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《6,5周年ですよ! &120万PV大感謝! これからもよろしくお願いします!》 ギャルゲー転生 ヒロインたちを攻略しようとしたら俺が攻略対象でした!?  作者: mask
晴美ルート

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晴美ルート51

 その後は絵を描く晴美さんの話し相手になった。

 なんだかんだ晴美さんも気分転換をしたかったみたい。

 ……決して手持ち無沙汰で何も手伝えない私を仕方なく相手をしてくれていたとは思いたくないけど。

「ふう」

 晴美さんが鉛筆を置く。

「そろそろシャワー浴びに行く?」

「そうですね」

 スマホを見るともう夜中の零時近い。

 他の人たちは寝てるだろう。

 私たちは着替えとタオルを持ってプールに向かう。

 他の教室はすでに真っ暗で廊下も暗かった。

 今にも何か出てきそう。

 曇り空のせいで廊下の窓から入る明かりも心許ない。

 私はスマホのライトで廊下を照らす。

 とても静かだ。

 ライトの明かりも廊下の闇に吸い込まれていくようだ。

「晴美さんってさ。お化け大丈夫な人?」

「なんですか急に?」

 訝しげな声。

 少し私の声が震える。

「いや。なんか出そうだなって」

「羽澄さんは信じてるんですか?」

「ま、まあ。お化け屋敷とか苦手だし」

「はあ。じゃあ学校の怪談とか、七不思議とか?」

「ああ! 無理無理!」

 学校のド定番じゃんね!

「私は特に」

「えっ。信じないタイプ?」

「いえ。信じてはいるんですけど、こう、なんていうか。上手く言えないんですけど、お化けとか幽霊と恐怖が直結しないというか。まあ、実際に見たことないからだけかもしれないですけけど。それよりもスプラッタとかヒトコワ系の方が苦手ですかね」

「ああ、リアルなタイプね」

 確かに晴美さんらしい。

 お化けとか幽霊で、ぎゃあ! って言ってる晴美さんが想像出来ないもんね。

「羽澄さんは見たことあるんですか?」

「うん。前に働いてた職場で黒い影とか、知らない人の声とか」

「へえ。泣きました?」

「いや。泣きはしなかったけど」

「なんだ。つまらない」

「ひどいね!?」

 そうこうしているうちに校舎から出る。

 予想通り誰にも会わなかった。

 いや人なら良いんだけどね、別に。

「まだ空いてますから入っちゃいましょうか」

 プールの入り口には二時までと看板が立っていた。

 大急ぎで浴びなくても大丈夫そうだ。

 女性用の更衣室に入っていく。

 照明はセンサーなのか、何もせずに明るくなったので服を脱いでいく。

「あ、外すよ」

「ありがとうございます」

 つけっぱだった右腕の義手を外していく。

「どう? 擦れたりしてない?」

 長谷部さんが筋電義手と接する部分の素材に拘ったみたいだが、私がしっかりと取り付けてあげないとズレて擦れなどが発生しないか心配だった。

「いえ。大丈夫です」

 晴美さんは曝け出された肘に触れる。

 再び右腕を失ったことを意識するように。

「包帯も外すね」

 顔の包帯も外してあげる。

 そうすることで晴美さんの全てが晒される。

「あ、ごめん」

 そこで私は晴美さんの裸をマジマジと見てしまったことに自分で気づいた。

「何を恥ずかしがってるんですか? 今更じゃないですか」

「いや、そうだけどさ。慣れなくて」

「思春期の男子ですか。良いから羽澄さんも脱いでください。先に行ってますからね」

「あ、うん」

 私も急いで服を脱いで晴美さんに続く。

 シャワー室はひとつひとつが四方を壁で囲っただけのプールとか海とかに設置されている、よくあるタイプだ。

 でもこれじゃ狭くて二人じゃ入れないな。

「入らないんですか?」

「ーーっ」

 先にシャワー室に入った晴美さんが扉を開けてくる。

 流石に前は隠して欲しい。

「いや。狭いからどうしようかなって」

「狭いのは我慢してくださいよ。晴美さんは私もお風呂の介助をするんですから」

「え、いやでも」

 寮のお風呂と違って身体のいろんな場所が触れちゃいそうで。

「早くしてください。羽澄さんのせいで風邪なんてひきたくないですから」

「わ、分かったよ」

 私は身体にバスタオルを巻いて晴美さんと一緒のシャワー室に入る。

 やっぱり狭くて晴美さんと抱き合う形になってしまう。

 バスタオルを巻いてなかったら直接肌が触れ合ってしまうところだった。

「シャワー出しますね」

「あ、うん」

 私の位置からは見えないけど、晴美さんが操作してシャワーが頭上から流れ始めた。

 そして晴美さんの髪を、身体を濡らしていく。

 跳ねた水滴が私も濡らす。

「はあ。気持ち良いですね」

「そ、そうだね」

 ドキドキで気持ち良さとか分かりません。

「止めますよ」

「はい」

「シャンプーかけるので洗ってください」

「はい」

「シャワー出すので流してください」

「はい」

 もう晴美さんに言われるがままだ。

 いやまあ、これは介助だから変なことを考えなくて助かる。

「じゃあ今度は背中を洗ってください」

「はい」

 持参したスポンジにボディーソープをつけてゴシゴシ。

「じゃあ前も」

「はい」

 くるりと晴美さんが私に身体を向ける。

 …………ん?

 んっ!?

「晴美さんどうしてこっち向くの!?」

「洗ってもらうためですけど?」

「前は自分で洗うって約束じゃん!」

 寮でもそこは徹底していた。

 介助とはいえ、女の子の前を洗えないもん!

「羽澄さんなら別に良いですよ」

「同性でもダメなの! 晴美さんも女の子なんだから!」

「じゃあ言い方変えますね」

 晴美さんの左腕が私の首に回る。

「羽澄さんが良いんです。羽澄さんにしか触れてほしくないんです。これで良いですか?」

「うっ」

 それはもう告白だ。

 潤んだ晴美さんの瞳が私を見上げる。

 きっとシャワーの熱で暑いだけだ。

 決して可愛い女の子に抱きつかれてドキドキしてるんじゃない!

「流石にドキドキしてますよね、変態さん?」

「……してます。かなり」

 ドキドキしないわけないじゃないか!?

「キスしますか?」

「ふぇ!?」

 晴美さんのおっぱいが胸に押しつけられる。

 唇が近づく!

「だ、だめ! 私捕まっちゃう!?」

「私が言わなければバレませんよ。二人っきりなんですから」

 互いの鼻が擦れる。

 そして私たちは瞳を閉じた。

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