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第14話
当たり前の日々に退屈していますか?突然、当たり前ではない日常に放り込まれたら、貴方は何をしているでしょうか?
いつも笑顔で話かけてくれたリオン王子はボクの目も見ずに話かけ、話終わると去って行き、
「……生きていたら、また会おう。」
少し立ち止まり、振り向かずにそう話しかけ、暗い王宮に足早に戻って行った。
ボクはトザス王国を後にした。
トザス王国の国民に比べたら身体は大きい。
けれどそれだけだ。
戦い方なんて分からないし、攻めてきた人達に恨みなんてないし、迎え撃つなんてとても出来ないし、刺されたら、撃たれたりすると思ったら、想像だけで怖くなった。
戦争が足元まで来ている事に本当に恐くてそこにいる事は出来なかった。
ボクはエヌク王国とは逆の方向に当てもなく歩いて行った。
元いた世界が、友達が、家族が恋しくなった。
ちょっと前まで好きだと思っていたこの世界から一刻も早く抜け出したくなっていた。
「……どうしたら元に戻れるんだろう?」
日が暮れ、月がうっすら見えてきて、ボクは歩き疲れてその場に寝転んで空を仰いだ。
今日も1日無事過ごせて良かった。




