91/410
91 発見するにはしたんですが……
隊員が口ごもる。
「それが……」
「具合でも悪いのか?」
「動けないのか?」
「こっちに向かっているんじゃないの?」
もう、ンドペキは外に飛び出している。
「早く案内してくれ!」
「それが……、ここには来ません」
「えっ! なぜ! どうしたんだ!」
「落ち着いて! ンドペキ!」
部屋に戻ったンドペキが乱暴に扉を閉めた。
「いったい、どういうことなんだ」
「はい……」
隊員が顔を曇らせた。
「ん? 言いにくいことなのか?」
詰め寄るンドペキを諭して、スジーウォンが声を掛けた。
「構わない。話して」
一瞬の間があった。
隊員はまた、「それが……」と言ったきり、ンドペキとスゥの顔を窺うように見た。
「さあ、報告してくれ」
ンドペキに促されて、ようやく隊員が話し出した。
「発見するにはしたんですが……」




