ミーニャの救い
短くて済みません……。
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夜も深まった頃。ぎぃっ、と扉が開く音がして、わたしは目を覚ました。そっと身を起こすと、誰かがわたしにささやいた。
「アメリア様……。ミーニャです」
「ミーニャさん?!」
「しっ……! 声は落としてください。誰が聞いているか、分かりませんから」
どうしてここに、と問うと、彼女は手に持っていたランプに魔力を注いで、明かりをつけてくれた。小さいけれど、お互いの顔が見れるだけでも充分だ。
「神殿長が、明日の朝辺りに実行するといっていました。まずいんですよね? 例の計画」
わたしははっ、と目を見開き、こくりと一度頷いた。ミーニャはそれを確認すると、ほっとしたように微笑み、わたしの手を布団から出して握った。
「逃げましょう。わたしもここで働くようになって少し経ちました。僅かではありますが、逃げるための時間稼ぎもできます。何より、同僚たちも協力してくれるといっているんです」
「えっ……!?」
驚きのあまり、大きな声が出てしまいそうになったわたしを見て、にっこりと彼女は笑った。
「はい。実はわたし、一度アメリア様にはお会いしているんです。といっても、一方的にお見かけしただけですが」
「えっ!?」
ミーニャは力強く無言で顎をひくと、わたしの手を引いた。つられてわたしもベッドから抜け出す。
「さあ、いきましょう。こんなところにいつまでもいては、大魔術師様もご心配なさるのでは?」
「っ……! ありがとう、ミーニャ!!」
「構いません。こっちです」
そういってわたしの手を引いたミーニャは、わたしの部屋にあった洗面所にはいると、明かりをわたしに預けた。そして、わたしが気になっていたくぼみに、手をかざした。
すると、ずずずっと小さな音を立てて、洗面所の一部分の壁が開いた。暗いけれど、確かに道が奥に続いている。
「っ!?」
驚きすぎて声も出せないわたしから明かりを受け取り、微笑んだミーニャはいきましょう、と促した。
恐る恐る頷いて、奥にはいっていったミーニャの後に続く。すると、後ろで自動でドアが閉まっていった。
「よし、ここまでくれば、一旦安全でしょう」
「え、ええ」
頷いたわたしは気づかなかった。閉まっていった扉の向こうでにやっと笑う騎士の姿があったことに。




