第108話 力業
「もう降参しろ、ブッフォーネ。」
「ふっ、フハハハハ、フハハハハハハハハ!まだ終わらんぞ!私は終わらんぞ!」
ブッフォーネが足元の舞台ステージを力強く足踏みする。
「だから諦めろって……!?」
舞台が揺れた、と言うよりは動いたと言う方が正しいだろう。
ブッフォーネの足踏みを合図に俺達が今乗っている巨象・神象が動き出したのだ。
「行け、神象!全て踏み潰せ!」
神象は轟音を響かせ、大地を揺らし、狂ったように走る。神象が向かう先は……。
(この方向は、俺達の国がある方向……この勢いだと今すぐ止めなければものの数分で国に辿り着き、全て潰される。)
ブッフォーネは翼を打ったから、もう大した事は出来ないだろうし放って置くとして……この巨体をどう止める?
神象は"天界最後の鉄壁"と呼ばれる程硬い。生半可な攻撃は通らない。だが、倒すにしてもまずは進撃を止めなければならない。
俺は翼を広げ翔び、神象の前に出る。
「聖盾」
聖盾は本来、人の体を覆い隠す程の大きさ。神象を正面から受け止める程の大きさはない。
まぁ、それは"本来は"の話だ。
神象の前に巨大な光る壁が現れる。
(ここで、受け止める!)
目の前にある壁など気にしない様子で神象は突っ込んで来る。が、止まる。
「ただ大きいだけじゃ無いんだよ!」
「糸操術!」
聖盾との衝突で一瞬ふらついた神象の足に糸を巻き、力一杯引っ張る。
「倒れやがれ!この、糞象がぁぁ!」
恐らく今世で一番の力業だろう。自分の何千倍も重く巨大な象を糸1本と己の肩の力だけで倒そうなんて馬鹿の発想……天使だった頃の俺なら絶対にやらないだろうな。
ぷちん
後もう少しで倒れるというところで糸が切れた。国への進撃は止められたが神象は興奮した様子で俺を見下ろしている。
もう腕に力は入らない。技ももう何発も放つ事はできないだろう。
こんな所で?
象と爺に殺られて終わるのか?
復讐はどうする?
神象の前足が頭上に迫っているが、俺は考え続ける。
復讐はどうする?
俺が死んだら誰が殺るんだ?
ネオリス様はどうなる?
妖達はどうなる?
……俺は何を考えてんだよ
「死ぬ前提で考えてどうすんだよ……」
俺はそう呟き、もう動くかも分からない自分の右手に最後の指令を与える。
レベリオ
種族⋮天使、神
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者、ラーニング、森ノ王(木々の怒り、森の宴、花々の祝福)、仙術(五行術、禁術)、龍技、抹消、獄ノ守
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、神眼(IV)、実態化⋅精神化(V)、水操作(VI)、液体化(VI)、水鉄砲(VII)、糸操術(V)、酸液(II)、暗視(VI)、鋭牙(V)、鋭爪(V)、斬撃(V)、狼走(VII)、突風(V )、障壁(III)、隠密(II)、音探査(II)、迷彩(II)、陽光(III)、羽刃(III)、装甲(IV)、刃物耐性(IV)、狐火(VII)、黒風(V)、心伝(III)、炎柱(V)、炎風(V)、絶炎(VII)、




