001話 行き成りの政略結婚。
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
ハーイ、私はキリシタリア王国の北の辺境に広大な領地を持つキリアス公爵家の長女で一人娘のレティリアですが何んと18歳の誕生日を迎え、行き成り龍の刻印持ちの王家の第1王子ティアス様と政略結婚する事になりました。
でも私にはまだ誰にも言えない秘密がありまして実は前世の記憶がありまして、違う世界の日本で22歳で心臓病の病で亡くなるまで記憶です。
私は病で入退院をくら返す生活を送ってまして、学校にも真面に通えず入院中以外は自分の部屋に引籠り様々な小説や漫画などを読んでいた。
そのうちに自分でも小説や漫画を描く様になってから題材として様々な知識を得る為にインターネットで調べたりして過ごした。
そのお陰で無駄に知識を身に付けて小説や漫画を生かして描きネットに投稿していたら出版社で出版して原稿収入を得られる様になった。
その時に得た無駄な知識をフル活用し領地を発展させ、公爵家の財政を潤し苦しかった領民の暮らしを豊かにして生活水準もかなり文化的に向上させて今に至る。
しかし、まさか誕生日の日にお婿様が来訪しお見合いをした翌日に即結婚式なんて、そんな急な話を素直に受け入れられるはずもなく、お父様の執務室へ文句を言いに行った。
「お父様、これはいったいどう言う事ですか、行き成り明日結婚式なんて聞いてません」
「いや~、そうは言ってもねレティリア、王家からの命令でね断る事が出来なかったんだよ」
「でもでも、何で明日が結婚式なんですか行き成り過ぎます。今まで黙っていたんですね」
「それはゴメン、それは事前にレティリアに言ったら逃亡してしまうだろ」
「当然ですわ、まだ私は結婚する気などありませんもの」
「だからだよ、もう今さら逃亡は無理だよ、警備も固めたしね」
「お父様はズルいです。でも何で龍の刻印持ちのティアス様が私の婿になったの、赤き閃光の騎士の二つ名を持つ王子が公爵家に婿入りするんですか」
「それは私に聞かれても知らんよ」
「だってティアス様は先のルズヘルト王国との戦でも先陣を切って活躍され大勝した優秀な武人ですよ、しかも右腕でもあるカティス様も引き連れての婿入りですよ、どう考えてもあり得ないでしょう」
「それはそうなんだけとね、そんなの王家に言ってくれるか、私はただ王家に娘が年頃だから良い婿が居たら紹介してくれと頼んだだけだから」
「だからって、優秀な武人を王家の墓場と謂われる公爵家に婿入りなんて変でしょう・・・・」
「ほぉ、中々賢そうな娘だな、義父殿これが俺の嫁か」
ティアスはレティリアの腕を行き成り引張り向きなおらせ、レティリアの顎に人差し指の引っ掻けて顔を近づけて見つめる。
「うっ、何と言う美形が近いです!」
レティリアは顔立ちの好いティアス様の顔を間近に見て赤面して顔を背けると、その先に白亜の騎士カティスの姿を見る。
「ホゥ、面白い嫁だな気に入ったぞ、意外と美人だし胸もあるな」
ティアスはレティアの顔を間直に見て、アップで見ても中々の美人で賢いなと思い気に入った。
「えっ、何を言っているのですか、ご冗談はヨシて下さい」
レティリアは美形顔のディアスと視線を合わせずに頬を膨らませて文句を言う。
レティリアはティアスとその後に10分程度の顔合わせを行い、その後に明日の結婚式に着るウエディングドレスの最終確認の寸法合わせをする為に退出する。
「ティアス殿下、あの出来れば領地経営をレティリアの好きにさせて頂きませんか」
「うっん、それは俺に何もしなくても好いと言う事か」
「いいえ、そこまでは言いませんが、ある程度はして頂きたいのです。それに私は外商で領の外へ殆んど出掛けてますので」
「まぁ、その辺は嫁と相談しよう、この領地はここ最近になって領地収入が上がってるからな、先ずは領地の実情を把握してからだな」
「そうですね、娘と相談して頂ければいいと思います」
「あぁ、そうしよう、上手く行っているものを無理矢理変更する心算はない、ただカティスを公爵家で雇入れて欲しいのだが構わないか」
「はい、それは勿論です。カティス殿も優秀な武人であると聞いておりますから」
その後父親のロビンスは娘のレティリアの特異な才能に付いて幼き頃からの事をティアスとカティスに話して聞かせると、ティアスは嫁のレティリアに強い興味を抱く様になる。
その頃レティリアは別室で今朝になって洋服店から届いたウエディングドレスを着せられて、最終の寸法合わせをして貰っていた。
「あ~、何で行き成り明日が結婚式なのよ、しかも寄りに寄ってティアス殿下なんてあり得ないでしょう、王家は何を考えているのよ」
レティリアは白いウェディングドレスを着て最終の寸法合わせをして貰いながらぼやく。
「まぁ、良く似合っているわよレティリア、流石は私の娘ね」
「もう、お母様ったら、お母様もご存知だったのでしょう、何で黙ってたのよ」
「だって、事前に言ったら貴女ったら魔境の奥地まで逃亡しちゃうでしょう、まったく誰に似たのかしらヤンチャで困るわよね」
「勿論逃亡しますけど、私は当然お母様に似たと思いますわ、というか私を魔境の森の奥地まで連れて行って魔物狩りの仕方を仕込んだのはお母様でしょう」
「あら、そんなひと昔の事なんか忘れたわ、最近はレティちゃんだけで行っているじゃない。私は行ってないでしょう」
「もう結婚式が終った後は新婚旅行に魔境の森の奥地まで行こうかしら、旦那様とカティス様の二人の戦い振りが見たいわ」
「あら、それなら私も同伴しようかしら、私も婿様とカティス殿の戦い振りに興味があるもの」
レティリアの母親リビアンスは女性ながら若い頃は戦闘狂であり、戦鬼妃との二つ名を持つ程で公爵家の分家の出で騎士として公爵家に仕え、先陣を切って魔境の森で魔物を討伐していた経緯がある。
ティアスが来た翌日には領都に在る教会で公爵家所縁の者達を集めて盛大に結婚式が行われて、その日の夕方には公爵邸の城内の広間で披露宴が行われた。
ティアスは披露宴で今まで食べた事のない料理を見て、隣に座るレティリアに説明を聞きながら食し、冷えたスパークリングワインを飲むとその喉越しの良さと美味さに驚き興味を抱く。
「オイ嫁、この料理と酒を初めて見るが上手いな、ここだけの特産か」
「えぇ、料理とお酒は私が考案したけど基本的には地産地消しているわ、まぁ、お酒の方は別の酒類をもうじき販路を拡大する心算だけど」
「そうか、この酒は売れると思うが、他にもあるのか」
「えぇ、そうね、このお酒は冷やさないとあまり美味しくないから、先に魔導冷蔵庫の販路を拡大する心算なのよ」
レティリアは夫のなるティアスに今後の事業の一部を簡潔に説明する
披露宴が終り夜になって初夜を迎えて真新しい夫婦の寝室のベッドの縁の上に座り、レティリアは白い薄いシルク生地の白い肌が空けて見えるセクシーなネグリジェを着て緊張しながら待つ。
隣の部屋から通じるドアを開けてバスローブを羽織ったティアスが寝室に入ってくると、レティリアの隣にドカンと座り、レティリアの肩に手を回し身体を密着させた。
「うっ、婿様、行き成り抱き寄せるなんて・・」
「嫁よ披露宴で出された料理と酒は全て嫁が考案したと言ったが、どこからそんな知恵を得たんだ教えてくれるか」
「えっ、それはその異国の本からよ」
「へぇ、どこの異国だ。俺も大概異国の本は読んだか、あんなもの記した書物なんぞ何処にもなかったぞ、何か秘密があるんだろ教えろ、俺達は夫婦に成るんだから隠し事は無しだ」
「うっ・・・はぁ~、前世の記憶よ。この世界ではない違う世界の記憶よ、機械文明が発達した日本という国のね、その記憶の中に有る物をこの世界に持ち込んだのよ」
「なに違う世界の前世の記憶か、それは面白いな気に入ったぞ嫁、これから婿の務めを果たそうではないか、チュッ♡うっんん、うんん・・・・♡」
「えっ、信じてくれるの、イッや~チュッ♡うっんんん、うんん・・・♡」
朝を迎えてもレティリアは起きる事が出来ず、昨晩は遅くまでティアスに激しく抱かれていた為に昼近くまで起き上がる事が出来なかった。
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