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私の可愛いシンデレラ

作者:真弓りの
それは2階にある自分の部署に戻るため階段を上っていた時だった。

「うわっ」

小さな叫びと共に、上から人が降って来た。

つまずいたのか何なのか、私の真横を緩やかな放物線を描いて落ちていく彼は……

「~~~~~っ!!おりゃあ!」

おおっ!素晴らしい。
なんと空中でなんとか体勢を立て直し、踊り場に着地した。まぁその後勢いで壁にはぶつかってたけど。

とりあえずケガをしなくて良かったと、ちょっとホッとした時だ。少し上の段に、サンダルが片足分だけポツンと残されているのに気がついた。

シンデレラか。

……入社4年目にして3人の後輩を指導する事になった久美子と、入社したばかりの新人、シンデレラ湯北君のお話しです。

■1回につき1000文字弱の更新 ■更新は不定期
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