3/18
彼女という存在
「最近可愛い奴を大学で見たんよ!」
「でも、どうやら2年らしくて話す機会がないでダメだわぁ~」
「そっちはなんか可愛い奴とかいた?」
そうやって私が惚れた人の隣に座る人が言う。
その答えを私が惚れた人の向かい側に座る人が言う。
「あー、こっちはいねぇや」
「なんせ理系学校じゃん?」
「女自体少ない上に、いても平均点以下ばっかだぜ?」
「マジありえねぇよ」
それに返事したのは私が惚れた人の斜めに座る人。
「そうなの?」
「俺なんて女子ばっかだぜ?」
「看護系だからまぁまぁな奴もいるしよ、、、」
「ところでカズはどうなのよ?」
っと話の流れ的に私の惚れた人のことだろう…。
そうやって私は惚れた人の名前?呼び名?を知った。
「あぁ?」
「俺は別になんもねぇけど?」
それだけで終わった“カズ”の言葉に向かい側に座る人が言う。
「じゃあさぁ」
「彼女とは進展があったわけ?」
「俺達の中で早々と抜け駆けした奴がよぉ…」
『えぇ?』 彼女がいたんだ…。
私はここで、少しショックを受ける。
しかし、そのショックはすぐに元に戻った。