015話 ラテラ王国に激震が走る。
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
リティアは義母のカティアと組み立て終わった鉄製の中型の船を見ていると、カティアが感心しきりで鉄の船を触って驚く。
「本当に鉄の船だね、これって本当に浮かぶのかい」
「えぇ、塩湖では浮かびましたし動きましたけど、でもこれで完成では無いですよ、こちらに在る3種類の塗料で塗装をしなければならないですけどね」
「えっ、3種類の塗装を塗るのかい随分と手間を掛けるんだね」
「はい、下地を塗ってから乾かして、その上に錆止めを塗って乾かし、最後にまた好きな色を塗るんです。そうしないと錆びてしまいますからね」
「まぁ、塗装はここの職人に任せようじゃないか、頭領いいかい、先ず下地でこのデカいカンに入っているので船全体を塗っておくれ」
「はい、分かりやした。カティア様。しかしスゲエナ」
頭領は鉄の船体を見て感心仕切りで眺めていた。
「しかし、まぁ、良くこんな物を造ろうって発想が出てくるもんだね」
「アハハ、まぁ、考えたのは従妹のレティなんだけけど、本人曰くロマンだそうです」
リティアはレティリアの物事の発想する能力については自分も理解不能なので、思わず苦笑いをするしかなかった。
「アッハハ、ロマンね、確かにそう言われればロマンを感じるわね、凄い従妹だね」
カティアは息子の嫁リティアの優秀さにも感心するが、従妹のレティリアにも強い関心を持った。
鉄の船の塗装のが終るのに10日間も費やしたが何とか完成して、船の甲板にはラディスも加わり3人で上がり装備を見て周る。
「何かスゲエナ、これは何だ」
「あぁ、これは魔導砲ね、確か3連射まで可能とレティが言ってたけど、但しチャージには1時程掛かるって言ってたわ。あそこの半円形の物があるでしょう、あれが魔晶石で魔素を取り込んで魔力に変換するらしいわ」
「ふ~ん、何となく凄そうだな、3基も砲台があるんだな、後はバリスターが左右に2基ずつと、何を想定して設計したんだこれは」
「う~ん、戦艦かな、ただ実際に試し打ちは流石にしてないから、何も無い所で試し射ちしないと危険だって、それとチャージなんだけど魔力量が多い事が居たら時短できると言ってたかな」
「先端には尖ったのが付いてるから突っ込んでも破壊できるってか、戦う船か、これを設計したのはティアスの嫁だよな、飛んでも無いな」
ラディスはティアスが飛んでもない嫁を貰ったなと呆れた。
それから3人で操縦室に上がり、リティアに操縦の仕方を教わりながら、ドッグから海へと出て行き複数のメーターを適度に見て舵を操作をする。
「うん、舵の操作は帆船と変わらないな、もう少し沖を出るぞ」
ラディスき鉄の船を操縦してみると左側に在るレバーを手前に引くと速度も出るし、帆船よりも操縦しやすいと感じた。
「ラディス様、もうこの辺で良いのではありませんか」
リティアはだいぶ沖に出たので船を停めても良いの思ってラディスに停まる様に伝えた。
「あぁ、そうだな、この辺で魔導砲なる物を試し射ちでもするか」
ラディスは左のレバーをゆっくりと上の方に押して船を停める。
操縦席から甲板に出て魔導砲の操縦席に座り、メーターを見て魔力量が満タンなのを確認し標準を合わせて発射レバーを引いてみた。
ヒューンドーン・ビュンーンンン・・・。
「的が無いから何とも言えねが、物に当たったら破壊力が凄そうだな、次は海面に向って撃ってみるか」
ラディスは空に向って放ったが手応えは十分に感じていた。
ヒューンドーン・・ビュンーンンン・・・ドッパーン
「ハッアー、海面が割れたぞオッイ、水飛沫も半端なく高く上がってるぞ、これだけで見ても破壊力が凄すぎるだろう、何てもん造ってんだ」
「ねぇ、リティアちゃん、この中型船でも凄いのに大型船なんか造ったらどうなるのかしらね」
「アハハ、そうですね、これはチョッと想像以上でしたね、この戦艦を後2隻もあれば十分ですね」
「あぁ、そうだな、まぁ、数が多くなると不利になるのは間違いないけどな、3隻あれば十分だろう、でも突進攻撃も出来るからなねあの突起物だけでも武器にはなるな」
「まぁ、とりあえずドッグに格納しよう、あまり他国に見せるのも考えもんだね」
「あぁ、お袋の言う通りだな、とにかく戻ろうか」
ラディスは飛んでもない船を手に入れたなと逆に恐ろしくなった。
格納ドッグに着くまで3人は何となく黙って、前の海面を見つめているだけでこの船の扱いについて三者三葉で様々な思いを巡らせていた。
ドッグに鉄の船を格納して船から3人で降りてから、ラディスは鉄の船を見あげて、しみじみとリティアに問いかける。
「なぁ、リティア、いったい公爵領にはどんな兵器が開発されているんだ。魔導砲の他にもあるんだろう」
「うん、まあね、領内機密だから言えないけど、そうね魔導砲ならこれよりも大きいのが10基はあるわね」
「マジか、それはあれかリステア帝国に備えたか」
「うん、それもあるし、仮にキリシタン王国が戦争で負けて滅んでも、公爵領の領地だけでも死守する目的もあるわね」
「ティアスはその事を知っているんだな」
「えぇ、当然でしょう、領主ですもの」
「そうだよな、彼奴がすんなりと公爵家の当主に収まったのには納得したよ、国王に就くよりも公爵家の当主の方が価値があるもんな、それにあの嫁さんもな、俺もリティアを嫁にして正解だったな」
「あら、そうなの、そう言って貰えるのなら嬉しいわ、私も理解ある旦那様で良かったと思うわよ、お母様もだけど」
「そうね、リティアちゃんが嫁に来てなきゃ、こんな刺激的な日々を送れなかったから、私も良かったと思っているわよ」
「お母様にそう言って貰うるなんて、ありがとう御座います」
「うふふ、それにまだまだ計画している事が沢山あるからね、一つ一つ確実に実現していきましょうか」
カティアはリティア見て笑顔でこれから先の展望を語る。
「だけどあれだな、公爵領に留学したリスティアとユリティアも何を学んでくるのか少し恐ろしくもあるな」
「でも先端技術を取得するにはかなりの年数が掛かるわよ、それ程長くは留学させないでしょう」
「お袋はどのくらいを考えているんだ」
「そうね、本人達の意思に任せるわ、強制するもんでもないでしょう、帰りたくなるまでだね」
「えっ、それだと一生帰ってこないかもしれませんよ、公爵領は何と言っても住み心地が好いですし刺激的でもありますから」
「違ねえな、でもリティアはラテラ王国によく嫁いでくれたな、どうしてだ」
「えっ、それはだって生活環境を公爵領の水準に整えてくれるからよ、そうでなければ断ってるわよ」
「あっ、そうか結婚の条件に入ってたもんな納得した」
「まぁ、娘達が帰って来ても公爵領と生活水準が同じなら、いつかは帰って来るでしょう」
「あっ、旦那様一応念のために確認するけど鍵を5個持ってるわよね」
「あぁ、これか持ってるよ流石に盗まれたら大変だからな、王宮の金庫にでも仕舞っておくよ」
リティアはラディスと腕を組んで歩き、それを後方からカティアが眺めながら、二人は中々の良い夫婦なりそうだなと、ラテラ王家の将来も安泰するなと少し肩の荷が下りた気がした。
その後にリティアは鉄の船の1隻の値段をレティリアに聞くと、8千万ルキアと聞いて納期が半年よりも先になると聞いたので予算的に1隻だけ注文した。
オプションについて聞かれたので、今回のと同じ物というと更に15百万ルキアが追加されたけど、それでも将来の国を護るために迷わず注文をした。
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