに来るなあああああ」
「え?」
困惑の表情を浮かべるフィナの傍で禍竜が怯みから起き上がる。真っ直ぐに立つことは出来なくなっても辛うじて動くことは出来るのだろう竜はフィナを見て攻撃を仕掛けようとしていた。
キョーカは咄嗟にフィナの元へ駆け出し、竜の攻撃を止めようとする。NPCにリスポーンが有るか無いかなんて分からない。キョーカが考えていたのは目の前で人が死ぬかもしれない恐怖を防ぐために走り出してしまっていた。
竜の爪がフィナ目掛けて振り下ろされる。
「く、間にああえええええええ」
ガギンッ
咄嗟に投げた槍が竜の爪撃を逸らすもフィナに掠った事でフィナは倒れ込む。竜は自身の爪撃によって体勢を崩した。キョーカはその隙にフィナの前方へ辿り着き、改めて竜と対峙する。禍竜は大怪我を負っている。最早その命すら尽きてもおかしく無いだろうその姿は、未だにその場から逃げ出すようなこともせず闘志を燃やしている。
資格の示し方なんて分からない。キョーカが言えることはただひとつ。
「お前も今更逃げ出すなんて出来ないよな。僕もだよ、僕もようやく覚悟を決めたよ。伝説の放浪者の後釜とやらにでもなってやる。僕が今ここでお前を討つ!!!!!」
ーー刀神の意思が貴方に答えましたーー
ーQuestClearー
プレイヤーに称号【半神】が追加されした。
プレイヤーに加護【刀神】が追加されました。
プレイヤーが特殊ジョブ【刀神】を得ました。
プレイヤーによって【砕絶の刀神の封印】が解かれました。
プレイヤーに自動的に特殊ジョブ【刀神】が発動されます。
特殊ジョブ【刀神】発動に伴い、一部ステータスが変化しました。
プレイヤーに【燿剣燦切】 【覇杖空断】が帰属します。
「!?」
来たああああ




