38/866
胸のドラム
欲しかったものを手に入れた瞬間
何だか欲しくなくなった
あんなに楽しみにしていたのに
昨日までの日々が嘘のよう
出会った頃のときめきを
みんな忘れてしまう
一度覚めた夢には
もう二度と戻れないの
欲しかったものを手に入れてわかった
なくても別に困らない
こんな気持ち味わうくらいなら
欲しいままでいればよかったよ
出会った頃のときめきを
みんな忘れてしまう
もう一度さかのぼり
胸のドラムを鳴らしたい
どんなことも慣れていく
あれもこれもそよ風みたい
誰かが欲しかったものを
私は欲しがっていた
本当に欲しいもので
胸のドラムを鳴らしたい




