23話 嵐の前
後世の歴史家はこの戦争を、人類史上最大の陸上戦、海上戦、航空戦と呼び、人類史上最悪の泥沼戦争。イデオロギーの絶滅戦争とも呼ばれた。それほどまでに悲惨な戦争が起ころうとしていた。
ドニラス帝国
ここでは毎日大激論となっていた。
ソ連は先日侵攻した国を完全に支配下に置き、さらに最後通牒を送ってきた。しかもそれは神聖レミリア帝国と友好国以外にだ。
「やつら、ふざけてるのか?」
内容は、
1 ドニラス帝国は即刻武装解除せよ
2 ドニラス帝国はソビエト社会主義連合国に従う事
3 返事は3日以内にする事
この要求が受け入れられなければ我が国は即時侵攻すると。
ドニーチェ チェルバノフ
「総動員の発令を急げ!全予備部隊は国境に移動せよ!大戦が始まるぞ!」
彼はドニラス帝国空軍長官でありやつらの脅威を知るものだ。
辛く長い戦いが始まる。そう確信していた。
ドニラス帝国は陸軍はほとんど居ない。なぜなら地上はエルフのものだから地上から攻めるのは愚策であると。その為空軍が発展し空中戦艦がうまれた。特に空中戦艦は攻撃力はどの大砲より強力であり、硬さはどの車体よりも硬い。速度が余りでないという欠点はある。
そんな空中戦艦をドニラス帝国は計140隻保有していた。
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神聖レミリア帝国
「これで長きに渡るドニラス帝国と決着がつくな。ようやくか。奴らに奪われ続けた尊厳を、取り戻すときが!」
神聖レミリア帝国皇女 レミリア・スカーレット
紫森精種種族であり、(紫をレミリア語でスカーとよぶ)その種族の特徴である髪の毛が紫色だ。
魔法はエルフの中でもトップ。
「いくら奴らでも二正面作戦は無理でしょうな」
軍師 オルバ ダーカン
黒森精種の長であり帝国の英雄。
神聖レミリア帝国は着々と、戦争の準備を進めている。
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ソ連
1人の男が叫ぶ
「ふHAHAHA!負ける気がしない!圧倒的な領土、軍事力!人口!そして科学と魔術と錬金術の国!3つの力が揃ったこの国は、世界最強だ。赤い津波だ!世界に革命を!我々をここに召喚したくそったれの神に後悔させてやる。さぁ、ショータイムだ!」
11月11日、ソ連はドニラス帝国、日本、リグルード王国、バハルス共和国、ハーデンフェル皇国と小国56カ国に対して宣戦布告、大量の赤い津波が各国を襲った
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その頃日本では、結城中佐により新たな情報が来ていた。それは、
「ソ連では人体錬成をして人を創り出している」
錬金術を用いて、特殊な粉と土から人を創り出す。だがこの錬金術には難点が1つ、作り出した人は1週間しか持たない。
だが、能力をそのままコピーすることも出来るということも可能なため、1人の錬金術師から1人錬金術師をうめば錬金術師は2人になり、その2人が錬金術で2人を創り出し、を繰り返せば無限に増える。また戦車等の兵器のコピーも可能なため工場が無くてもつくれる。粗悪品だが。
つまりだ。奴らの人的資源は無尽蔵。畑から人が採れるではなく、土から人が生えるのだ。
意味がわからない、デタラメすぎる国。それが奴らだと。
それを聞いたとある大臣は正気を失いかけたという




