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第50話 世界のアップデート


【ピンポーン、三属性の大聖霊スピリッツエスが出現したので世界のアップデートを始めます】


 っと呑気な声が世界中に響いた。


「サトちゃんどういうこと?」

『わかりませんわ、一体何が起きているの?』


 サトちゃんことルミとシオちゃんことレイも突然の事に困惑する。


【ハーイ!私は貴女たちの世界でいう所の神、真理という存在であり、ダンジョンさんです!人類の皆さん!私の話を聞いてね!】


 この声の主は、この世界の創造主らしい。微生物から人類を作り始め人々の営みを観察していたが、2000年代になり人類の成長が鈍化したので、ダンジョンを作ったらしい。


【人間さんたら、折角ダンジョン作ったのに中々攻略してくれなくて困っちゃってたけど、最近ようやく攻略してくれる人達が増えてきたんだよ】


 世界中にルミちゃんやシェフが一緒に戦っているシーンやルミちゃんが一人で巨大なモンスターと戦っているシーンが映る。


【そうして、この子が大聖霊を2つも出してくれて、合計3つになって私はもっとこの世界に干渉できるようになったの!ありがとうね!】


 どうやら、この世界を作った声の主も余り積極的にこの世界には干渉出来ないようになっているようだ。


【っという訳で、この世界をアップデートすることにしたよ!】


アップデートの内容はこんな感じだ。


大聖霊スピリッツエス精霊スピリッツと契約者した人の居る国に業値カルママイナスの外国人は入れない。

今の所は、日本とヴァチカンとオルレアン独立自治区だよ!

・今、旅行で来ている業値カルマがマイナスの外国人は明日には強制的に排除するよ!

旅行とかで向かっている人たちは、今から国に戻してあげるよ!

・現在、これらの国で不法滞在している外国人で業値カルマがマイナスの人達は一か月を目途に強制帰国させるよ!資産を移動させる期間を設けさせてあげるよ!

・そういった外国人と深く繋がっていた現地人で、業値カルマがマイナスの人達も一緒に帰還させてあげるよ!帰るべき人たちは額と右手に残り日数のカウントを刻印するからね!

・外国人と一緒に返す現地人は現地の言葉や文字はさっぱり忘れて、その外国の言葉や文字を読めるようにしてあげるからね!あと、デモをした瞬間から強制帰国だからね!

・光の大聖霊スピリッツエス精霊スピリッツも実装するよ!これは、業値カルマがマイナスで、魂の濁った人たちが契約の神殿で無くても契約できる様にする救済措置だよ!

・光の大聖霊スピリッツエス精霊スピリッツの魔法は人間を傷つけることは出来ないが、癒すことは出来る!

あと、モンスターは倒せるからね!

人間を回復させてモンスターを倒すと業値カルマが回復するよ!

・さらに最後に、ダンジョンをちゃんと攻略しないで放置している国家のダンジョンは溢れさせるからね!だから、積極的にダンジョンを攻略してね!ちゃんと攻略している国家も私の気分で溢れさせるから気を抜かないようにね!


 リベラル左派や人権派市民団体が憤死しそうな大規模な世界のアップデートが始まるのであった。


『あのダンジョンさん、お願いがあるのですが、聞いて貰えないでしょうか?』


【ん~?何かな?カワイイ美少女の話ならダンジョンさん聞いちゃうよ!】


 次回、サトちゃんことルミちゃんのお願い

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