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第10話
当たり前の日々に退屈していますか?突然、当たり前ではない日常に放り込まれたら、貴方は何をしているでしょうか?
ボクは王子の言葉に何も言えなかった。
国と国の争いの渦中にあり、その悩みに対する答えなど持ち合わせていなかったからだ。
ボクが無言な事に耐えかねて、ダガルが話しかけてきた。
「シン殿、この高台の下に件の薬草がございます。ご助力願います。」
「えぇ。」
ボクはダガルに促され、歩き始めたがリオン王子の方を怖くて振り返る事が出来ずにいた。
「シン、頼んだぞ!」
リオン王子の声に反応し振り向くと、すぐ後ろに笑顔の王子がいた。
心なしかボクは王子の笑顔が寂しく見え、バツが悪くなってしまい直ぐに前を向いてしまった。
高台の下を見ると崖になっていて、崖の途中に足場の様な小さな面積の箇所に水の様な透明感のある草が群生しており、あれが目当ての薬草のミズクサと話した。
高さは2階から地面位の高さだろうか。
ボクから見てもまぁまぁの高さに感じるのだから、先程の川の感覚でいくと彼らには相当高く感じるのだろう。
王子の話を聞いて、ボクはこの場所に留まる事ができずにダガルに取りに行くと伝えた。
今日も1日無事過ごせて良かった。




