第1話 貧乏アパート暮らしのフリーターが見つけた謎の自販機
俺は今年20歳になったばかりの高卒フリーターだ。
名前は彰人と呼んでくれ。一応本名だ。
苗字が無いのは察してくれ実家とは断絶状態だ。
といっても母親は離婚してどこにいるのかわからん。
親父とは仲が悪くロクに顔を見せない。
19歳で手切れ金30万で家を追い出された。
「もうお前も大人だからこれで独り立ちしろ」
「親父……」
そんな感じで独り立ちしたが高卒で雇ってくれる企業なんてなくフリーターだ。
今は毎日8時間ほどバイトで食いつないでいる。
関西住で兵庫の神戸のほうにアパートを借りている。
だがここは良い所だな。
都会っ子だから俺は凄くこの辺が心地よい。
週4日1日8時間ほど働いているが時給は1200円程。
月間18日ほど働いているから約15万ほどが手取りだ。
それで貧乏アパートの家賃月3万ほどのアパートに住んでいる。
一応風呂はあるけどボロボロだ。
そんな貧乏人の俺だからか毎日もやしを食べている。
それと鯖缶は常備している。
鯖缶は1つ100円のやつしか買わない。買えないの間違いだ。
たまに鶏むね肉を買う。最近鶏も上がってきたから買えない。
コメが下がってきた。
今は5キロ1500円で買える。
だから毎日たくさん食べている。
そんな極貧生活を送っている。
今日も居酒屋でバイトだ。
3時に入って0時に上がりだ。
仕込みとかやらされている。
休憩は1時間貰えるけどたまに仕込みの手伝いをやらされる。
正直言ってブラックだ、でもここしか雇ってくれなかった。そんな感じで今日も頑張って深夜0時まで働いた。
ここは職場まで歩いて30分という距離だから深夜まで働ける。
そして帰る。帰って寝るだけだ。晩御飯はまかないが出るからもう食べている。
そうしてもう帰るかなと思い公園で寝酒でもとコンビニで買ったストロングゼロを開けようとしたが、なんか不思議な自販機を見つけた。
なんで不思議かって星のように輝いていたんだよ。
それで何故か深夜0時というのもあるが俺しか公園にしかいなくて誰も気に留めない。
そして自販機はお金を入れる穴が無い。札も入らない。
でも何故かここに額を当ててくださいとしか書いてない。
そしてこの自販機は色んなものを売りますと書いている。
ただお金では買えないらしい。
俺もあまりお金を持ってないから都合が良い。
俺は買ってみたいものがあるのかと思いラインナップを見る。
すると商品はこの通りあった。
疲れ知らずの無尽蔵スタミナポーション×3本、対価:あなたの持っている物一つ(大事なもの)。
テレパシーヘッドフォン説明……つけていると周囲の人の心の声が聞こえる(半径10メートルまで)、対価:あなたの持っているお気に入りのヘッドフォン2つ。
ランダム貯金箱説明……お金を入れるとランダムにお金が増える貯金箱ただし貯金額10万までお金を下ろせない、対価:貯金箱に入っているありったけのお金と貯金箱そのもの。
この3つだった。
なんだろう。対価が安すぎる気がする。ただこのスタミナポーションのあなたの持っている物一つ(大事なもの)は危険な気がする。大事なものだから1点ものの何か大事なものを取られるかもしれない。逆にテレパシーヘッドフォンとかの対価とかは安い俺は音楽を聴くからお気に入りのヘッドフォンはある。オーディオオタクだから何個も持っている。
貯金箱もある。
ありったけの500円玉貯金をしている。
しかも貯金箱がお気に入りのアニメのやつだ。
まさかそれが狙い?
とりあえず持ってくるか。
お気に入りのヘッドフォンと貯金箱を。
俺は自宅に帰り、持ってきた。
そしてそれを自販機の読み取り口に当てると本当に商品が出てきた。
俺のヘッドフォンと貯金箱は消えた。
そして謎のヘッドフォンと謎の貯金箱が出てきた。家に帰ってさっそく使ってみる。
ヘッドフォンは付けると対象を選択しますかと無機質な声で聞こえる。
すると隣の部屋の人と心の中で答えると対象を選択しますと出た。
すると隣のあったことのない住人の声が聞こえる。本物だ。
ランダム貯金箱はなんだろう。
試しに100円入れてみた。すると表示が300円になる。電子表示がされている。
200円増えた。本当にランダムに増えるんだな。でも10万まで下ろせないらしい。
地道な努力だな。
そして俺の生活は少しだけ面白みが増えていく。そんな感じで進んでいく。




